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仕事003「助産師」

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助産師

お父さんにも参加してもらい、
ご家族一緒の出産をサポートしたい。

村本 恵実さん(旧姓 中山) [普通科 2004年卒]

北星女子では中学・高校とバスケット部に所属。卒業後、天使大学で4年、さらに大学院の助産専攻科で学び助産師の資格を取得。手稲区の総合病院に5年間勤めその間に結婚。妊娠・出産で1年間仕事を休み、2017年4月から千歳市民病院で仕事に復帰。仕事と子育ての両立を目指す。

最もやりがいがあるのは、お産の介助

妊娠・出産を経て、2017年4月からこの病院で仕事に復帰しました。勤務は現在8時〜15時半まで。職場でも赤ちゃん、家でも1歳半の娘と一緒です。沐浴したり、授乳したり、赤ちゃんは可愛くて力になります。でも、最もやりがいがあるのはお産の介助。アドレナリンが出ますね。

お産は助産師が中心ではなく、家族が中心。家族にひとりのお子さんを迎えるためのサポートをするのが助産師だと考えています。産まれてきた赤ちゃんには「元気に出てきてくれてありがとう」、お母さんには「本当にがんばりましたね」と伝えたいですね。

お父さんは、お産の現場でどうしていいかわからない方が多いです。「背中をさすってください」と言っても、「どうしたらいいでしょうか」と戸惑ったりする方も多いです。

でも「お父さんは何もできないから、あっちに行っていてほしい」ではなく、「お父さんも奥さんの手を握って、一緒に産むことに参加しましょう」と声をかけています。お父さんも、お産に参加したといえる“何か”を実感してもらいたいですね。

ご家族から「ありがとう」「また二人目もお願いします」と言われたり、検診の時に会いに来てくれるとうれしいですね。

 

自ら出産を経験して、母はすごいと実感

▲赤ちゃんは一日一日成長が大きい。いつも赤ちゃんを身近に感じられる場所にいたいという村本さん

この病院は「助産外来」があるのが特徴で、妊娠・出産は病気ではないと考え、リスクの少ない方は助産師が担当しています。妊娠期の女性に寄り添う助産師の役割は重要で、男性の医師に相談しにくいことは女性同士の関わりで解決することを目指しています。

最近の風潮として、「病院に行けば産める」「病院に産ませてもらう」というのがちょっと気になっています。自分が妊娠中は、助産師としてやってきたことをあてはめ、何ができるか考えました。体重管理も「増えすぎは良くない」と指導してきたけど、最後には水を飲むだけで増える気がしました。身をもってお産を体験、母はすごいと実感できました。

私が小さいころからの夢だった助産師になったのは、看護師である母の影響も大きいです。母は今も現役で、仕事の悩みを相談しても厳しく、バシバシ言われます。新人の頃は、あれがつらい、これがつらいと後ろ向きなことばかり言っていたら「あなたにしかできないことも、あるんじゃないの」と励まされました。

助産師の仕事は好きなので、子育てと両立しながら、できれば徐々に普通のペースで働きたい。できればずっとお産に携わる立場でいたいと思います。

 

厳しい部活で得た仲間は、一生の宝

小学生の頃からバスケットボールをやっていて、バスケで上位を狙いたいと中学から北星女子に入学しました。

中学・高校時代は部活中心。というか、むしろ部活しかしてなかった。毎日練習で、休みは月に何度か。あのころ培った忍耐力や集中力は、助産師になっても活きています。

何かに打ち込むということを、学生のうちから体で覚えるのは貴重な体験。部活の仲間とは切磋琢磨しました。辛い時に辛いと言える仲間がそばにいたこと、これは一生の宝です。

 

※記事中の所属・役職等は2018年2月、本校制作の冊子『130人の私が輝く仕事』掲載のものです。

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