検索 OPEN/CLOSE

校長・教員ブログ

校長・教員ブログ

私が小学校に上がる前の話。父は、たくさん本を買ってくれた。「狼と七匹の小ヤギ」「ヘンゼルとグレーテル」など数々のグリム童話。本棚いっぱいに並べられたピカピカの本に私はワクワクしなかった。本が好きになれなかったのは、今も変わらない。(今の方が本を読んでるけど)

小学校高学年の時。ある時友達が、「ジャンプ、読んでる?」と聞いてきた。「うちでは、マンガ本はダメだって、読ませてくれない」そう答えると不思議そうな顔で私を見ていた。

高校生で初めて「ガラスの仮面」を読んだ。一気に読んだ。休み時間もお昼休みも夢中になって読んだ。部活に行かないで読みたいと思った日も何度もあったが、ちゃんと部活に行った笑。『転んだことのない人間に転んだ時の痛さはわからない』『どんなに影が濃くても光がなければ影はできないのですよ』なんだか勇気が出た。月影先生に励まされた気がした。

大人になって考えたこと。それは「マンガ本はそんなにダメな本か?」ということ。

マンガ本にも数々の名言がある。不安ばかりで後ろ向きな気持ちになった時、悲しくて泣きたい時、負けて悔しい時、言葉に勇気づけられた経験はないだろうか。

『SLAM DUNK』男同士のプライドがぶつかり合う勝負の世界で、名言が多く生まれるのは納得できる。『諦めたらそこで試合終了だよ』『お前のためにチームがあるんじゃねぇ。チームのためにお前がいるんだ!!』

『鬼滅の刃』大人も泣ける感動ストーリー。仲間や兄弟の絆も強く描かれているから、共感できる。『人のためにすることは、巡り巡って自分のためになる。そして人は自分ではない誰かのために信じられないような力を出せる生き物なんだよ』『ひとつのことしかできないならそれを極め抜け。極限の極限まで磨け。』『泣いてもいい、逃げてもいい。ただ諦めるな。極限まで叩き上げ、誰よりも強靭な刃になれ!』

『ハイキュー』経験者でも、未経験者でも楽しめる。そして個性豊かなキャラクターが多く熱くて感動的なシーンが多い。『俺が繋いだボールをアンタが勝手に諦めんなよ』『負けは弱さの証明ですか?君達にとって負けは試練なんじゃないですか?地に這いつくばった後、また立って歩けるのかという・・・君達がそこに這いつくばったままならば、それこそが弱さの証明です。』『村人Bには村人Bの良さがあるんだよ』ハイキューを読んでいると、自分も上手になった気分にさせられる。だから、試合前のイメージトレーニングにとてもいい。(うちの部活生はよく使っている笑)

数々の名言が私たちを勇気づけてくれる、前向きにさせてくれる、そんな生きるための参考書に出会えたら幸いだ。

PAGE TOP