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英語科の長期留学レポート

英語科の長期留学レポート

アメリカ合衆国テネシー州 Jefferson County High Schoolに留学中の 橋立 愛音さんからの第2回目のレポートです。

  明けましておめでとうございます。 インフルエンザが流行り始めているテネシー州から橋立愛音です。1回目のレポートから2か月以上が経ち、私が住んでいる地域にも北海道より大分遅れて冬がやってきました。

 この期間は私がずっと楽しみにしていたイベントが盛り沢山で、あっという間に過ぎていきました。今回のテーマは『学校生活について』ですが、楽しかったイベントについても皆さんとシェアしたいと思います。

 

まず初めに学校の授業についてです。

私は前期に、English, US-history, Algebra, Band の4教科を取りました。選べる教科の中には、料理、クッキーの焼き方を習うクラス、ヘアメイク、地域のボランティア活動を行うクラスなど、日本では考えられないような魅力的な教科が沢山あり、どれを選択しようか大興奮しました。しかし、私の学校は1クラスが90分で14コマなので、留学中絶対に履修しなければならない3教科とクラブ活動のバンドですべて埋まってしまいました…。残念ではありましたが、気持ちを切り替えて、必修4教科に自分なりの目標を立て、少し無理をしてでも難しい授業を取ることにしました。

 頑張った甲斐があり、結果的に4科目とも無事目標をクリアして単位を取得できました。それぞれ大変なことはありましたが、私が1番大変だった思い出深い授業が、US-historyです。

私が選択したのは、州立大学入学の際に使えるクレジットがもらえる少し難しいクラスでしたが、授業で使われる歴史についての英単語をまず必死に覚え、山川先生が作ってくださったまとめプリントをフルに活用することで何とか授業についていくことができました。

 最大の難関は何と言っても『第二次世界大戦』の単元でした。留学前に先輩方からもその大変さについては聞いていたので、毎日、家でも登下校のバスの中でも、予習復習をして自分の考えをまとめた上で授業に臨みました。

 前回のレポートに記した通り、約4千人いる学校で日本人は私1人です。当然、教室内でも私はひとりぼっちの日本人。普段の生活のなかで国籍を意識することも少なくなっていた私でしたが、この単元では、教科書や映像で『Japan』という単語が出る度に、凄まじい「日本人である私への視線」を感じさせられました。また、授業中にも授業後にも、クラスメイトはもちろん、先生からも、沢山の質問をされました。

 実際に尋ねられた内容は、重要人物や語句など知識についてではなく、「日本人としてこの事件をどう思うか」など、教科書やネットでは調べられない私自身の考えや思想を問うものでした。クラスメイトから直接「日本とアメリカどっちが悪いと思う?」と聞かれたこともありました。私は、その時英語を流ちょうに話せない私にそんなことを聞いてくるなんてただの意地悪だと思っていました。ところが、私がそのことをホストファミリーに話したところ「それはこの地域に住んでいる人のほとんどはこの州から出たこともなく、海を見ることもなく亡くなっていく人もいるからだよ。きっと日本に興味があるんだよ。」と話してくれました。この言葉で私は自分で思い込んで悩んでしまっていたのだなと思いました。

 『日本人:アメリカ人=私1人:その他全員』という状況の中で、第二次世界大戦についての自分の思いをどこまで、どのように話すべきなのか躊躇することが多々あったし、毎日とても孤独で心細かったです。

 でも、今思えば、かなり辛い思いはしたけれど、日本とアメリカの授業展開の違いや見解の違いを知ることができただけではなく、どんな事にも自分の意見をもち、それを堂々と発信することの大切さを、身をもって学ぶことができました。自分が感じた辛さも含めて、留学したからこその価値ある学びだと思っています。

 そんな私は、クリスマス休暇後から始まった後期も、「留学中にしかできない苦労をしよう」と思い、カウンセラーからも「これまで留学生はまだ誰も選択したことがない難しい教科だよ。」と言われた、contemporary issueという社会系の教科を取ることにしました。

 この教科は、興味のある社会問題について自分で調べ、パワーポイント等を使ってまとめ、最終日にクラス全体の場で20分間のプレゼンテーションを行うというものです。それと並行して、毎時間授業の中で、様々な国の社会問題について沢山ディスカッションもしています。

 私は、今はもう、自分の考えや思いをみんなの前で発言することに対して、恥ずかしいと思ったり躊躇したりすることは無くなりました。これは4年生のディスカッションの授業の経験も大きく影響していると思います。自分のこれまでの経験が交互に結びついて、今の自分に役立っていると実感できるのは、とても嬉しいです。

 次にイベントのことについてです。

 11月に留学前からとても楽しみにしていた行事の1つ、「フォーマル」がありました。私は幼い頃から海外に興味があり、海外ドラマで高校生が可愛いドレスを着て踊っている姿に強い憧れを持っていました。「私もいつかあの輪の中に入って踊ってみたいな。」と漠然と思っていたのです。私は、ホストマザーにアドバイスをしてもらいながら、一緒にドレスや靴、アクセサリーを買いに行き、ネイルやヘアサロンの予約もしました。マザーは、それ巣をあれこれ選んでは私に試着させ、ドレスを着た私を恥ずかしいくらいに「かわいい」と褒めちぎってくれました。マザーが、自分の娘…いや、まるで自分のことのように気合を入れてあれこれ選んで、段取りをしてくれたおかげで、私は安心して当日を迎えられたし、準備段階から毎日とても楽しかったです。

 当日は、朝から忙しく支度をしてお昼過ぎに学校に集合し、仲良くなった友達と一緒に、人生初のアメリカのダンスパーティーを楽しみました。パーティーの途中で、「本当に私は今、あの時夢見ていた世界にいるんだ!」と思うと、とっても不思議な気持ちになって、胸がドキドキしました。この感動は、これから先も一生忘れないでおこうと強く思いました。

 そして、もう1つの大きなイベント、「クリスマス」です。私の学校は、クリスマスの少し前からクリスマスを挟んで年明けまで2週間ほど休暇があり、みんなそれぞれ家族と過ごします。私も、ファミリーと一緒に家から車で一時間程度離れた森の中のコンドミニアムで過ごしました。テネシーでとても有名なテーマパークに行ったり、大きなターキーを食べたり、シスターやブラザーとプールで遊んだり、プレゼント交換をしたりして、ファミリーとともに、あたたかい時間を過ごしました。

 クリスマス休暇の前には、学校のバンドで町のパレードに参加し、サンタハットをかぶって演奏しながら街中をパレードしたり、学校のクリスマスコンサートで演奏したりしました。

 12月初めからクリスマス当日までの期間は、みんなが笑顔でクリスマスを迎える準備を一生懸命していて、とても穏やかで素敵な日々でした。家でもみんなでとても大きなクリスマスツリーのデコレーションをしたり、ジンジャークッキーの用意をしたりと、とても楽しい毎日でした。

「来年のクリスマスはこんな時間をもてないんだな・・・」と思うと、切なかったです。

 

 さて、そのバンド(マーチング)について、私は、こちらに来て日本での部活動の在り方との大きな違いについてとても驚き、同時に、これはとても素晴らしいシステムだなと思っていることがあります。

 それは「バンドメンバーが色々な人に寄付を募る」という活動です。募金としてお金を集めるだけではありません。私たちメンバーがオレンジやコーヒーを売って、その売り上げの45%がバンドの活動資金になるという方法をとっているのです。これはバンドに限ったことではなく、ほとんどの部活が行っていて、売り物には、スターバックスの券やキャンドルなど、ありとあらゆるものがあるのです。

 もう1つ、保護者の大きなサポートに支えられているということがあります。私たちはフットボールのシーズン中、スタンドでの応援演奏やハーフタイムにフィールドでマーチングを行います。フットボールの試合当日は、毎回、バンドの資金のためにするコンセッションスタンド(軽食やドリンクを販売するところ)を設けるのですが、それはいつもバンドメンバーのお母さんやお父さんが運営してくれているのです。フットボールの試合はほぼ毎週金曜日の夜にあります。仕事が終わってから駆け付けたり、仕事の都合をつけたりして、いつもたくさんの大人たちが働いてくれます。

 コンセッションスタンド運営のほかにも、楽器の搬出入や、土日の練習の際の食事提供などをすべてメンバーの保護者や家族が大人同士で呼びかけあいながら行ってくれます。

 保護者のサポートが有難いということの他に、こうした人と人のつながりやコミュニケーションのあり方、みんなが各自できることをできる限り行う姿って、とても素晴らしいなと思っています。

 

留学生活も折り返し地点を迎えました。後期は、これまで仲良くしていた友達と授業もランチタイムも別々になったので、新学期初日の友達作りからスタートしました。頑張ってコミュニケーションを取ろうとしすぎて空回りしてしまうこともあります。ですが、残りの留学生活が4か月しかない私に落ち込んだりへこんだりしている時間はないです。もっともっといろんなことにチャレンジして次のレポートで沢山の成果を皆さんに報告できるようにがんばります!

 

Hello from Jefferson city, Tennessee, It’s Ano. This is my 2nd report about my stay in America. I said bye to my favorite season “summer” and it’s already winter. Time has gone by really fast. My theme is “school life in America” but I also want to share with you about other things on this report.

 

First, I will tell you about what classes I was taking in America.

 I took English11, US-history, Algebra, Band for my 1st semester. There are classes that I can learn how to make cake, hair dressing, volunteer classes, but I couldn’t choose them. I was really sad about that, but I made a goal for each class and I worked hard.

 The end of 1st semester, I had passed all classes! I struggled many times during this semester. Especially US-history was the hardest subject for me.

 I chose dual credit US-history, so I could get credit that I can use when I enter university. To understand meaning of each period of history was really hard but I always use a paper that Mr. Yamakawa gave me. That helps me a lot to keep up with the class.

 

As you can imagen, “WWII” was the hardest part of US-history. I had been told that the study of WWII would be really hard. But I decided to take US-history and I was ready to accept the outcome. I studied hard after school and also in the bus.

As I wrote in my last report, I am the only Japanese in the US-history class. When I first arrived it felt strange as the only Japanese but now I have branded in to student population. But when we studied WWII the other student treated me as a Japanese. Many friends and even a teacher asked me “What do you think about this history? Give us a Japanese opinion.” I thought they are really mean to me. Because they know I can’t speak English fluently and it is really hard to talk about even in Japanese. But my host mother told me “There are many people who live here that have never traveled more than a hundred miles from their home and have no world view.” After I heard I notice they didn’t mean to be unkind.

 One day my friend asked me which country was the bad country, America or Japan? I told her I could not answer that because today we don’t share the opinion of the past. But she did not share my opinion. And she continued to ask me but I did not want to be confrontational. I did not know how much I should share my opinion about WWII and I also think nobody would share my opinion. I felt really lonely everyday in that class.

But now, I can think more positive. I had really hard time, but from that I could learn many things that I can’t learn in Japan. I noticed to have an opinion and to share it is really important.

I couldn’t have learned that without my exchange year.

 

 When I chose the subject I thought “I need to do something that would be a challenge” so I took contemporary issues.

 In this class, we have discussion about current social problems and the end of the semester, we will make a 20minute presentation. I need to do presentation in front of the entire class. When I said I want to take this class, my counselor told me that is really hard for exchange students. And I am the first challenger. That didn’t make me nervous that made me courageous.

 Now, I am not afraid to share my opinion in front of many people. The discussion class I took last year in Japan also made me courageous. I feel really happy when I notice the passed thing made me strong and knowledgeable.

 

 Next, I want to tell you about two special events I experienced the first half of my year.

The first event is my school’s Winter formal. Before I arrived in America I learned about Winter Formal in American schools. I was really excited to attend the formal. When I was young, I liked to watch American high school movies that showed the pretty formal dresses and it made me jealous. Before the formal, I chose my dress with my host mother. I tried many dresses and every time my host mother told me “You are beautiful” My host mother treated me like the most beautiful woman in this world.

 At the day of formal I enjoyed dancing with my friends in the school gym. While I was dancing all I could think about was the movie that I watched when I was young. I will not forget this memory forever.

 

 The next big event was Christmas. I had Christmas concert and Christmas parade as a member of band before the Christmas break. During the break our family went down to the mountain and spent really good time. I couldn’t swim before but I mastered back stroke. And I also got many Christmas presents from my host family. We went to Dollywood theme park and pirates show. Entire the December everybody looks happy and joyous. We decorated our house and baked many cookies. It was really fun time. After Christmas I was really sad. Because I notice I can’t spend Christmas like this next year.

I already done half of my stay. This semester, I am making a whole new group of friends because my friends from last semester have a different classes and lunch schedule. It was hard for me, but it’s getting much better. I don’t have time to be afraid to try. I will try and study many things my last 4 month. Thank you for reading my long report. Thank you for all of my friends and family who support me! See you on the next report. Love you

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