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キャリアデザイン

仕事004「ウェブデザイナー」

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ウェブデザイナー

“いつかは海外へ”の夢を自分で叶え、
世界を仕事場にしながら旅を続ける。

対木 理恵さん [普通科 1999年卒]

北星学園女子中学高等学校、北星学園大学を経て、専門スクールでウェブデザインを学び、2006年に札幌のウェブ制作会社に就職。東京のウェブ関連企業に転職後、独立。2016年1〜11月、仕事を続けながらヨーロッパ・アジアの21カ国・地域を訪れた。今後も海外に出かけ、挑戦は続く。

21カ国を旅しながらデザイナーとして活動

フリーのウェブデザイナーとして日本で活動していましたが、いまは仕事をしながら世界を旅する「ノマドワーカー」でもあります。2016年の1月にポルトガルへ旅立ち、21カ国・地域を巡りました。

旅先での取引先とのやりとりは基本的にメールです。スカイプでミーティングにも参加できます。デザイン中心に、イラストやキャラクター、LINEスタンプの制作、ホームページやSNSの更新も行っています。

海外で仕事をする場所は宿泊先やカフェ、移動中の空港やバス、列車、飛行機。椅子さえあればどこでもできます。

 

海外を目指して、さまざまな仕事に挑戦

高校時代に、カナダへ1年間留学しました。これが、いい意味でも挫折という意味でも、人生の分岐点になりました。

何不自由なく日本で生きてきたけど、言葉が通じない大変さや、家族と離れて住む寂しさなど、今まで気付かなかったことを一気に感じて、いろいろ突きつけられた1年でした。

また、向こうで将来のことを聞かれた時は、目標を持って海外に行くべきだと思いました。

手に職をつけたい、目標を持って海外に行きたいと思い、理想は、仕事の延長線上に海外があることでした。大学卒業後、あれこれ悩んでいろんな仕事をしたり、CAに憧れて受験したりしていたら、兄から「とりあえずウェブをやっていた方がいいんじゃないか」と言われ、苦手だったけど挑戦しようと専門スクールに行きました。25歳の時です。

 

今しかない、とパソコン一台で海外へ

▲滞在中のドバイから足を延ばしてアブダビを訪問。「シェイク・ザイード・グランドモスク」を訪れた対木さん

ウェブデザイナーとして仕事しながら、「いつかは海外に住みたい」と思っていましたが、だんだん、その“いつか”っていつだろう、と思い始めました。20代は仕事をバリバリやって、その後海外に住んでいるはずなのに、私はまだ日本にいる。“いつか”って思っているだけでは、いつまでたっても来ない。そうこうしているうちに35歳。行くなら今しかない、と思い切って日本から飛び立ったのが2016年です。

取引先が、旅をしながら仕事を受けることを理解してくれるか不安だったけど、思い切ってお願いしてみました。快く了承してくれ、むしろ「海外の話聞かせて」と理解してもらえて、実現することができました。

 

海外へ行って、日本にさらに興味も

海外では、出会う人に「初めて会った日本人だ」と言われることが多いです。その人にとっては自分が日本人代表だと意識するようになりました。

よく日本のことを聞かれますが、自分には知らないこともあり、改めて日本のことに興味がわきました。海外の人に日本のことを伝えるとか、世界と日本をつなぐような仕事もできればいいな、と思います。

北星女子での旅の報告会で、後輩の在校生から「いろいろやりたいことがあるんです。どうしたらいいですか」と質問されました。

その子は夢があって、今それに悩んでいる。やりたいことがあれば十分。それに向かって一生懸命やっていれば、きっと見てくれる人がいて、夢の実現につながると思います。

 

※記事中の所属・役職等は2018年2月、本校制作の冊子『130人の私が輝く仕事』掲載のものです。

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