検索 OPEN/CLOSE

キャリアデザイン

仕事008「化粧品メーカー事業部長」

work130_interview_main_img_008

008

化粧品メーカー事業部長

韓国系企業では
結果を出すことが最優先。
魅力を発信して勝ち続けていきたい。

松井 理奈さん [普通科 1995年卒]

大学卒業後、アモーレパシフィック社〈当時は太平洋ジャパン(株)〉 日本人総合職社員1号として入社。2008年にヨーロッパ系グローバル企業への転職を経て、現在は、アモーレパシフィックジャパン㈱エチュード事業部 事業部長として売上アップ、事業成長全般に対する責任を担う。

重要なのは「組織づくり」という仕事

韓国系化粧品メーカーの日本法人で事業部長を務めています。実務者としてではなく、統括的立場から、韓国本社との事業の方向性決めとマーケティング活動に関わる話し合いを行い、それを日本のチームに下ろして、全体が上手く回っているかを見ます。チーム長や担当者とコミュニケーションを取って、実務は任せるようにし、なるべく方向性の提示や物事の判断、業界の情報収集等に集中するようにしています。全国に店舗展開しており、ネットショップもあるので、落ち着けるシーズンはなかなかありません。 だからこそ、重要なのは「組織づく り」。組織づくりに関しては、上りのエスカレーターではなく、らせん階段を上っていく感じです。

 

アジアの時代を感じて韓国語を学ぶ

高校でニュージーランドに1年間留学、大学4年の2月〜12月に韓国に留学しました。韓国留学は、大学時代「10年後、アジアの時代がくるよ」と聞いたのがきっかけ。英語以外にもうひとつ言葉を身につけたいと思い、周りは中国語を学んでいたのですが、韓国語を選択しました。実際始めたらハマりました。

韓国留学から戻り、「就職どうしよう」と思っていたら、同じく韓国に留学していた知り合いが、今の会社の前身の企業を紹介してくれました。化粧やスキンケアには特別な興味がなかったんですが、面接に行ったら幸いに採用されました。当時の法人長が偶然にも「日本人を採用してみようかな」と思っていたそうです。

 

勝ち続けることは、蹴落とすことではない

▲インスタ映えするスポットとして人気の韓国・明洞の「エチュードハウス」を出張で訪れた松井さん

韓国本社へは2カ月に一回程度出張します。次男も小学生になり、1、2泊の出張ならば祖父母の手を借りない時も増えて来ました。長い時は1週間ほど行きます。韓国では会議や打合せ、あとは新しい店舗を視察に行ったり。韓国でいちばん大きい化粧品メーカーだと実感します。

韓国は競争社会であり、正直、日本より韓国の方が競争が厳しいと思います。韓国企業は、結果に対してとてもシビアだと感じますが、その分、革新性に満ちていてエネルギッシュでもあり、逆に言うと、結果を出せば評価してくれる点が、私は好きです。せっかちすぎると感じる時も多々ありますが、今の時代、それくらいでちょうど良いのかもしれない。とにかく、事業を続けると言うことは、勝ち続けないといけない。それは誰かを蹴落とし続けることではなく、自分達の魅力を届きやすいように発信し、ファンを増やし続けることだと思ってます。民間企業だからお客様に買い続けていただいて存在でき、負けると居場所がなくなります。今はおかげさまで売り上げが伸びていますが、業績は上げ続けるしかありません。結果を出し続けていくことが、求められている役割だと思っています。

 

北星女子には生きることの肯定感があった

北星女子では、クラスメイトが適度な距離感を保っていました。でも学園祭の出し物は一致団結。居心地がよかったです。先生方も基本的に明るくて、お互い警戒心がない。みんなそう感じていました。話をちゃんと聞いてもらえたし、けっこう対等に見てくれていたと思います。

生きることの肯定感と、自己否定されない安心感。若くてわかってなかったけど、愛されている実感がありました。

 

※記事中の所属・役職等は2018年2月、本校制作の冊子『130人の私が輝く仕事』掲載のものです。

PAGE TOP