カンボジアスタディツアー報告⑤
5日目の報告。
今日も暑いです。
朝からトンレサップ湖でのクルーズです。東南アジアで一番広い湖
(雨季の現在は琵琶湖の約10倍)のトンレサップ湖を2艘の船で1時間ほど回り、
水上生活者の暮らしぶりを垣間見ます。約150万人が水の上で暮らしているとのことでした。
湖面には、教会、学校、コンビニ、漁師の家々が点在し、目を奪われます。
風が気持ちよく、生徒たちは開放感いっぱいで、思い思いのポジションで写真を撮っていました。
途中立ち寄ったお土産屋さんでは、大蛇を首に巻いてみる勇敢な生徒もいました。
歓声、悲鳴がお店中に響き渡っていました。
その後、市内に戻り、オールドマーケットで最後の買い物です。
庶民の台所でもあるこの市場、カンボジアの家庭の匂いのする食品売り場を通り抜け、
お土産売り場で値段交渉を楽しみました。今日は最終日ということで、
「I love Cambodia Tシャツ」を着た生徒が多く、名残り惜しさが伝わってきます。
昼食は久しぶりの洋食(フレンチ・クメール)でステーキを食べた後、
ホテルで前原とよみさんの講演を聞きました。前原さんは、午前中訪問したトンレサップ湖の
水上の村の人々を診療するクリニック(カンボジアの医療NGO)の看護師です。
湖の水がそのまま生活用水になっている村人たちの健康は必ずしもいいとは言えません。
村人たちを巡回診療し患者さんの相談にのったり、無料診療を行っています。
前原さんのお話は、実際に自分の目で見たばかりの水上の人々がどんな支援を必要としているのか
が語られ、インパクトがありました。ここでも教育がカギだというお話でした。
前原さんは、生徒たちから質問やコメントを上手に引き出し、お話を進めていきました。
最終日で疲れを隠せない生徒たちでしたが、トンレサップ湖の写真を見ながらお話に
引き込まれました。その後「支援ってなんだろう」というテーマでそれぞれ考える
ワークショップの時間をもちました。前原さんはパワフルでとっても素敵な方でした。
最後に、札幌から運んできた9台に車いすを、必要としている現地の2つの団体と
利用者の方々に贈呈しました。前原さんのご紹介でこのように実際に使ってくださる
方々にお渡しすることができて本当にうれしかったです。
これから荷造りをして、その後ホテルで夕食を食べ、今回の旅行の振り返りをする
時間を持った後、現地時間20:30には空港へ向かいます。
今日も暑さのため疲れている生徒も見られましたが、今夜無事帰途につきます。
「本当に来てよかった。思ってたよりもずっとたくさん学んだよ。」といううれしい言葉を
聞きました。この5日間で何を感じ、何に気づいたのか、帰国したらたくさんの話を
すると思います。自分とたっぷり向き合った6日間でしたね。楽しみにしていてください。
でも、まずはゆっくり休んでくださいね。

村人のお宅

移動手段は手漕ぎ船

最後の値段交渉

前原さんのお話しを聞く

車いすの贈呈式

利用者の方喜んでくれました