HOKUSEI GIRLS’

北星ガールズ

    HOME北星ガールズ今日の講堂礼拝の話 6年生 S.M.  「この世界は僕のもの」

おはようございます。今回のキリスト教週間のテーマは「希望」です。このお話をいただいてから、自分の人生の中でどのような時に希望を得てきたのか、その過程で何が自分に影響を与えてきたのか改めて考えました。そこで思い浮かんだのが、「音楽」です。私は小さい頃からバレエや現在は軽音楽部を通し、さまざまなジャンルの音楽に触れてきました。 

 皆さんはこれまでに、誰かを傷つけてしまった経験はあるでしょうか。私はあります。自分よりいい成績を取る人に対して嫉妬してしまったり、何気ない一言や口癖で大切な友達を傷つけてしまったりしました。そして、ここでの唯一の救いは周りにその事実や間違いを教えてくれる友達がいたことでした。その子たちのおかげで気づくことができ、後悔することができました。 

 今振り返ると、当時の自分はとても未熟だったと思います。そしてその未熟さを少しでも直そうと、今も日々自分を見つめなおしながら生活しています。そうした時間の中で、何から考え始めればよいか迷わないよう、私には一つの習慣があります。それは「音楽を聴くこと」です。 

 まず音楽で心を落ち着かせ、自分と向き合う準備をします。そして一曲一曲の歌詞に耳を傾けながら、今の自分と重ね合わせていきます。そうすることで、自分がどんな状態にあるのか、何を見直すべきなのか、少しずつ見えていきます。 

 中でも、人生で最も心に残っている曲があります。自分を見つめなおす時、必ず聴く大切な曲です。サカナクションのドキュメントという曲の歌詞に、「この世界は僕のもの どこからか話してる声がするよ すぐに何かに負けて涙流す」という歌詞があります。この歌詞を通して、「今生きている人生は自分のものであり、見ている景色も、日々の行動、言動も全て自分のものなのだ」と感じ、見つめなおすきっかけになりました。思い通りにいかないことや、他人と比べてしまう中ですぐに心が折れ、弱音を吐いた自分を思い出したのです。そして同時に、その弱さから目をそらすのではなく、きちんと向き合い、少しずつでも乗り越えていけるように、自分自身をもっと強くしていかなければならないと思いました。 

  そうした気づきによって、自分の言動一つ一つに対する責任を改めて意識するようになりました。しかしそれは重圧的な責任ではなく、自分を変えるための力となる前向きな責任でした。自分の在り方を見つめなおすエネルギーへと変わったのです。このように音楽を通して自分と向き合う中で、私は「自分は変わることができる」という希望を持てるようになりました。 

  人は生きていく中で、嫉妬や不満、衝突を完全に避けることはできません。誰もが完璧ではないからです。また、「人は簡単には変われない」とよく言われます。確かにそうかもしれません。しかし、たとえすぐに変われなくても、自分の弱さを受け止め、「変わろうとする努力」を続けることこそが大切なのだと思います。努力はすぐに結果として表れるものではなく、自分では気づきにくいものです。それでも、その積み重ねが確実に自分を形作っていくのだと感じています。 

 もちろん、過去に誰かを傷つけてしまった事実を忘れていいわけではありません。しかしその過去にとらわれ続けていては前に進むことができず、成長にも繋がらないのではないでしょうか。 

  聖書には、「なすべきことはただ一つ。後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けつつ、目標を目指してひたすら走ることです。」という言葉があります。この言葉は、過去から学ぶべきことを受け取り、やり直せることはやり直しながらも、残る後悔や苦しみは手放し、前を向いて進むことの大切さを教えてくれているのだと思います。そして私は、音楽を通してその一歩を踏み出す力、つまり「希望」を何度も与えられてきました。 

 皆さんにとっても、自分に希望を与えてくれる音楽を見つけて、自分と照らし合わせて、これからどう自分を成長させられるのか考えてみてほしいです。音楽は人を悲しませるためにあるわけではありません。日々を、これからの人生を色鮮やかに楽しく過ごすための希望を与えてくれる存在です。まだ私たちは長い人生の中での成長段階にいます。多くの失敗や過ちをしてしまっても変われるチャンスはたくさんあると思います。それらのチャンスを無駄にすることなく、皆さんのこれからが明るく、自分らしく生きていけるよう希望に満ちた日々を送れますように。 

 お祈りします。天の父なる神様。今日も素晴らしい朝をありがとうございます。 

私たちの日々の生活には、先の見えない不安、思うようにならない現実、心が疲れてしまう日々の中で、「希望」を持つ難しさを感じています。 

今日のお話を通して、みながそれぞれ希望に出会い、過去の自分に深く思い悩むことなく次のステップへと踏み出せるようにお見守りください。 

この祈りを主イエスキリストの皆によって見舞いにお捧げ致します。 

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