今日の講堂礼拝の話 6年生 M.A. 「It’s a piece of cake」
一か月近く前、四人の宇宙飛行士を乗せた宇宙船が地球に無事、帰還したことで、最近宇宙の話題が熱いですよね。私も最近、宇宙兄弟というアニメにはまりました。このアニメすごく名言が多いのですが、その中で私が特に好きなのが、タイトルにもあるIT`S A PIECE OF CAKE!という言葉です。直訳すると「ケーキ一切れ分」ですが、ケーキ一切れ分くらいペロッと食べられるということから「楽勝だよ」という意味で使われます。この言葉は主人公のむったが自分の能力に不安を感じて自信をなくしたときに出てきます。むったは自分が尊敬するシャロン博士という人物に「『俺はどうしようもない役立たずです』って英語でなんて言うの」と聞きました。するとシャロン博士はIT`S A PIECE OF CAKE!と答えたのです。「どうしようもない役立たず」というネガティブな言葉を「楽勝だよ」という軽い言葉に変えてしまった。そこには、どんなに難しそうに見えることでも、気楽に挑戦していいんだというメッセージが込められていると思います。今回の聖書箇所では、やるべきことはただ一つ、前に向かって走ることだと教えています。目標に向かって前だけを見て進む、シンプルですが、実際にはかなり難しいことだと思います。私も、「自分は人前で話すのが苦手な人間だから」と決めつけてしまい、新しいことに挑戦する前から諦めてしまうことがあります。「どうせ自分には無理だ」と思ってしまうと、気づかないうちに、今までの自分や過去の苦手意識に縛られてしまうのだと思います。でも、この聖書箇所は、そうした過去や今までの自分にとらわれすぎず、目標に向かって前に進んでいくことの大切さを教えてくれているように感じます。だからこそ、私も「今までの自分」に縛られず、一歩ずつでも前に進んでいきたいと思っています。
実は、私には世界一周という夢があります。いろいろな国や地域に行って、様々な人や文化に触れてみたいです。でもこの夢にはお金や時間、英語力など多くの壁があります。中でも私にとっての一番の問題はコミュニケーション能力だと思います。昔から人前に立って話したり、自分の意見を伝えることがとても苦手で、今でも大の苦手分野です。そんな私ですが、実は学友会に所属しています。学友会に入ることになったのは、ある友達の強い誘いがあったからでした。最初頼まれた時、「絶対無理だ」と思いました。大変そうだし、勉強と部活の両立だって難しそうだし、第一、そんな役目私には務まらないと思いました。でも一方で、頼ってもらえることは単純にうれしかったし、期待に応えたいという気持ちもありました。話すことへの苦手意識も少しは改善されるかもとも思いました。
そんな自分を変えたい、期待に応えたいという気持ちと、でもやっぱり自分には無理だ、という気持ちの葛藤の中で私の背中を押してくれたのが、「まあ何とかなるっしょ、楽勝、楽勝」という言葉でした。あんなに悩んだのに、最後の一押しをしてくれた言葉がこんなにも適当な軽い言葉だったのです。
IT`S A PIECE OF CAKE!「楽勝だよ」という言葉にはいったん目の前にある問題を置いておいて、「とりまやってみよう、何とかなる」と思わせてくれる力があると思います。物事を重く考えすぎて、動けなくなった時、この言葉を心の中で呟いてみてください。少し気持ちが楽になるかもしれません。この言葉が皆さんの一歩を踏み出すきっかけや希望になればうれしいです。
お祈りします。
天の父なる神様、今日も新しい朝をこうして皆で迎えられたことに感謝します。私たちは考えすぎて行動に移せなくなったり、見えない将来への不安から前を向けなくなってしまうことがあります。そんな時、「何とかなる、楽勝だよ」と思える小さな希望を私たちにお与えください。この祈りを主イエスキリストのお名前によって御前にお捧げ致します。