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校長・教員ブログ

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20200620
「歩き始めること」

3か月以上の学校閉鎖の後学校が再開しました。先週からは部活動も始まりました。
少しずつ学校が動き始めているのを感じます。校舎に響く生徒の声を聞くとそのことを実感します。

75年程前、私たちの学校は他の学校以上に大きな苦難を経験した第二次世界大戦の時にも、
これほど長期間学校を完全に閉じたことはありませんでした。
二三日の休みは多少嬉しさもあるかもしれませんが、このような長い間、
生徒が登校し、先生が授業する。そして部活に汗を流すことができない期間が来るとは、
数か月前には誰も想像できませんでした。
学校に生徒が登校し勉強することがこんなに待ち遠しいと思ったことはなかったかもしれません。

日本国内だけでなく恐らく世界中の中学生高校生の学校生活が急停止してしまいました。
このような状況になる以前に自分なりに考え、準備や計画を立てていた生徒たちの心を思うと、
簡単に「残念だったね」のような言葉では慰めることはできない思いです。
生徒たちから「どうしてこんなことになるの?」「もうやってられない。」
「もう考えられない」という声が聞こえてきても不思議ではありません。

そのようなことを思っていた時、私たちの学校の創立者スミス先生の言葉
Forget the past, labor for the present, looking for the future.”が頭に浮かびました。
スミス先生は困難にあった時にこの言葉を生徒に、教員に、そして自分自身に語りました。

「過ぎ去ったことにとらわれず、今を精一杯生きて、未来を切り拓きなさい」
その意味の深さを今一度知る時間を過ごしています。

一世紀以上前からこの言葉に元気づけられた生徒や先生が、
前に向かって進み始めた姿を思い浮かべると勇気が与えられます。

一年後、本校の生徒たちが今と同じ場所に立ち尽くしているのではなく、
新たな目標に向かって歩き始めていることを信じています。
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