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    HOME学校について教員ブログ「たかが17音、されど17音 」 国語教員 伊藤健

 我が家では木曜日19時、「プレバト」を見ています。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、「プレバト」は、「人気芸能人にはそもそも才能があるのか? あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する」番組です(MBS毎日放送の番組紹介から引用)。 

 その中の俳句のコーナー、これが、とてもとても面白く、私や妻を惹きつけています。だいたい5名程度の出演者の俳句を夏井いつき先生が、「才能アリ」「凡人」「才能ナシ」のいずれかに査定するのですが、面白いのは、それぞれの俳句を添削する場面です。著作権の関係で具体的な作品は紹介できませんが、「才能ナシ」と査定されたものでも、夏井先生の添削が入ると劇的に変わり、素晴らしい作品になるのです(まれに、どうにもならない場合もありますが)。 

この番組を見て、「俳句って面白いなぁ」と、ずっと思っていましたが、そのうちに「自分でも作ってみたい」という気持ちになりました。ただ、俳句を作ったとしても、自分で善し悪しがわかるわけでもなく、やはり誰かに評価してほしい、という気持ちが起こり、気軽に参加できる句会を探し、昨年の冬から月2回、句会に参加するようになりました 

「句会」とは、俳句が好きな人たちが集まって自作の俳句を発表し、互いに評価し合う場です。俳句は作者名を伏せて提出し一覧表に書き写されます(「清記」ので、その一覧表を見た段階では、自分の句以外、だれが作ったものかわかりません。一覧表が配られ参加者は各自が気に入った作品を選び投票しますもちろん、自作の句は除きます)。 

私が参加している句会の場合一人が5句提出し、6句を選びます。かつ、その6句の中から1句、特にすばらしいと思った句を「特選」として投票する、という方法をとっています「指導者」という方はいらっしゃらないスタイルですが、長年、句会に参加し俳句を作ってこられた方が司会を務め、アドバイスをいただく(添削される)こともあります。そのアドバイスの中で一番、劇的に変わったと感じたのは、次の句です。 

  天の川目指して自転車漕ぐ帰路や 

これ、中七(「五七五」の真ん中にあるので「なかしち」と言います)の部分が8音になっていて、バランスが良くありませんでした。また「帰路や」という終わり方も、どこか固さを感じさせるものでした(もちろん、提出するまで、自分では気づけなかったのですが)。この句を司会の方が、 

  天の川目指し自転車漕ぐ家路 

というように直したらいいのではないか、とアドバイスしてくださったのです。そのアドバイスをいただいた瞬間、「あぁ、こう言いたかった!」と感動すら覚えてしまいました。 

 たった17音の表現ですが、言葉一つ、場合によっては助詞一つで大きく印象が変わり、作品の善し悪しも変わってくるのが俳句です。また、日常の些細な一コマからも句の発想を得られることも魅力です。まだまだ俳句を作り始めたばかりですが、これからもボチボチ俳句を作っていこうと思う、今日この頃でした。最後に、プチ自慢。今までの句会で投票数が多かった私の句は、以下の三句です。 

  白球を追ふ横の田に蛙跳ね 

  あらばしり『こゝろ』下巻を繰りながら 

  心中物の幕間は栗おこわ 

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