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    HOME学校について教員ブログ「写真は必要ですか?」 英語の教員 久保いおり

私には趣味がありません。自己紹介では毎回何を言うか苦労していて、趣味は「片付け・整理整頓・断捨離」と言っています。今年、学校パンフレットのTeacher’s Voiceのページに載せていただきましたが、みなさんが趣味のもの、ラケット、地球儀や楽器を持って写っていた中、私はほうきを持って撮影していただきました。そんな無趣味の私ですが、年に1回は国内旅行でリフレッシュするようにしています。
ある日、携帯電話に入っているメールや写真の整理をしようと思って見てみると、旅行の写真がほとんどありませんでした。そもそも旅行先で写真を撮ってこなかったのです。自分って、写真を撮って思い出に残すとか考えないタイプなんだな・・・と思っていたころ、偶然にも高校生用の英語の教材で「写真を撮ることで、かえってその場の記憶が薄れてしまう」という内容の読解問題を見つけました。興味が湧き、さらに詳しく調べると、アメリカの心理学者であるリンダ・ヘンケル氏の研究で「写真撮影減殺効果」というものでした。記録することに集中しすぎると、体験自体への注意が散漫になり、撮影しなかった場合よりも詳細を覚えていないという結果が研究で報告されているそうです。 
確かに、写真に残っていなくても、私は行った先々で見たものや食べたもの、印象に残っていることを結構覚えており、一緒に行った人たちと「〇〇楽しかったね」「△△美味しかったね」という話は何年経っても会う度に繰り返しています。京都の二条城に行った際の歩くたびに「キュッ、キュッ」と音が鳴る「うぐいす張り」は今でも音を覚えており、和歌山のアドベンチャーワールドでパンダを見た際、暑い日だったので、パンダが暮らしている建物のひんやりした金属のポールに足をくっつけてずーっと寝ている姿を観察して、笹を食べているパンダが見られると思っていたのにイメージと違う!と今でも光景が目に焼き付いています。
旅先では調べものや記録用に携帯電話は必須かもしれません。でも、あえて写真を撮らず、自分の「目」を「カメラ」にして旅を楽しむのはいかがでしょうか?

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