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校長・教員ブログ

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言葉は人間に与えらえた素晴らしい贈り物である。言葉があるおかげで、意思の疎通をし、争いを回避する努力ができる。世界には数千もの言語があると言われてはいるが、様々な理由により、英語が世界共通語として活用されている。私は英語教員として、一生学び続け、生徒にその姿を見せることを意識してきた。そして、2024年、目標としてきた二つの国際資格を取得することができた。

その一つは、DELTA(Diploma in Teaching English to Speakers of Other Languages)である。この資格は、国際通用性が非常に高い資格として認知されている。世界中の英語教育機関(例としてイギリスの出先機関である『ブリティシュカウンセル』など)が教員採用の際に、応募者に求める資格として活用されている。DELTAでは、座学だけでなく、教育実習も行う。近年、英語ネイティブスピーカーではない教員が挑戦する例も増えてはきたが、英語を母語としない教員が挑戦するのは極めて少ない。私は、生徒に日本でしか通用しない英語資格や英語力ではなく、どうせやるなら世界で認められる資格や技能を身に着けてもらいたいと考えてきた。私自身も世界に通用する英語教員でありたいと思い、数年かけて英語教育の最高峰に挑戦してきた。次のケンブリッジ大学出版のウェブサイトにインタビュー記事が掲載されているので、詳しく知りたい方はご覧いただければと思う。

https://cambridge-university-press.jp/special/delta2024/

二つ目の資格は、ケンブリッジ英語検定C2 Proficiencyである。言語レベルの共通指標としてCEFRというものがある。北星学園女子中学高等学校の現専門英語科では卒業時にB2 Firstレベル取得を目標としている。B2 Firstを取得することができると、海外大学への進学の最初の一歩を踏み出すことができる。私が取得したC2とは、英語を母語としない人としては高度の英語運用能力を有していることが証明できる資格である。ただ、この資格を取得したからと言って、英語の全てを知っているとは口が裂けても言えず、今日も辞書を引いている。先日も久しぶりに発刊された英和辞書の新刊を購入し、記述を楽しみながら読んでいる。これからも知的好奇心を常に持ち、自分が関わる生徒にも、一生学び続けることを身をもって示し続けたいと思う。

言葉は世界をよりよくし、その使用者にたくさんの経験と喜びをもたらす可能性を秘めている。今日も、そして、これからも、言葉の力を信じて、生徒と明るい未来を創っていくことを手助けしていきたい。

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