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    HOME学校について教員ブログ「定期試験の思い出」 理科教員 熊原 諒

 本校では来週に1学期中間試験を控えています。1年生,4年生は本校で初めての定期試験であり,在校生以上に緊張している様子が感じられます。いつも以上に学習に真剣に取り組み,お互いに教え合ったり,教員に質問しに行く姿を目にすると,こちらも良質な試験を作らねば,と身が引き締まる思いになります。 

 高校に入学して初めての定期試験での失敗は,今でも私に戒めとして深く刻まれています。小さいころから算数や数学が大好きで得意であった私は,中学卒業までは苦戦したことはありませんでした。高校に入学しても,授業内容はある程度は理解できていたので,何の準備もせず,定期試験に臨みました。お察しの通り,結果は惨憺たるものでした。人間は忘れる生き物です。授業内容をそのときは理解し覚えても,思い出す努力を怠れば,さっぱり忘れてしまいます。また,授業では扱わなかった問題集にほとんど全く取り組まなかったので,圧倒的に練習も不足していました。どう考えても,なめていました。試験を返却されて点数を見たときの衝撃は今でも忘れません。 

 この苦い思い出は,私にとっての大きな学びとなりました。これ以降の定期試験には,十分な準備をするようになりましたし,定期試験以外においても,様々なことに対し,準備を怠らないよう気をつけるようになりました。人間,誰しも失敗はしたくないものですが,失敗することで自覚することもあるのだな,ということにも気づき,以前よりは様々なことに積極的に挑戦するようになった気もします。 

 泣いても笑っても,試験まであと1週間。試験が終わったときに「やり切った!」,返却されたときに「やったー!」と感じられるように,皆が悔いの無い準備をしてくれるといいなと思います。 

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