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校長・教員ブログ

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「あの麒麟はこれですよ」と橋の上をカメラ片手にウロウロしている私に白髪の紳士が銅像を指さして教えてくれました。あの麒麟とは何のことかわかりますか?

そう、それは東野圭吾の小説「麒麟の翼」に出てくる麒麟のことです。加賀恭一郎シリーズのほとんどは映画化されているので知っている人も多いと思いますが、そのシリーズの「麒麟の翼」です。私がもっとも好きなシリーズです。

 では、「この麒麟」は、一体全体どこにいるのでしょうか?

答えは「日本橋」です。日本橋の高欄中央部にある青銅製の照明灯を飾っているのが麒麟の像なのです。麒麟とは、中国神話に現れる伝説上の動物で、外見は鹿に似ていて、顔は龍に似ていて、牛の尾と馬の蹄を持ち角が生えているそうです。あくまでも想像上ではありますが。ただ日本橋の麒麟は、「翼が生えている」日本橋オリジナルの特徴を持っています。日本橋は、日本中の道路の起点でもあり、「日本橋から飛び立つ」という意味を込めて翼が付けられたと言われています。まさしく、その思いが叶うような勇ましさにあふれています。

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さて、話しは変わりますが、我が家では東京に出かけることが本当に多いです。どこに行くにも必ずと言っていいほど東京経由で行きます。東京に寄ってから国内外に出かけていきます。なぜ東京経由なのかと言うと、日本橋周辺のお気に入りのお店に立ち寄るのが目的です。では、どんな目的があるのか・・・それは、それは美味しいものを食べるためです。美味しものを食べると幸せになりますよね?だから日本橋に行くのです。ここには美味しいものがたくさんありますが、まずは「榮太樓總本舗」で団子をたべます。日本橋のすぐそばにある文政元年から続く老舗和菓子店は、宝石店のようにガラスケースに団子たちが上品に並べてあります。その中でも鰹節がたっぷりかかったみたらし団子は絶品。しかもボリュームたっぷり。1本で満足の一品です。もちろん店内で食べることが出来るのでお茶と一緒にゆっくり団子を堪能できます。帰りは必ず缶入りのお馴染みの榮太樓飴をお土産に購入します。この缶には歌川広重の浮世絵の江戸時代の日本橋が描かれています。食べ終えると奇麗に洗って小物を入れて大切に使っています。そして、もう一つのお楽しみは、「あなご専門店 玉ゐ」で穴子を食べることです。店の周辺には、白い煙と共に穴子のいい匂いが充満していて、近くに来ただけで食欲がわきます。日本橋の本店は、日本家屋の実に味のある建物で客足が途絶えることはなく、いつ行っても賑やかな店内です。穴子料理も絶品ですが、店員さんたちの丁寧な接客が料理をさらに美味しくしてくれます。そして、締めは、焼いた穴子の骨からとった特製のお出汁を注いだお茶漬けです。これで大満足、幸せな気持ちでいっぱいになります。そして、どちらのお店も出たら日本橋が見えます。1603年に木造の橋から石造りの二重二連のアーチ橋となるまでは、火事で焼け落ちるなどして何度も架け替えられました。現在の日本橋は20代目のようです。この長い年月を数えきれないほどのたくさんの人たちが往来してきたことを考えるだけでもワクワクします。私のように美味しものを食べるために日本橋周辺を散歩する人も少なからずともいるのでしょうね。以前のように、自由に旅行が出来るようになったら日本橋周辺を探検することもおススメですよ。その時は、日本史もちょっぴり勉強していると面白さが倍増します。こちらも合わせておススメです。

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