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校長・教員ブログ

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昔のアニソンや懐メロ特集のテレビ番組を見ていると、「修学旅行で歌った!」「友達にCDを貸してもらったな~」など懐かしさと同時にその当時の記憶が戻ってくることがあります。音楽の持つ力の一つに過去の記憶を蘇らせるというものがあり、特に10代の頃に聞いていた音楽は人生で最も記憶に残っているそうです。

言われてみると、高校時代に練習したピアノや声楽の曲は、すぐに思い出すことができますが、大人になってから練習した曲については細部まで自分の中に留まってはいないと感じます。最近はもっと酷く、1年前の発表会で演奏した曲の記憶すら危うい状況…年齢を積み重ねたせいでしょうか。

 昨年秋に、高校時代の友人と声楽の恩師のコンサートを聞きに行く機会がありました。同じ門下生で伴奏をし合う仲だったこともあり、コンサート前からレッスンの思い出話で盛り上がっていました。コンサートが始まり、うっとりと先生の声に聴き入っていましたが、数曲目に演奏されたイタリア歌曲を聴いた途端!『高校時代に先生にレッスンしていただいた曲』であることを思い出してしまい…それに付随する様々なエピソードがどんどん蘇ってきました。あの時、先生が熱心にご指導してくださったこと、当時の自分はどれだけ理解していたのか…先生ごめんなさい(涙!)

色々な思いが溢れる中、演奏が終わり隣に座っていた友人に「過去を反省したよ」とつぶやくと「私も」との答えが。楽しいことも大変だったことも共有できる友がいる喜びと共に、音楽の持つ力を強く感じた瞬間でした。

 思いもよらない場面で音楽と共に蘇る記憶は、10代の自分と今の自分を繋げてくれるものであると思うと、次はどのような音楽で何時の記憶が蘇ってくるのか、少しだけワクワクする自分に気付かされた出来事でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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