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校長・教員ブログ

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タイトル:オシロのこと

教科くくりでのブログ第2弾。ブログなんて書いたこともないので、コマッタ、コマッタとなっている。そこで、そもそもなぜ、社会科の教員になったのか、を思い返してみた。

その理由は、いろいろ出てきそうだが、最初のきっかけは、学童の友だち家族との「渋い寺」巡りの旅行(立石寺や中尊寺)…。そう、そこから旅行や広い社会・世界が好きになったのかもしれない。違う土地でのくらしや食べ物、見たことのない風景に出会うことで、世界の大きさを知った。これが原点なのだろうか…。

それからは、「若い時こそ遠くに行くべき」という、ミーハーな心の声に従ってザ・観光地と言われるような海外の国々を旅した。イタリア、スペイン、プーケット(タイ)、バリ(インドネシア)、オーストラリア、そしてハワイ(米)などなど。その中でも、フランスのヴェルサイユ宮殿でみた、ド派手な照明。ドイツのノイシュバンシュタイン城で見た、ダイナミックという名のちょっとザツな装飾。宇宙からでも見えるという、万里の長城のデコボコした石積み。さまざまな国で目にした建造物は、小学生の時に感じたお寺の静寂感や凛とした佇まいとは少し違って、印象に残っている。(個人的な感想なので…)

最近の旅行は、完全に国内派。絶対立ち寄るのは、温泉とお城。そこで、日本のオシロの「石積み」をマジマジとみるようになった。人の身長を超える石壁、どうしてそんなパーツを作って組み合わせたのか不思議になる石垣。もちろん、AIもクレーンもない大昔の職人たちが力を合わせて積み上げている。積石の横方向の並びをそろえる「布積み」(横目冶がとおる)や、高い技術が必要で不規則な形の積石をつかう、「乱積み」。よくみると、ちゃっかり藩印を刻んでアピールしている大きな積石、小さく控えめに刻まれていたりする積石は、かなりおもしろい。(と思う)

皇居(江戸城)や大阪城は、刻印がわかりやすいのでおススメだ。どこかの藩の時代を超えたアピールをいくつ発見できるか、その藩印がどこのものか、を調べるのも楽しみのひとつだ。さらに、石垣の間からチラッと生える苔があると最高。とにかく、石積みは奥が深くて面白いので、ぜひ注目してみてほしいということ。

世界のオシロと日本のオシロ、違いを比べて楽しむのもあり、日本のオシロの違いを楽しむのあり。楽しみ方としてはちょっと地味かもしれないけど、ちょっと視点を変えてみて欲しい。よかった、教科よりのお話で終われそうで少し安心。今の社会状況が少しでも早く収束しますように。落ち着いたら、金沢城に行こう。

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