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校長・教員ブログ

校長・教員ブログ  2024.07

 以前のブログで僕は「おもちゃドクター」であることについて述べた。いまでもこの活動は続いている。ただ、子供たちが大きくなるにつれ、修理するものが変わってきた。最近修理したのはお兄ちゃんの自転車だ。彼の自転車には電池式のライトが付いている。僕はこれがちょっと不安だった。なぜなら彼はよくライトを消し忘れるからだ。電池がなくなったとき,塾の帰り道が怖い…そう思った僕は発電式のライトを取り付けることにした。ライトを買ってきて、取付位置の確認をした。ところがこれがなかなかうまくいかない。取付位置が決まったら、今度は取付方法だ。手持ちの部品であれこれやってみたがうまくいかない。

 近所のホーマックで合いそうな部品を購入し再挑戦…それでもダメなのでAmazonで「溶接並みの強さ」を持つ接着剤を購入!ばっちり固定された…はずだった。1週間もたたないうちに「お父さん、ライト外れた!!!」と嬉しそうな息子。まだまだ修行がたりません。

 そうこうしているうちに,自転車は彼には小さくなってしまったので,妻が以前使っていたロードレーサータイプの自転車に乗り換えることにした。タイヤの空気圧をチェックし,チェーンにオイルをさす。ハンドルのガタつきを確認し,スポークの確認…しばらく使われていなかったので、点検項目がたくさんある。そこで気がついてしまった…。「ライトがない!?」よみがえる悪夢…今度はうまくつけられるのか?

  僕はあれこれと物を作ることや修理を楽しんでいる。その原点は小学生にある。はじめて分解したのは黄色い目覚まし時計だ。もちろん組み立てられる訳もなく,時計はバラバラのままだった。しかし,怒られなかった。「次はちゃんと組み立ててごらん」と父親から一言。あのとき父親の一言が無かったら,僕は色々分解・修理をすることと無縁の人生を送っていっただろう。だから父に感謝している。

今,僕の目標のひとつに「キャンピングカーをつくる」ことがある。本格的なものはできないが,自分好みの車中泊仕様(釣り仕様)にしていて,少しずつ進行している。今後どれだけの時間と手間がかかるのか心配ですが,楽しみながら制作しています。

そうそう,安心して下さい!車内の後付けライトも,ちゃんと点灯してますから!

毎年、夏のこの時期は我が家の「生き物」たちが増えます。だいたいは「何かを育てたい」という意欲の強い息子の熱意に押されてのことですが…。現在の家族はクワガタ3匹、カブトムシ2匹(カブトムシは先日開催された北星バザーでオスとメスのつがいを購入しました!とっても元気!)、フナ1匹、ウサギ1匹。それに息子が外で育てている野菜たち。毎日大切にお世話しています。

考えてみれば、私は、「生き物」のお世話は得意ではないまでも、そんなに苦ではありません。それは、幼少期から常に周りに犬や猫たちがいたからかもしれません。今まで関わってきた犬や猫たちからは、本当に多くのことを学ばせてもらいましたが、特に忘れられないのは犬の「クロ」と、猫の「クロ」です。

私が5才くらいのとき、当時住んでいた家の物置に、犬の親子が住み着いてしまったことがありました。黒いオス犬と、白いメス犬と、その子どもであろう子犬と。住み着かれても困るので、両親は最初その3匹をなんとか追い出そうとしました。けれど、3匹ともとても穏やかで、子犬もいるし、季節も冬だったので、しばらく様子をみることにしました。あまりかわいがると情が移ってしまうので、「クロ」「シロ」と名前はつけても3匹の前では呼ばないようにして、家族みんなで家の窓から見守っていました。3匹の中でも「クロ」は賢い犬でした。ごはんをあげても、自分は食べようとせず、シロと子犬が食べ終わるまで待ちます。そして、夜は物置の中ではなく、わざわざ物置の外に出て、物置の戸の前で寝るのです。クロの毛が白く凍るくらいの寒い冬の夜です。どんなに寒くても、雪が降っても、クロは戸の前から動きませんでした。「ああやってシロと子犬を守っているんだろうね、健気だねえ」と話す両親の言葉を聞きながら、当時5才の私の脳裏に、雪に降られながらシロと子犬を守るクロの姿は強烈に焼き付きました。春になると、いつしかその3匹はいなくなってしまったのですが、あのクロの姿だけは、今でも鮮明に覚えています。

中学生の時、一番多いときで、家には15匹の猫がいました。一番の古株は黒猫の「クロ」。泰然自若のたたずまいで、どっしりと構え、周りの猫たちから一目置かれているような風格のある猫でした。新入りの猫がクロにあいさつしに行くと「よく来た」とばかりにゆったりと頷き(…そんな風に見える)、怖いもの知らずの子猫がクロにじゃれつくと軽く尻尾でいなし(…そんな風に見える)、とにかくかっこいい猫でした。さて、猫が15匹もいると、ごはんの時間は大変です。われ先にとごはんに群がり、すきあらば隣の猫のごはんを奪い…という感じでてんやわんや。しかし、クロだけは違います。他の猫たちがごはんを食べるのをじーっと見守り、自分以外の猫たちが食べ終わると、やっと立ち上がり、残り物をゆっくりと食べるのです。その姿は中学生の私が見ても拝みたくなるほど素敵で、クロの人生哲学(?)から、日々学ばせてもらっていました。

…犬の「クロ」も、猫の「クロ」も、動物の本能のようなものでそれぞれしていた行動なのでしょう。けれど、その姿から教えられたことは多く、その教えは私という人間の土台の一部にしっかりと組み込まれています。弱いものや小さいものを守ること、受け入れること、見守ること…。言葉ではなく、動物たちの行動と姿から教えてもらいました。

「クロ」と「クロ」を思い出すと、なんだか温かい気持ちになります。ちょっと優しい気持ちになれます。その優しい気持ちを忘れずに、日々過ごしていきたいものだと思っています。

私は息子が生まれてから、歳を重ねるにつれて褒められる機会は減るものだということに気付きました。

私は息子が生まれてからというもの、親バカではありますが息子の全ての行動を褒めていると言っても過言ではありません。

それに比べて、私は最近誰かに褒められたかな…(けして卑屈になっているわけではありません。)と思ったのです。

ちなみに普段私が息子にかけている言葉は以下のようなものです。

起きることができてえらい!

おはようと言えてえらい!

お着替えができるのえらい!

バナナの皮を上手にむけてすごい!

保育園に行けるのえらい!

お名前言えるのがすごい!

靴下自分で脱げるのえらい!

YouTube見るのやめれたのえらい!

お風呂に入れてえらい!

語彙力のかけらもありませんが、息子がすること全てが本当にえらい、すごい、素晴らしいと感じてしまうのです。笑
当たり前のことしかしてないのに、小さい子供ができたら全てがすごい!と思えてしまうのは生きてきた年数、経験値などから感じることななのかな?と個人的には思います。

このことから思ったのは、中学生、高校生のみなさんは当たり前以上のこと(勉強や部活、人間関係、お手伝い等)を毎日頑張ってるって本当にすごい、えらいということです。大袈裟かもしれないけれど、そういう風に「自分って毎日すごい頑張ってる、えらい」と思えるようになると色々なことが前向きに考えられるようになると思います。
政氏 祐理
最後に、このブログを書いていて、ふと思い出した相手がいます。それは、バスケ仲間(前回ブログで登場した友人)のことです。その友人は、練習や試合後にLINEをくれます。私が良かったプレーを伝えてくれて、とにかく褒めてくれます。人は、何歳になっても褒められると嬉しくなったり、幸せな気持ちになったりするのだなぁと実感します。褒められて嬉しくない人なんていないんだなと。

年を重ねると褒められることが減りますが、そうやって褒めてくれる人のことを大切にしたいのと同時に、私も皆さんの良いところを沢山見つけて、褒めていけたらいいなと思っています。
みなさんもぜひ、人のいいところに目を向けて、沢山褒めあってほしいなと思います。

先週の土曜日の朝、北星学園女子中学高等学校の校長として初めての学校説明会を迎えるにあたって、準備はしつつも、これから私自身を待ち受けているものが何なのか、よくわからないまま学校に到着しました。まずは、暑くなるという天気予報にしたがって、校舎に空気が流れるように、窓を開けながら廊下を歩きました。(エアコン設置のための工事が来週の月曜日から始まりますが、今年は、自然の風と扇風機、スポットクーラーに頼っています。)

 このブログでは、インスピレーションが自分に与えてくれる影響について触れてきましたが、インスピレーションの素晴らしさの一つは、たとえこちらが探していないときであっても、インスピレーションの方が私たちを見つけ出してくれることです。この日も、生徒とその家族を迎え、親になった元生徒に挨拶し、日本での女子教育の将来に対する私のビジョンを語り、模擬授業や学校見学を通じて生徒、家族、教師が互いに交流するのを観察していると、インスピレーションが私の心にやってきました。

 本校での新しい発見があるたびに、生徒や家族が自分たちの将来に希望を抱き、自分たちの将来を想像しているのが見てとれました。生徒や家族が見学している間、私も廊下を歩き、生徒や家族を観察し、挨拶をしました。見学が進むにつれて、生徒たちの顔が新しい自分を発見し、生き生きとしているのに気づきました。一人ひとり、自分がどの道を選ぶかによって、どんな人間になるかを想像していました。見学の初めは静かだった生徒たちも、帰る頃には私と目を合わせ、挨拶をし、会話をしてくれるようになっていました。

 一日が進むにつれて、私は色々な出会いによりますます刺激を受けていることに気づきました。学校は、窓から入ってくる涼しい風だけでなく、教室に座り、廊下を歩き、明るい新しい未来を想像する少女たちや家族一人ひとりから生まれるエネルギーと可能性の熱量で満たされていました。生徒たちが徐々に勇気を引き出していくのを見て、私は感銘を受けました。話す勇気、一歩踏み出して質問する勇気、新しいことに挑戦する勇気、新しい未来を想像する勇気です。

 改めて、ご来校いただいた皆さまに心から感謝します。私たちが教員として成長し、挑戦を忘れずに努力する力を与えられる機会の一つが、このような日です。私たちはありのままの皆さんを歓迎し、皆さんと一緒に学び、皆さんから学ぶことを楽しみにしています。皆さんの希望に満ちた明るい未来への夢を共有しながら、お互いが本当の自分になるために努力できる未来に向けて、一歩ずつ、一日ずつ…歩みを進めましょう。

 皆さまにまたお会いできるのを楽しみにしています!!

 

Inspiration is Contagious #3

Karen Bessin, Principal, Hokusei Gakuen Girls’ Junior / Senior High School

Last Saturday morning I arrived at school, not sure of what to expect as I prepared for my first school Open House as principal of Hokusei Girls’ Junior / Senior High School.  In Sapporo in this season, the weather still varies widely from day to day, but last Saturday the predictions were for heat, so I went around the hallways in anticipation, opening the windows to get the air moving through the building. (Construction for air conditioning vents starts next Monday, but for this year, we are still relying on windows, fans, and spot coolers.)

One of my favorite things about inspiration is that it can find us when we aren’t looking for it.  As I went about my day, welcoming students and their families, greeting former students now turned parents, laying out my vision for the future of girls’ education in Japan, and observing students, families, and teachers connecting with each other through model classes and school tours, inspiration found me.  

With each new encounter, each new experience, I could see girls and families building enthusiasm for their futures, imagining what the future might hold for them.  While students and families were touring, I walked the halls too, observing and greeting students and families.  As the tours progressed, I noticed students’ faces coming alive with self-discovery, each girl imagining the person she might become depending on which paths she will choose.  Students who were quiet at the beginning of the tours were making eye contact, saying hello, and having conversations with me by the time they were ready to go home.

As the day progressed, I found myself increasingly inspired.  The school was filled not just with the cool breeze entering the windows, but with the warmth of the sparks of energy and potential that came from each girl and each family that sat in our classrooms, walked in our halls, and imagined a bright new future.  I was inspired as I saw students gradually draw on their own courage: the courage to speak, to reach out and ask questions, to try new things, and to imagine a new future.

And so, I want to thank you for visiting.  You have inspired us to become the best educators we can be, changing and growing to be the school that can challenge and support you in turn.  We see you. We stand ready to learn with you and learn from you. We share your dreams for a bright future, a future in which we can all strive to become our true selves, one step at a time, one day at a time.

Thank you for bringing your light and energy into our school to inspire us! We can’t wait to see you again!!

 今週末は高校学校祭です。「笑顔満祭」をテーマにこの数週間生徒も教員も準備をしています。今年度はアトラクションと体験だけでなく,コロナ禍を乗り越えて2019年以来の飲食が復活します。例年通り,保護者の方々のご協力をいただき,バザーも行います。さらにさらに!キッチンカーが来てくださり,ファミリーマートも出店し,ファミッペも遊びに来てくれる予定です。6日(土)の9:30~13:30に足をお運びくだされば幸いです。 

 私自身の高校学校祭を思い出してみると,高校3年生のときに飲食をやりました。食べ物に何を売ったかを思い出せないのですが,ドリンクメニューにカルピスがあったことだけは覚えています。売り上げたら売り上げた分だけ,利益になるので,カルピスの原液を購入し,パッケージに書かれている推奨の割合(4~5倍希釈)から始めてどれだけ薄くしてもカルピスとして成立するか,を実験しました。当日は7~8倍希釈で売った気がします。高校生が学校祭で売ったことなので,許してくださる(?)行為な気がしますが,大人になった今,購入してくださった方々への懺悔の気持ちも込めて,ここに記そうと思います。 

 大人になったときに思い出して懐かしい気持ちになれる,皆にとってそんな学校祭になってほしいと思います。 

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