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校長・教員ブログ

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みなさんはいつもどんな時音楽を聞きますか?どんな時に音楽を聴きたいと思いますか?

私はどちらかというと、予定通りに物事が進んでいるときは音楽を聞きたいという気持ちになることは多くありません。それは、もしかしたら自分の中で音楽を意識できるからなのかもしれません。反対に身の回りの物事が停滞したり立ち止まらなければならない時、進むべき道を探っている時には、音楽を聴きたいという思いになるように感じます。

そのように感じるのは、私が50年以上音楽に係ってきたことが影響しているからかもしれませんが、身近に音楽がある生活は自然なことである以上に必要なことでもあるように感じます。

近年、技術の発展は目ざましく、聞きたいと思った音楽をあらゆる場所で聞ける時代になりました。聞く側だけでなく音楽を発する側にとっても、同じことが可能になりました。そんな便利になった時代に、私が大切にしたいと思っていることがあります。人工的な技術が介入しない音楽そのもの、音が生まれる瞬間を忘れないでいる事ことです。

そんな思いを確認したくて、「つまびく」「奏でる」「声を発する」者と聴く者の間に人工的な何物も介入しない音楽を時々聴きくようにしています。

以前、「文字を持たない社会はあるが、音楽を持たない社会はない」と書かれた文章を読んだことがあります。その時思い浮かべたのが、アイヌ民族が持つ壮大な口承文学である抒情詩「ユーカラ」のことでした。音楽は時間と空間をも超えて、瞬時に私たち自身が必要とする場所に心を運んでくれる存在です。「ユーカラ」がつくりだした世界は言葉と音楽が融合することのすばらしさを思います。

私たちの生きる時代が、コロナ禍にあって、不安と苛立ちの中で音楽が排除される社会でなく、そのような状況の中で、音楽が必要とされ迎い入れられる社会であって欲しいと願います。

最後に、人間の身体にはリズムがたくさんあるといいます。ちなみに、心臓の鼓動リズムは『ド・ク・ン』『ド・ク・ン』『ド・ク・ン』の3拍子です(2拍子ではありません)。人は生まれる前からこの3拍子を聴いて成長します。3拍子の音楽を聴くと心が落ち着くと言われえるのはこのためでしょうか。

日本人に親しみのある代表的な曲、『ふるさと』、童謡の『ぞうさん』は何拍子でしょう?

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