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校長・教員ブログ

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こんにちは!(もしかしたら「こんばんは」や「おはようございます」かもしれません)今回、ブログの記事を担当します理科教員の三浦誠司(みうらせいじ)と申します。好きな食べ物は「ゆで卵」(ガチガチの固茹でが大好きで、口の中の水分が黄身にもっていかれる感じがたまりません。ちなみに、青じそドレッシングで食べるのがgoodです!)で、訪れてみたい場所は「タルヴァザガスクレーター」(トルクメニスタンにある燃え続ける大穴で、通称「地獄の門」と呼ばれています。知らない方は早速ネット検索だーー!!)です。ちなみに、愛犬の名前は「ぼりぼり」です。(動物病院では、受付のお姉さんに「三浦ぼりぼりく~~ん」と呼ばれます!)

産業革命以来、人間は石油や石炭などの化石燃料を燃やし、そのエネルギーを利用することで文明を発展させ、経済を成長させてきました。その結果、大気中の二酸化炭素濃度は産業革命以前に比べ約40%も増加し、地球規模での温暖化を引き起こしています。地球温暖化に歯止めをかけるためには、化石燃料に依存した社会から脱却する必要がありますが、現実的にはその依存を急激に止めることは難しいため、化石燃料の使用を許容しながら大気中への二酸化炭素の排出を抑制する必要があります。その方法として、二酸化炭素海洋隔離への関心が高まっています。簡単に言うと、「二酸化炭素を海洋へ溶かしてしまいましょう!」という方法で、二酸化炭素を液化し、海洋深くに投棄するというものです。海洋が極めて多量の二酸化炭素を溶かし込むことができるため、大量貯留の方法として有望視されており、また、工学的な困難さが少ない技術とされています。私は、20年ほど前にこの技術について勉強する機会があったのですが、仕事で携わっていた研究テーマが環境問題の側面を有していることもあり、興味を引かれて詳しく調べたことをおぼえています。そして、調べていくうちに疑問が浮かびました。それは、「前述した二酸化炭素の液化やそのプラント製造の過程で、多量のエネルギーを消費してしまい、二酸化炭素を排出してしまうのでは?」ということです。つまり、地球温暖化を抑制するための工法を構築する過程で、地球環境温暖化を促進しかねないのではないか・・・と。そう考えると、これまで人間が行ってきた様々な環境問題への対策が薄っぺらく感じ、何が地球環境改善への本質的な打開策になるのかが分からなくなりました(まぁ、私の勉強不足のためなのですが)。現在では、クリーンエネルギーの使用による化石燃料依存型社会からの脱却が急がれていますが、これについても地球環境破壊の要因が全く生じないと断言できるものではないと考えています。もしかしたら、人間が科学的発展を伴う生活水準の向上を求める限り、どんなに科学が進歩しても、地球環境の本質的な改善は無いのかもしれませんね。

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