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校長・教員ブログ

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大学生時代に夢中になっていたものの一つに「インド旅行」があります。どうしてインドだったのか、少し振り返ってみたいと思います。

インドへの伏線は、中学生の時にさかのぼります。

 中一の時、英語の担当の先生から紹介されたペンパル(手紙による国際文通)はインドの男の子でした。「どうしてインドの生徒?」と心に引っ掛かるものがありながらもやり取りをしていたことがありました。中二のある時、週刊漫画雑誌の広告にあったネパール(インドとチベットの間に位置していて、エベレストがあるヒマラヤ山脈でも有名な国です)をテーマにした写真集『カトマンズ発 失われた風景を求めて』(中村保)の広告が目に留まりました。特に印象的だったのは「いつかのあなた いつかの日本を そこでみた」というキャッチコピーでした。

「遠く離れた国で自分や日本がどうして見えるのだろう?本当に見えるのだろうか?見えるとしたらどんな景色なんだろう?」という疑問が自然にわいてきて、その広告を切り取り、今でも大事にしまっています。南アジアに興味・関心が高まっていったのはこの頃からでした。

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 インドを強く意識するようになったのは高校生の時です。インドに行ったことがある知人の方から『河童が覗いたインド』(妹尾河童)を紹介してもいました。舞台美術家の著者が、全編手描き(文字もイラストも)で描いている空前絶後のインド読本決定版とも紹介されているもので、何度も読み返しては、いつかは行ってみたいなと思うようになりました。よかったら覗いてみてください。

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そして、インド行きの決心をしたのは大学1年生が終わるころの3月でした。私は大学の寮に住んでいたので、3月は卒寮をひかえた4年生たちが卒業旅行先(当時は海外が主流でした)から次々と帰寮して、寮のあちらこちらで土産話を聞くことが恒例となっていました。その中にインドから帰国した先輩が「インドでの体験は人生観が揺さぶられるものだった。卒業旅行といわずにもっと早く、インドに行くべきだった。君も行きたい国があるなら学生うちに行くことをすすめるよ。もし、インドに行きたいのならば、行ってみるべきだよ。」と話をしてくれました。この話を聞いて、これまでの自分の体験や思いが次々と線で繋がり、迷うことなくインドへの旅行を決意することとなったのです。

その後、費用の工面等もあって、最初にインドに行ったのは大学2年生の2月でした。

自分の思いが他者との縁によって実現し、自分自身の世界が広がっていく貴重な体験でした。

 インド珍道記については、また別の機会にお話ししたいと思います。

 

 

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