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校長・教員ブログ

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 「絶対に再度、訪ねてみたい」もしくは「もう二度と行きたくない」

インドを訪ねた旅行者は、必ずどちらかに分かれるのだそうです。はたして自分はどちらになるのか実際に体験してみたいということもあって、大学2年生の2月に北部インドへ10日間のバックパッカー(低予算の個人旅行者)の旅に出かけました。


 「人の海」
 インドの第一印象は、人、人、人・・・の波が絶え間なく寄せては返す「人の海」でした。首都のデリー空港に到着して、宿泊するオールド・デリー(当時)のメインバザール(市場)の安宿までの移動中や食事をかねて散策したメインバザールでも、どこからともなく客引きが現れたり、すれ違いざまに耳元で売買できる物をささやく押し売りがいたり、レストランや屋台のボーイからは「ハロー、ジャパニー!(日本人)」「コンニチハ、ジャパニー!」「ゲンキデスカ!」の声が止むことはありませんでした。そのあまりの迫力に、たじろぐばかりでした。

よくよく考えてみれば、初めてのインド旅行で周りをキョロキョロと見回す青白い日本人観光客は、生活がかかっている彼らにとっては、都合の良いお客さんだったに違いありません。その時の自分のようすを思い出すと、苦笑せずにはいられません。しかしながら、滞在日数の経過と共に、次第に緊張もほぐれてきて、近寄ってくるインド人を受け流したり、声掛けに返答したり、時にはこちらから先に話しかけたりしながら「人の海」をかき分けていけるようになっていきました。

「オートリキシャの運転手にぼったくられる」高額料金をぼったくられた大失敗談です。

デリー郊外にあるクトゥブ・ミナール(世界遺産、インド最古のミナール(イスラム教のモスクに付属して建てられる塔))を観光していた時に、オートリキシャの運転手から「今日一日、デリーの観光地をガイドするよ。効率よく観光できて便利だよ。」と声を掛けられました。親切なインド人もいるんだなと思って、ガイドを頼みました。その後、一日をかけて観光が終わり、請求された料金を言われるままに支払いました。3000ルピー(当時の日本円で約10000円)でしたが、その後、ガイド料相場の6倍以上の料金であることを知りましたが、「時すでに遅し」でした。当時の3000ルピーは、1人のバックパッカーが約23週間の旅ができるほどの金額でした。この時は本当に気持ちが落ち込んでしまい、どうしてインドに来てしまったのだろうと自問自答していたことを覚えています。しかし、この大失敗は、その後の旅にとても活かされることとなりました。
 ①事前に料金の相場を調べておくこと。

(事前にホテルやゲストハウスで聞いておく、声を掛けてこない運転手に聞いてみる、

通りすがりのインド人に聞いてみる)

 ②声を掛けてきた運転手、客引きは断る。

③流していたり、声を掛けてこないオートリキシャを利用する。

④料金の交渉を済ませてから乗車する。

⑤交渉がうまくいかなかったら他のオートリキシャと交渉する。

⑥観光できるくらいの豊かさがあるので、ある程度のところで妥協する。

 

  海外での料金交渉のやり方について何も知らなかった青白い日本人のバックパッカーを鍛えて、成長させてくれたインドを再訪問できることを楽しみにしています。

 

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