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校長・教員ブログ

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 趣味の多い私ですが、その中でも息の長い趣味の一つに編み物があります。初めて編針を持ったのは小学校3年生の冬。冬休みの自由研究にマフラーを作りました。そこから、かれこれ30年以上、季節を問わず、ほぼ毎日のように編み続けています。仕事が忙しかった日も、寝る前に10~15分くらい編み物をすると、リラックスして眠りにつくことができます。編み物は私の生活に欠かせない、ルーティーンの一つです。

編み物の魅力は、なんといっても、自分が頭の中で思い描いた形を、一続きの糸で形作ることができる点だと思います。編み図の通りに作るだけでなく、自分のサイズに合わせたり、違う作品にアレンジしたりすることができます。糸の種類や色を変えれば、同じデザインでも、まったく違った印象のものを作ることも可能です。自分が思い描いたものが完成すると、なんとも言えない達成感を覚えます。最近はサマーニットやこたつカバーなどの大物を作ることが多く、完成した時の喜びもひとしおです。子どもが小さい時は、毎年オリジナルの帽子を作るのも楽しみの一つでした(が、小学生になるとあまり喜んでくれず、ちょっと寂しい……)。

複雑な形や模様の物を編んでいる間は、編み目の数を揃えたり、模様編みにするために編み方を変えたりと、目の前の編み目に集中する必要があります。余計なことを頭で考えながら編むと、間違えてしまいます。反対に、単純な編み目でひたすら同じ編み方をすれば完成する物を作る時には、手だけが同じリズムを作り出し、いろいろなことを考えながら編むことができます。その時々の自分の精神状態に合わせて複雑か単純かを選ぶことで、リフレッシュ効果も高まる気がします。

 調べてみると、編み物には、私が感じているようなリラクゼーション効果が検証されており、欧米では「ニットセラピー」と呼ばれ、うつ病の治療などにも活用されているそうです。また、手先を使うことで脳の活性化につながるため、高齢者のリハビリテーションにも取り入れられることが多いようです。どんな色合わせにするかを考える点ではカラーセラピー的な要素もあり、編み物が持つ効能はさまざまです。

 休日など時間が取れる時は、つい根を詰めて編んでしまい、眼精疲労と肩こりに悩まされることもしばしばですが、これからもたくさん編み続けていきたいと思います。

 

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