「音楽科定期演奏会」 音楽科教諭 髙野珠子
9月26日に第54回音楽科定期演奏会が行われました。定期演奏会は毎年、代表生徒の挨拶と校歌の演奏で締めくくります。今年の挨拶の中で、「(自分たちは)先輩から受け継いできたバトンを次の世代に渡そうとしています。 」との言葉がありました。6年生が音楽科生徒としての自覚と責任を持ってこの演奏会に臨んでいたことが伝わる言葉でしたし、その想いが伝わる演奏会でありました。
音楽科は今年で創設55周年を迎えました。第1回の定期演奏会は共済ホールで開催されました。その後北星学園講堂(現スミス記念講堂)での開催となり、第29回に会場を札幌コンサートホールKitara小ホールに移しました。そして、第34回から大ホール開催となり現在に至ります。長い年月を経て今日の形式となった演奏会ですが、今後も生徒たちの手により変化を遂げていくことでしょう。その過程で「“生徒による定期演奏会”との自覚をもつことができるよう、精一杯の努力をし、励んできました。」(第11回演奏会プログラム生徒代表の言葉より)との思いが脈々と受け継がれているのだと感じます。
定期演奏会は6年生が中心となり、企画から運営まで半年以上の時間をかけて創り上げています。6年生が3学年をまとめることは大変なことです。学年によって抱える課題や技術力、練習のスタイルも異なります。だからこそ生徒たちは、「自分たちで創り上げた演奏会」に誇りを持ち、Kitaraの大舞台に立った時“先輩が作ってきた演奏会を成功させ、後輩へ繋いでいきたい”という気持ちで一つになれるのだと思います。
音楽科は来年度からMusicコースとなります。「音楽科生徒3学年による定期演奏会」は今年度で最後です。そして来年度は「Musicコースが加わった新しい定期演奏会」となり、再来年度は「音楽科生徒最終学年による定期演奏会」になります。これからの定期演奏会が、長らく音楽科を支えてくださった学内外の皆さま、とりわけ音楽科同窓会である「星音会」の皆さまに対し、これまでの感謝の気持ちをお伝えすると同時に、その成長を喜んでいただける場となることを願って止みません。
今年の定期演奏会の代表生徒の挨拶は、次のように締めくくられました。「音楽科は来年度からMusicコースとして新たにスタートします。(中略)これからも北星音楽科をよろしくおねがいします。」私もこの気持ちで一杯です。これからもどうぞよろしくお願いいたします。