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校長・教員ブログ

校長・教員ブログ  2023.08

1か月もの長い長い夏休みが今週で終わりを迎えました。皆さんはどのような夏を過ごしたのでしょうか。部活や勉強に打ち込んだ人、のんびりと過ごして体を休めた人、せっかくの長い休みということで、なにか新しいことにチャレンジしてみた人…などなど、色々な過ごし方があったかと思います。自分が学生だった頃を思い返すと、一生懸命部活動に励み、勉強は適度にして(ギリギリまで課題が終わらず焦るタイプでした…笑)…という夏休みを送っていたような気がします。

 さて、少し長めの夏休み。わたしは、「新しいことにチャレンジする!」を目標とし、色々なことに取り組んでみました。いつかは…と先延ばしにしていたペン字練習をしたり(2年生勉強会の間に、文字の練習をしていました…気分はすっかりドリルを熟した小学生時代の夏休みです)、ずっとやってみたかった水引アクセサリーに取り組んでみたり…、とても充実した夏を過ごしました。

 その中で最も印象に残っているチャレンジは、「シュークリーム」づくりです。

日本では幕末から食べられるようになったシュークリーム。今日では、お菓子屋さんや専門店だけに限らず、コンビニやスーパーなどでも手に入れることができるようになりました。シュークリームはフランスで生まれたものです。フランスでは、「シュー・ア・ラ・クレーム」と呼ばれています。それぞれ、「シュー」は「キャベツ」、「クレーム」は「クリーム」という意味を持っており、キャベツの形に似ていることから名付けられたそうです。

 シュークリームづくりには、どことなく難しいイメージがありずっと避けていたのですが、「新しいことにチャレンジする!」というこの夏の目標に背中を押され作ることを決意しました。シュー生地は勿論のこと、中に入れるカスタードクリーム、仕上げのカラメルなど多くの工程があり、何度も失敗したかも…と不安になりましたが、無事に完成することが出来ました。

 ちなみにですが…シュークリームなどのシュー生地を食べた時に、「ちょっとしょっぱい…?」と感じることはありませんか?実はシュー生地を作る際には、結構な量の塩を入れるのです。(今回わたしが使用したレシピでは、砂糖と同量の塩を入れています。)

 小麦粉には、「グリアジン」と「グルテニン」と言われるたんぱく質が含まれています。このグリアジンとグルテニンに水を加えて捏ねると、「グルテン」と呼ばれる成分が出来上がります。パンなどが膨らむのはこのグルテンのおかげです。そしてなんと、塩が加わることで、このグルテンはより力を発揮することができるのです。ぷっくりと膨れたシューを作るために、この塩は重要な役割を果たしているのです。

 


 

自分でつくったシュークリームを食べるのは、別格のおいしさを感じられました。少し難しいお菓子ですが、是非みなさんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。休みが明け、皆さんの充実した夏休みの話を聞くことがとても楽しみです。

 昨年度の私のブログタイトルは「旅のしおりは親のエゴ」。今回の夏休みもそのエゴを貫き、家族3人で(娘は留学中)道東の方へ旅しました。私が作るしおりはだいたい10ページほど。出発する数日前にできあがると、息子が楽しそうに読んでくれます。しおりの中身には必ず現地を見学しないと答えられないクイズや、感想などを書いてもらいます。こういうところに職業柄が出てしまい、お恥ずかしいのですが・・・

 今回のメインは、知床半島巡りと網走監獄。なぜ、この場所を選んだかというと、きっかけは歴史的建造物好きな娘が網走監獄に行ってみたいなぁとつぶやいたその一言。その一言から道東を雑誌で調べるようになり、調べてみると明治のころから開拓の拠点として道東の礎を担っていたことがわかりました。・・・はい、わくわくし始めてるのは私です(娘よ、ごめん)。

 札幌から知床まで、車で6時間半。北海道横断の旅です。途中、道の駅に寄りながらの行程でしたが、それにしても遠い!道東出身の生徒さんが本校には何人もいますが、保護者の方がガイダンスに来てくださったり長期休暇でお迎えに来てくださることを考えると、本当に感服してしまいます。

知床半島では観光船に乗りましたが、冬場の流氷にもまれながら形作られた岸壁を間近で見ることができ、とても迫力がありました。ひとしきり、観光アナウンスが終了すると、加藤登紀子さんの「知床旅情」が流れます。この曲がとてもノスタルジックで、しばしその艶やかな歌声に浸っておりました(夫と息子は若干退屈ぎみ)。

そして次の日は網走監獄へ。こちらは本当に見どころ満載でとても興味深かったです。監獄が作られた経緯はロシアの脅威からこの蝦夷地を守るため、また当時の戊辰戦争や西南戦争による囚人の行き場を作るため。この監獄に集められた多くの囚人たちのおかげで、道東への道が迅速に作られたわけです。しかし、この極寒の地での労働は命の危険も当然あったわけで、たくさんの方たちが亡くなられたとも説明されていました。私が感心しながらそれぞれの建物を見ていると、あれ?うちの家族がいない・・・・気がつくと二人で虫取りしてました。

 

 そうですよね、わかっているんです。我が家の男性には私の旅プランが受け入れられていないことを。今回は、娘がいないため、相槌を打ってくれる相手がいないことも、とても寂しかった。でも、家族の行事は絶対です笑。もうすぐ娘も留学から帰ってくるので、今度のプランは娘と一緒に企画したい!我が家の旅は、まだまだ続きます!

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