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校長・教員ブログ

校長・教員ブログ  2024.03

去年の春から“庭いじり”をするようになった。きっかけは“笹”である。ゴールデンウィーク初日、ふと庭先に目をやると、私の母が物凄い勢いで笹を刈っていた。これは大変そうだ、と私も参戦したことから、それまで全く興味が湧かなかった“庭いじり”の世界に足を踏み入れてしまったのだ。

この時初めて私は笹が地下茎で増える植物であることを知った。自由奔放に増えた笹は庭の至る所に存在感を放っている。「笹を刈ると少しはすっきりするでしょ」と母。「そうだね」と私もハサミで地下茎の根本を切断するように笹を刈り、ゴミ袋に詰めていった。ゴミ袋の量が増えるにつれ、見晴らしも良くなり、もう少し、もう少し…と気が付くと夢中になっていた。

見晴らしがよくなると次に目に入ってきたのが雑草たちである。そう、地下茎で増えるのは、笹だけではない。庭のあちこちに“ドクダミ”と“スギナ”が顔を出している。その存在を知ってしまうと気になって仕方がない…プチプチと抜き始めたところで、ふと「この根はどこまで続いているのか…?」という興味が湧き、本来の目的を見失い、根元を掘り起こすことに熱中していた。するとなかなかどうして、思わぬところに繋がっていて、こっちで生えていた草とあっちで生えていた草が繋がっているではないか。面白い!!地下茎がぷっつり切れると、残念な気持ちと同時に、次なるターゲットを掘り起こすことに夢中になっていた。さらにその実態が気になり、ネットで検索をすると、「スギナの地下はどうなっているのか」というテーマの動画を発見。これまで見たことのないサイトを検索し、さらに沼にハマっていったのである。

ほどなくして連休も終わり日常生活に戻ったが、私の中でスギナとドクダミが占める割合は確実に大きくなっていた。仕事に行く前に庭先をチェックし、新たに芽を出している植物たちをひと睨みした後出勤する日々。植物の逞しさと生命力に驚きを覚えつつ、週末になると無言で彼らに闘いを挑む自分がいた。少しずつ他の植物にも目が向くようになってきたが、これまで全く興味を持たずにいたため、植物の名前がわからない。スマホの写真検索機能が便利ということを知り、気になる植物の名前や特徴を調べることも楽しく思えてきた。

雪が降り一旦休憩となった“庭いじり”であるが、土の中では笹・ドクダミ・スギナたちがニョキニョキと地下茎を伸ばしているのかと思うと、気になって仕方がない。お洒落で素敵な“ガーデニング”には程遠いレベルであるが、私にとってこの“庭いじり”体験は、知らないことを知る楽しみと、夢中になれる時間に出会う経験となった。
春は、新しい出会いの季節である。我が家の庭先でもまた新しい出会いがあるのかと思うと、今から雪解けが待ち遠しく思える今日この頃である。

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