毎日の生活の中では、様々なつながりの大切さを実感することがありますが、最近、そのことを再確認する出来事が重なりました。
先週木曜日の放課後に行われた、校長を中心に、集まってくださった保護者の方とお話をする取り組みの「コーヒーアワー」に参加しました。私は今回、高校でのGSの取り組みについて少しだけお話した後、小グループでの対話におじゃましました。グループには1年生から5年生の保護者の方がいらして、短い時間ながら、子どもたちの成長についてや、日々の悩みなどを、学年を超えて話しました。中でも印象的だったのは、1年生の保護者の方の相談に、5年生の保護者の方が「うちの娘もそうだったよ、その時はこんな対処をしたよ」と、経験談を話してくれたことで、1年生の保護者の方がとても安心した表情を見せたことです。その表情を見て、一人で抱え込まず誰かに話してみることで道が開けることもあるのだと実感しました。
現在、5年GSでの活動の一環としてユニクロ・GU主催の「届けよう、服のチカラプロジェクト」という活動に参加しています。難民の子どもたちに届ける衣類を集める取り組みです。校内で呼びかけを行いましたが、募集サイズがベビー~160cmということもあり、なかなか集まらず苦戦していました。送付する期限が近づく中で、息子の習い事の保護者の方々に趣旨を説明し、1枚でもいいので、と協力を仰いでみたところ、わずか数日のうちに段ボールで届けてくださるなど、想像以上の支援が集まりました。私はこれまで、困ったことがあっても、一人で解決しようとしがちでした。でも、周りにはたくさんの仲間がいて、その仲間に話してみると、一人で解決するよりも、もっと良い方向に向かうことができると感じました。
横のつながりだけでなく、時間軸を超えた「縦のつながり」を感じる機会もありました。先週の金曜日に、本校の中庭にある百周年記念館で行われた「北星を学ぶ集い」のお話を聞きに行きました。この集いは、北星学園の歴史に関わることを学園にゆかりのある方がお話ししてくださるものです。今回は、この学校の3代目の校長を務めた大島正健先生のひ孫にあたる方がお話ししてくださいました。お話を伺った後、明治時代の始め、北海道の開拓間もないころの様子を思い浮かべながら、アメリカから志を持ってやってきて、たくさんの人の助けを得ながら(今回の話の主人公、大島先生もスミス先生を助けた一人でした)も、学校を作っていったスミス先生の強さに、改めて感銘を受けました。
本校は来年創立140周年を迎えます。現在、この学校で教育に携わる私は、果たしてスミス先生の思い描いていた女子教育を行うことができているのだろうか…と、考えることがあります。ひいては、スミス先生以外にも、多くの宣教師の先生方、また、北星にこれまで関わってきた先生方の思いを引き継ぐことができているのか、そして、これまで大切にしてきたことを、これからにつないでいくことができるのだろうか……と、自分も北星学園の大きな歴史の一部を担っているのだ、時間の流れの中で自分と歴史がつながっているのだ、と考えると身の引き締まる思いがします。
いま目の前にいる人たちと助け合う「横のつながり」と、過去から未来へと受け継がれていく「縦のつながり」。私たちはたくさんの温かいつながりで結ばれて生活しています。この大切さを、日々の教育活動を通じて目の前の生徒たちにもしっかりと伝えていきたいと思います。