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校長・教員ブログ

校長・教員ブログ  2020.04

奈良時代から21世紀まで続くことば

 

古文に「係り結び」という文法用語があります。これは、大人になっても覚えている古典で習った二大巨頭の一つで、30代後半の時、中学高校の友人と話している中で「古典って、あれだべ? 「あり・をり・はべり・いまそがり(ラ変動詞 ※これがもう一つです)」と「ぞ・なむ・や・か・こそ」とかだべさ」と言われたことがあります。そのときに「そんなにインパクトのあるものなんだ~」と思ったことがあります。
さて、その係り結びを起こしていた「ぞ」「か」「こそ」の三語ですが、今、私たちも使っていることに気づいていますか? 「今日は勝つ。」という短い文で説明してみますね。
例えば、「勝ちたい!」という気持ちを表す場合、
「今日は勝つ!」
なんて言いますよね。この「ぞ」は係り結びを起こしていた「ぞ」と同じもので、意味を強める働き(=強意)を表しています。また、「今日」という機会に勝ちたい場合は、
「今日こそは勝つ!」
と言うでしょう。この「こそ」も「ぞ」同様、係り結びを起こし、かつ強意を表していた言葉が今でも同じはたらきをしているものです。では、「か」はどうでしょう? 勝ちたい、あるいは勝ってほしいけれど、相手が強い場合は、
「今日は勝つ?」(現実には、もう少しこなれた表現にしますが)
というはずです。そう、疑問を表すのに、今も使っていますよね。

ちなみにこの三語は『古事記』や『万葉集』に用例が確認されるので、奈良時代以前つまり1000年以上前から、同じ言葉を使っていることがわかるのです。
しかし、三語ともまったく同じではなく、用いられ方は変わっています。例えば「ぞ」「か」については文中で使われることはなくなりましたし、「こそ」を使っても文末をわざわざ変えたりはしていません。「や」「なむ」については、疑問や強意のために使うことはなくなっています。なぜ、このような変化が起こるのでしょう? それは単純に「使う人がいなくなったから」だと考えています。

話は大きく変わりますが、私は20代・30代のころ東京近辺に住んでいました。趣味の一つが「乗り鉄」で、全国あちらこちらを「青春18きっぷ」で旅したり、帰省したりしていました。20代のころ、秋田県内をJRで移動していた時、うとうとしていたのですが、ものすごい方言で女性同士が会話していて、びっくりして目を覚まし、顔を上げると、女子高校生数人が楽しそうに話していたことがあります。「やっぱり東北の方言は聞き取れないな~」と思い記憶に残っていたのですが、30代で同じエリアを通過したとき、あの方言を耳にすることがなく、驚いたものです。たった10年で言葉が大きく変化したことを実感できたのです。考えてみると、自分自身、使わなくなっている北海道弁は結構あります。最初の方で私の友人とのエピソードを書きましたが、文末表現で「だべ」「だべさ」を用いることも少なくなっている気がします。

言葉は日常的に使わなければ、変化し、消えていくものです。「ぞ」「こそ」「か」は1000年以上、多少、使われ方は変わったものの残ってきました。しかし「や」「なむ」はいつの時からか用いられなくなり、「古語」としてしかその存在を確認することはできません。

今、私たちが使っている言葉も、いずれは「古文」の世界のものになるのでしょう。その時に「ヤバい」の訳し方で未来の後輩たちが、「これは肯定表現なのか否定表現なのか、何を言いたいの?」と悩まないよう、豊かな語彙を残していきたいと思います。

 

 

※「ぞ」の用例:『古事記』「八千矛の神の命 萎え草の女にしあれば 我が心 浦渚の鳥ぞ」

※「こそ」の用例:『古事記』「汝こそは 男にいませば<略>若草の 妻持たらせめ 吾はもよ 女にしあれば 汝を置て 男は無し」

※「か」の用例:『古事記』「新治 筑波を過ぎて 幾夜か寝つる」

2020.4.20
「今年のイースター」
みなさんご存知のように、私たちの学校はキリスト教主義の学校です。
キリスト教には大切にして待ち望んでいる記念日があります。
ひとつは、日本でも多くの人が心待ちにしているイエス・キリストの誕生日
“クリスマス”です。キリスト教会にはもう一つ大切な記念の日があります。
イエス・キリストが私たちの罪のため死なれた後、復活されたことを記念する
“イースター”です。

今年教会では4月12日にイースターを祝いました。“イースター”を通して
私たちの知識や経験を超えて、神様が新しい命とそこに至る新しい道と真理が
あることを教えてくれました。
そして私たちの学校の創立者スミス先生は、そのことを固く信じ私たちの学校を
築いたのでした。

この季節は、雪が解け草木や花々が芽吹く時期でもあります。しかし、今年は、
これまで私たちが経験してきた季節とは大きく異なってしまいました。
入学礼拝(入学式)、始業礼拝(始業式)が終わり、新学期が始まり3週間目になりましたが、
校舎に生徒たちの声は聞こえません。
日本だけでなく世界中で新型コロナウイルスとの闘いが続いています。
苦難や困難の中で毎日を送っている人たちのことを思います。
新学期が始まり、一週間ほどしか登校していない生徒たちの心と身体の平安を祈っています。

これまで経験したことがない大変さの中で、校庭に春を見つけました。
131年前、創立者が故郷ニューヨーク州エルマイラから持ち運んだ
“ライラック”のつぼみが膨らんでいました。
どんなに大変な時代にも“ライラック”の香りは、私たちに励ましと希望を運んでくれました。

見よ、新しいことをわたしは行う。今や、それは芽生えている。
~旧約聖書イザヤ書4319節~

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タイトル:オシロのこと

教科くくりでのブログ第2弾。ブログなんて書いたこともないので、コマッタ、コマッタとなっている。そこで、そもそもなぜ、社会科の教員になったのか、を思い返してみた。

その理由は、いろいろ出てきそうだが、最初のきっかけは、学童の友だち家族との「渋い寺」巡りの旅行(立石寺や中尊寺)…。そう、そこから旅行や広い社会・世界が好きになったのかもしれない。違う土地でのくらしや食べ物、見たことのない風景に出会うことで、世界の大きさを知った。これが原点なのだろうか…。

それからは、「若い時こそ遠くに行くべき」という、ミーハーな心の声に従ってザ・観光地と言われるような海外の国々を旅した。イタリア、スペイン、プーケット(タイ)、バリ(インドネシア)、オーストラリア、そしてハワイ(米)などなど。その中でも、フランスのヴェルサイユ宮殿でみた、ド派手な照明。ドイツのノイシュバンシュタイン城で見た、ダイナミックという名のちょっとザツな装飾。宇宙からでも見えるという、万里の長城のデコボコした石積み。さまざまな国で目にした建造物は、小学生の時に感じたお寺の静寂感や凛とした佇まいとは少し違って、印象に残っている。(個人的な感想なので…)

最近の旅行は、完全に国内派。絶対立ち寄るのは、温泉とお城。そこで、日本のオシロの「石積み」をマジマジとみるようになった。人の身長を超える石壁、どうしてそんなパーツを作って組み合わせたのか不思議になる石垣。もちろん、AIもクレーンもない大昔の職人たちが力を合わせて積み上げている。積石の横方向の並びをそろえる「布積み」(横目冶がとおる)や、高い技術が必要で不規則な形の積石をつかう、「乱積み」。よくみると、ちゃっかり藩印を刻んでアピールしている大きな積石、小さく控えめに刻まれていたりする積石は、かなりおもしろい。(と思う)

皇居(江戸城)や大阪城は、刻印がわかりやすいのでおススメだ。どこかの藩の時代を超えたアピールをいくつ発見できるか、その藩印がどこのものか、を調べるのも楽しみのひとつだ。さらに、石垣の間からチラッと生える苔があると最高。とにかく、石積みは奥が深くて面白いので、ぜひ注目してみてほしいということ。

世界のオシロと日本のオシロ、違いを比べて楽しむのもあり、日本のオシロの違いを楽しむのあり。楽しみ方としてはちょっと地味かもしれないけど、ちょっと視点を変えてみて欲しい。よかった、教科よりのお話で終われそうで少し安心。今の社会状況が少しでも早く収束しますように。落ち着いたら、金沢城に行こう。

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タイトル:どうして英語で牛肉は”cow meat”ではなく、”beef”ですか?

私は数年前から英語の教師にやっています。英語はたくさんの変なところと面白いところがあります。ここで一つを説明したい。

なぜ英語では“beef”, “pork”, “poultry”, “venison”, “mutton”を言うのは考えたことがありますか?どして“cow meat”, “pig meat”, “chicken meat”, “deer meat”は言わないだろうか?英語以外の国の言葉では食べ物のことは「動物名」+「肉」にします。例え、日本語では牛+肉ですね。じゃ、なんで英語はこんなにめんどくさいですか?

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説明をするために、少し歴史の話をしないといけません。でも、それがわかれば、なぜ英語はたくさんの同理由単語があるの理由もわかることになります。

1066年、ヘイスティングズの戦いで、イングランド王ハロルド2世はノルマンディー王のウィリアムに負けました。ウィリアムはイングランドの王になって、ノルマンディーの政府をイングランドに移動させた。ウィリアム王は英吾を話すすることができなかった。彼はフランス語しか喋られなかった。彼の政府も全員フランス語のみで動いた。その時から、イングランドのお金持ちとパワーが欲しい人はフランス語を一生懸命勉強した。イングランドは植民地になったから、ここから英語は消えるべきですが、ウィリアム王は一般人にあまり興味がなかったから英語をそのままに許した。普段、植民地を作るとき、植民地をさせる国の言葉がその植民地の言葉になる。(例:ブラジルはポルトガル語)イングランドでは二つの言葉は同時に生かした。お金もちのフランス語と一般国民の英語。じゃ、最初の質問に戻ります。どうして”beef”を言うことになった?動物を育つ人は誰ですか?英語を喋ている一般国民。英語で、動物の名前は?Cow, pig, sheep, deer, chicken。その肉を食べる人は?フランス語を喋っているお金持ちの人たちです。フランス語では?Boeuf (beef), porc (pork), mouton (mutton), poulet (poultry)。なので、英語は動物と肉について二つの単語になりました。

そして、その理由で、英語はたくさんの似ている理由単語をたくさんあります。一般国民が使っている単語とお金持ちが使っている単語は混ぜました。例:Free (英語), liberty (フランス語). Guard (英語), protect (フランス語). Answer (英語), reply (フランス語)。等々。

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じゃあ、今度の英語の試験に怒りが出ったら、「イギリス人のせいではなく、フランス人のでせいです」を覚えててください。

 

英語: 

I have been teaching English for many years now and it has some very strange and some very interesting points. I’d like to try and explain one of them to you.

Have you ever wondered why we say, “beef”, “pork”, “poultry”, “venison”, “mutton” in English? Why don’t we say, “cow meat”, “pig meat”, “chicken meat”, “deer meat”? All languages in the world, except for English, use the animal name plus the word meat when then are talking about food. In Japanese, cow is and beef is 牛肉. Simple. So, why is English so complicated?

Well, the answer requires a little history lesson, but it is also the reason why English has so many words with similar meanings.

In 1066, King Harold of England was beaten at the battle of Hastings by William the Conqueror of Normandy. The new King William moved his entire court over to England and took control of the government. The new king didn’t speak English, the language that was spoken in England at the time. He spoke French. His whole court spoke French. Over the space of a century, anybody in England who was wealthy and wanted to have power spoke French. Now, when one country is colonized by another, the new language almost always replaces the old one. This didn’t happen in this case. King William and his successors had no real interest in the common people. So, two languages continued: French, spoken by the wealthy ruling class, and English, spoken by the poor people.

Now, this brings us to the answer to our question. Who raises animals? It’s the poor people, who, in this case, speak English. What are the old English words for the animals? Cow, pig, sheep, deer, chicken. And who eats them? It’s the wealthy people who speak French. What are the French words? Boeuf (beef), porc (pork), mouton (mutton), poulet (poultry). This is why we have different words for the animals and the meat. It is also why we have so many similar words in English. We very often kept the original English and adopted the French word as well. E.g. Free (English), liberty (French). Guard (English), protect (French). Answer (English), reply (French). So, next time you are feeling angry on an English test, remember it is not the fault of the English, it is the French!  

2020.4.4
「新学期が始まりました」

始業礼拝(始業式)が4月4日()午前、入学礼拝(入学式)
同じく午後から行われました。

長い歴史を持つ本校の入学礼拝も新型コロナウイルス感染予防のため、
形を大きく変え行いました。入学生徒はひひと座席開けて着席。
ご家族・保護者のみなさんには、別室でのモニターを通しての参加
(そのような中多くの皆さんに来て頂きました)

そして来賓祝辞は一切なしでした。他の学校も同じように難しい決定を
しなければならない状況にあると思います。このように形と内容を変更した
卒業礼拝は、長い歴史(134年)の中で第二次世界大戦の末期に一度だけ
あったと記憶しています。

式の進行はこれまでのものとは変わりましたが、出席した教職員は
本校に入学したことへの祝福とこれからの学校生活へのエールに
いつもと変わらないお祝いの気持ちでいっぱいでした。

いつも当然のように考え同じように繰り返してきたことが、
突然できなくなることへの不安と不満。
便利で快適と感じていた日常が脆さと危うさと隣り合わせだったこと。

自分が何を見て、何を聞いて、何を感じて毎日を送っていたのかを
考える機会が与えられたような気持になりました。

例年とは違う新学期のスタートになりましたが、
新入生が早く学校生活に慣れて学校生活を楽しんで欲しいと願います。


 

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