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校長・教員ブログ

校長・教員ブログ  2020.10

ようやく真夏の暑さもなくなり,過ごしやすい北海道の秋を迎えようとしています。

“天気”といえば,昨年公開された『天気の子』。話題になったので劇場で見た方もたくさんいたと思います。私は見に行くことが出来なかったのですが,今年に入り,見ることが出来ました。中高生たちの少し不思議な青春時代。その中で出てきた“100%晴れ女”というフレーズに,はっと思うことがありました。

 先日,久々の休日に家族で遊園地へ行きました。朝は天気も良く,気温もちょうどいい絶好の行楽日和だなと思い現地へ。ところが昼食を食べる頃には曇り空になり,帰り際には雨がポツポツ。結局帰りの車では大粒の雨になっていました。そこで家族に言われた一言は,“お父さんはやっぱり雨男だね!”。確かに子供が生まれてから休日に出かけるときは,天気が悪いような気がしてきました。いやいやそんなことはない!休日に雨が多いだけだよ!とは言ったものの,そんな根拠はどこにもないので,調べてみることにしました。

 自分の休日がいつだったか覚えていないので,過去10年間札幌で9時から15時の間に雨または雪が降った日数を調べてみると…。パソコンに表を作っているときから想像は出来ましたが,土日に雨の日が多いことはありませんでした…。しかも一番雨が少ないのは土曜日でした。

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やっぱり自分は雨男なのか…。

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月別に見ると,5月の月曜日は一番雨の日が少ないことがわかりました。休日では,7月の土日が雨の日が少ないようです!次は7月の休みに雨男払拭のためリベンジをしてみたいと思います!

国語の授業で必ず勉強する「文法」。「苦手だなあ」「難しいよね…」という言葉がよく聞かれます。日本語は10の品詞から成っていますが、その中の「助詞」は動詞や名詞というスターの陰に隠れてちょっと地味な感じがします。でも、「助詞」があることで私たちの言葉はとても豊かになっているのです!今回はたくさんある助詞の中の一つ「」を取り上げてみましょう。

 Picture1

 

 

 

〇これは何のタイトルでしょう?

「崖ポニョ」

「天空城ラピュタ」

「風ナウシカ」

「千と千尋神隠し」

「ハウル動く城」

「となりトトロ」

 

…どれもジブリ映画で有名なタイトルですね。「大好き!」という人も多いはずです。さて、このタイトル、すべてに「の」が入っているのに気づきましたか? ジブリには「映画タイトルに「」を入れるとその映画は大ヒットする!」というジンクスがあるそうです。

 

では、もし助詞の「の」が無かったら?

「崖の上にいるポニョ」

「天空にある城ラピュタ」

「風が吹く谷に住んでいるナウシカ」

「千と呼ばれる少女千尋が神隠しにあった」

「ハウルが住んでいる動く城」

「となりにいるトトロ」

 

…という感じになってしまいます。なんだかへんてこな感じがしますし、「の」がないと堅苦しい印象になりますね。助詞「の」は日本語の中でもとても大切な役割を担っているのです。

 

〇もともと助詞の「の」は助詞の中では「格助詞」という分類に入ります。格助詞は体言のうしろについて、その体言が、文中の他の言葉に対してどのような関係かを示す働きをします。そして格助詞「の」には

①主語であることを示す働きをする

(例)ヒマワリが咲く → ヒマワリの咲く季節だ

②連体修飾語を示す働きをする

(例)子どもの運動会 (「の」がすぐ後ろの体言「運動会」を修飾している)

 

という働きがあります。教室内でも「これ、誰の~?」「私の~!」なんていうやりとりがよくありますよね。これも格助詞「の」があるからできる会話です。ジブリ映画のタイトルもこの「の」の働きを上手に使って生み出されたものなのです。

 

〇また、「の」には助詞としての用法以外にも「字の形や音の響きが優しい」という特徴があります。次の有名な短歌を見てみましょう。

 

「くれなゐ二尺伸びたる薔薇針やはらかに春雨降る」 正岡子規

どうでしょうか。「の」が何度も重なることで印象の柔らかい優しい雰囲気の短歌になっています。もし、「薔薇の芽が」「春雨が」だったら、こんなに有名にはなっていなかったかもしれませんね。

 

…ということで、「の」の面白さ・楽しさ・素敵さについて語ってみましたが伝わったでしょうか。普段なにげなく使っている言葉にもいろいろな意味や使い方があります。言葉を大切にして生活したいものですね。

 

ちなみに…あの有名な「名探偵コナン」の映画タイトルもほとんど「」がついているそうですよ。気になった方は確認してみてくださいね★

 25歳冬一目ぼれをしました。

昔、ある有名芸能人が「ビビッ」ときましたという名セリフで幸せそうに結婚会見を開きました。ビビッとくるって本当にあるのかなと疑っていましたが本当にありました。まさしくビビッときた瞬間でした。

 

そのビビッときた相手は、茶色のコートです。

 

お店前のガラスケースに凛とした姿で立っていたコートは、とにかく素敵で素敵で・・・しばらく、目が離せず棒立ち状態で見つめていたのを今でもよく覚えています。カシミア素材でデザイン性の高いコートは、父親のお陰で手に入り、数十年経った今でも大切に着ています。

 その日から私の洋服へのこだわりが始まりました。そのブランド名は「Lois CRAYON」といいます。このブランドのコンセプトは、知的で健康的、可愛く楚々とした女性を目指したものです。デザインは、スコットランドの23歳の架空女性のワードロープに入っている洋服をイメージしています。スコットランドと言えば、あの有名な「ハリー・ポッター」の映画の舞台となった場所ですね。グレートブリテン及び北アイルランド連合国を構成するカントリーの一つで、かつてカレドニアと呼ばれていました。公式な行事には、男性がスカートをはくキルトスカートとパグパイプ姿を一度はどこかで見たことありませんか?そして、私が幼いころにネス湖の怪獣ネッシーが現れたと騒がれた国でもあります。北海油田の発掘によって急速に経済成長し、独立の是非を問う住民投票が行われましたが独立は否決されました。現在、イギリスがユーロを離脱したので独立の熱が再燃していて注目されているです。行ったことがない人も何となく国のイメージが浮かんで、「Lois CRAYON」という服が少しは分かってくれたかなと思います。ターンタンチェックや花柄が多いのも特徴です。

とにかく、このブランドと出会って、ここの洋服を着ることが大好きになりました。すっかり大勢いるファンの一人です。レトロ感のあるガーリースタイル、可愛いけれども清楚で甘くなりすぎないクラシック感が表現されている洋服は、いつお店を覗いても私を楽しませてくれます。普段着から、正装なスーツを必要としたときも、娘のお宮参りや入園式、旅行や結婚式など、すべてをここで調達してきました。何を着ても、ここの服は、私にピッタリで裏切らないと思っていました。

 

しかしその自信は、もしかして似合わない?・・・という不安へと変わってきました。

 

時の流れは残酷なもので40代を迎えてからは、何か違う、もしかして・・・ガーリースタイルに年齢がついていけなくなったのか・・・。あれ程こだわってきたここの洋服への思いがだんだんと薄れてきました。ずっとこだわってきただけに、喪失感でいっぱいになりました。もう着られないかもしれないと思うと寂しさが募ります。たかが洋服、他にもあるでしょうと思われますが、25歳からのお付き合いは長くて割り切れない気持ちでした。そんな時、夫が「洋服って自己満足でしょう?好きな洋服を着て、前向きな気持ちで着こなすことで似合うはずだよ。堂々と着たらいいのに」と・・・・。

 

アハハ…なんだそうか!簡単なことだった。年齢がと悲観している気持ちが似合わなくしていたのだ。

 

好きなものを着て、イキイキした生活を送ろうと決意した一言でした。まあ、年齢も気になるので、ならばジムに通って若さも保とうとスポーツジムに入会を決めた一言でもありました。

 

今私は、更に年齢を重ねましたが、やっぱりここの洋服に「こだわり」をもって着続けています。こだわりって素晴らしく、ジムにも精力的に通う活力にもなっています。これ以上太ると着られなくなるので、私の健康と体型維持の一助にもなっています。

 

みなさんにも「こだわり」のモノってありますか?それがあるだけで、なんだか人生得している気持ちになりますよね。人生100年時代と言われていますが、同じ人生ならキラキラして生きていた方がいいかも。好きなものに囲まれて過ごすって本当にいいものですよ。

 

だから私は、お気に入りの洋服を着て、大好きな仕事をする。そして、大好きな生徒たちと今日も笑ったり、怒ったり、忙しい毎日を過ごしていく。私ってなんて幸せなのでしょう。7月も下旬、今月も頑張った自分へのご褒美に、この週末はワンピースでも買いに行こうかな。もちろん、「こだわり」のお店へ。

北海道にしてはめずらしく、じめじめとした夏が過ぎ、肌寒い秋が近づいてきました。秋と言えば、スポーツ、芸術、食欲の秋…など色々ありますが、そのなかで「読書の秋」に注目してみました。

 

私は以前、「くまのプーさん  小さなしあわせに気づく言葉」という本に出会いました。

自分の好きなキャラクターということもあり何気なく手に取ったものでしたが、そこにはたくさんの背中を押してくれる言葉が載っていました。

 

そこで、今回は私の好きな言葉をいくつか紹介したいと思います。

ですが、ここでクイズです!まずは英語だけを読み、どういう意味なのか考えてみてください!

①【いつもこころにお日さまを】

  On a nice, warm, sunny day, the grass and the trees are full of happiness. People’s hearts are the same: They should not go without joy, even for one day.

 

②【足りないところはやる気でカバー】

  All people have inadequacies. This is nothing to be ashamed of. What is important is to have enthusiasm. Without it, no progress can be made.

 

③【大切なことは時間をかけて】

  When you are trying to improve yourself, take as much time as you need. When you are about to start something, first make yourself thoroughly prepared. If the end results that you rushed to achieve turn out to be flimsy veneers, you will only have been wasting your time.

 

④【どんなところにも、たのしみはある】

  This world is filled with joy. In splendid mansions, and in tiny, old houses, this is also true. It is only that some do not notice the happiness that is right in front of them.

 

では答えを見てみましょう。

① ぽかぽか晴れた穏やかな日は、草も木もうれしさでいっぱい。人のこころもいっしょだね。一日だってよろこびが欠かせない。

 

② だれでもみんな欠点がある。それは恥ずかしいことじゃない。ほんとうに大切なのは、

やる気をもつこと。やる気がないと進歩もできない。

 

③ 自分を磨くときは、じっくり時間をかけて。なにかを始めるときには、とことん準備を。

急いだ結果がうすっぺらになっちゃったら、すごくもったいないじゃない。

 

④ この世界はたのしみに満ちている。りっぱな家でも、古くて小さな家でも同じ。すぐ近くにあるしあわせに気づかずにいるだけなんだ。

 

私たちはどうしても現状に満足することは少なく、もっともっとと幸せを求めてしまいがちですが、「幸せ」とは一体何なのでしょうか。

この答えは人によって様々あると思いますが、私は毎日1回でも笑顔になれることがあれば、それは当たり前のようで、大きな幸せなのだなとこの本を読んで改めて感じることが出来ました。

忙しない日々の中ではありますが、私たちが見落としがちである「小さなしあわせ」に気づきながら、毎日を過ごしていきたいものですね。

 

参考:くまのプーさん 小さなしあわせに気づく言葉 『菜根譚』が教えてくれる人生で大せつなこと

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「音楽科定期演奏会を聞いて」

先週土曜日、本校専門音楽科定期演奏会がありました。
場所は本校校地内にある北星学園スミス記念講堂内のアリス・M・モンクホールです。

本校の専門音楽科は、22年前から定期演奏会の会場を札幌コンサートホールキタラ
大ホールに回数を重ねてきましたが、今回の第50回目記念する定期演奏会は会場を
24年前まで定期演奏会で使用していた、北星学園スミス記念講堂モンクホールで行いました。

今年度は、思いもかけないところにまで新型コロナウイルス感染拡大の影響が出ましたが、
定期演奏会もその例外ではありませんでした。

「集まる」「声・音を出す」ことに大きな制限がある状況が続き、一時は定期演奏会の
中止も考えましたが、例年の会場を変えての開催を決めました。
しかしそこからの練習は想像以上の大変さがあったように思います。当日の演奏会を聞いて、
「奏でる」「演奏する」ことに大きな制限を受けながら、当日まで続けてきた工夫と努力に
敬意を払わずにはいられませんでした。例年のように響きの素晴らしいホールで制限なく、
練習した成果を経験することも素晴らしいことですが、自分たちが置かれた状況で最大限の
工夫と努力を重ね準備した演奏会は、何物にも代え難い経験として将来に生かされていくことを
確信できる時間になりました。

50回目の記念の演奏会は華やかな祝いの時にはなりませんでしたが、
専門音楽科の歴史に忘れがたい定期演奏会となりました。

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