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校長・教員ブログ

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イギリスやアメリカで大人気のテレビ番組「Got Talent」を見たことがありますか?才能豊かな挑戦者が歌やダンスなどを披露し、多くの感動とドラマが生まれています。

 番組のタイトルにもなっているTalent(タレント)という言葉。日本語で「才能」と訳されますが、元々は古代ギリシャの通貨単位タラントンに由来します。では、1タラントンはどの位の価値でしょう?1万円?10万円?100万円?いいえ!何と6000日分の賃金で、仮に一日1万円なら6000万円にもなる大金です。このタラントンについて、イエス・キリストの有名なたとえ話が聖書に記されています。こんなストーリーです。

 ある主人が僕(しもべ)に、それぞれの力に応じて財産を預けて旅に出ます。それを元手に商売をしたところ、五タラントン預けられた人はさらに五タラントン、二タラントン預けられた人はさらに二タラントンをもうけました。でも一人だけ違いました。一タラントンを預けられた人です。この人は穴を掘り、金を隠しておくのです。月日が流れ、やがて主人が旅から戻り清算を始めます。主人は五タラントンを預けた者に言います。「忠実な良い僕だ。よくやった。お前は少しのものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ。」(マタイ2521節)主人は二タラントンを預けた者にも同じ言葉を述べて喜びます。でも、一タラントンを預けた者には…。

 なぜ一タラントンの人はチャンスを生かせなかったのでしょう?主人が恐ろしかった?失敗するのが嫌だった?他の人より少ないので、すねた?…6000万円もの大金なのに。

 人と比べやすいわたしたち。あれもない。これさえあれば。あの人のようになれれば。ああ、人生不公平!そんな気持ちになることもあるかもしれません。でも、本当にそうでしょうか。実際は、誰もが使いきれないほどのタレント:才能や素質やチャンスなどを与えられていないでしょうか。それに気づいて養い育て、磨きをかけて、自分らしく輝くことができれば素晴らしいですね。

 ちなみに日常的に使われている聖書の言葉が他にもあります。「西暦」「新しい酒は新しい革袋に」「アルファ・オメガ」「偽善者」「砂上の楼閣」「地の塩・世の光」「一粒の麦」「日々の糧」「豚に真珠」「迷える子羊」「目からうろこ」など(創元社「キリスト教入門」参照)。ぜひ調べてみてください。

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