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校長・教員ブログ

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私の最近の趣味は、自宅の屋上で野菜を育てることです。

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所狭しと並べたプランターに、トマトやナス、キュウリやピーマンといった夏野菜の苗を植え、種から育てたクレソンやサニーレタス、しそやじゃがいもなど。こんなに盛り盛りと成長するまでに、寒さに耐えかねて死んでしまった苗もあったり、土と苗の生育の相性が合わず遅々として成長しない苗など、失敗はたくさんありました。それでも毎日、水やりを欠かさず、日ごとに苗たちの様子を観察します。肥料は足りているかな?土が湿っているから今日はお水を減らしておこうかな?

2それぞれのプランターに耳を傾けながら一か月が経過し、気が付くとこんなにキュウリが実っていました。小学3年生の息子と一緒に収穫してみると、とても瑞々しくて甘い味がしました。息子も楽しくなってきたのか、一生懸命観察日記を書いています。植物は、その生育環境の条件がそろえば、必ず芽が出て成長し、果実をつけてくれます。その果実が実るまでじっと待つしかないですが、こうしてカタチとしてこの世に姿を現してくれると、この上ない喜びに浸れるものです。

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その中で一番手ごわかったのが、このイチゴです。こちらの苗は昨年の春に購入しましたが一度も実を結びませんでした。でも来年は何か変化があるかもしれない…と、その苗の成長                    を信じて毎日欠かさずお世話に勤しみました。すると今年の春、こんなにたくさんの実をつけてくれたのです。鳥に狙われることもなく、子どもたちと甘いイチゴを堪能できました。                     植物にもその種類によってさまざまな成長がありますが、人間にもそれは言えることです。「学校」という場はどうしても子どもたちの学習成果を求めがちですが、その実り方は人それぞれです。成長する環境の条件がそろうことで、確実に私たちの目に見えない土の中でたくさんの根を張っているのです。素敵な果実が実ることを信じて、「待つ」ことを楽しめる、そんな教育活動を実践していきたいです。

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