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校長・教員ブログ

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2021.5.21木村先生のブログ 

「40歳を過ぎ私の体にも陸上では一切必要とされていない浮き輪がおなか周りについてきた。」全く以って同感である、、、、、、

20202月後半から休校、そして4月やっと新年度がスタートできたと思いきや、またもや休校。

教室で声を張り上げる授業もできず、部活もなく、在宅勤務も増え、食べすぎないようにと気をつけてはいたつもりだが、やはり不必要な浮き輪が膨れてきた。

お家時間が増え、気持ちはへこむが、浮き輪はへこまない。

これではだめだと「走る」ことを決意。元々野球人の私にとっては走ることは野球をするためのトレーニングの1つで「仕方なく」やっていたものである。だから決意といっても決して無理はせず、きつかったらすぐ歩く、休むことを自分の中のルールとした。

 1日目、やはり走り始めてすぐに息が苦しくなる。赤信号が待ち遠しい。あのスーパーまでは走ろう!!と決め、そこにつくと走るのをやめ散歩で帰宅。ちなみにどのくらい走ることができたのかと無料アプリ「キョリ測」で調べてみると「1km」。「これだけ?!」「まあそんなものだろう」

 同じコースで3日間。そして4日目の朝、突然かかとに激痛が走った。筋肉痛とは違う謎の痛み。学校に行くにも足を引きずるような歩き方。理由がなんとも情けないので、先生たちにバレないように過ごす。「まあ1日安静にすれば治るだろう。」ところが、この痛みが1週間続いた、、、、、

やっと痛みがなくなり、ジョギング再開、しかし根本的に足の筋肉がないから痛みがでてしまったのだと思い、まずは「歩く」すなわち「散歩」から始めることを決めた。毎日60分、学校に出勤するときに遠回りをしたり、近所でも普段あまり使わない道を歩いてみたり、あまりいいことではないかもしれないが、宮の森の高級住宅街を見てみたり(もちろん不法侵入などはしてないです。)

約1か月、60分を70分、80分、90分と時間を増やしながら「散歩」を続けた。夜「パパ散歩は?」と娘に言われるほどになった。

そうして、「あの信号まで走ってみようかな」「あの店まで走ってみようかな」と少し「走る」ことを途中に入れることにした。また足に痛みがくることは避けたいので、決して無理はしないという自分のルールは守りながら、「今日は5分走ってみよう。」「今日は10分走ってみよう。」と走る時間を増やしていった。あるブログで「有酸素運動の場合、開始してから20分後から脂肪が燃焼する」と書いてあり、20分以上を1つの目安として、「今日は倍の40分走れた!!」なんてことを考えながら走る(ときどき散歩)ことを続けた。

こういう生活を続けて約3か月、ついにやってきた「北海道の冬」、、、、

この生活の中で口癖ができた。口癖と言っても心の中の独り言だが、「せっかく~から」。正直走るのが面倒だなと思うとき「せっかくランニングシューズ買ったから」、疲れてきて歩きたくなったとき「せっかく浮き輪がへってきたから」、北海道の冬、外はマイナスの気温のときや大雪の降った次の日など「せっかく冬用シューズ買ったから」と自分に言い聞かせるように「せっかく~から」を心の中でつぶやきながら走った。そうして、冬が終わり新年度が始まった。ところで自分はどれくらいの距離を走れるようになったのだろう?と日によって距離は違うもののそのときの一番走れたコースをまた無料アプリ「キョリ測」で調べてみると「10km」。今も無理はしないルールで「せっかく1年続いたから」と心の中でつぶやきながら走っています。

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