検索 OPEN/CLOSE

校長・教員ブログ

校長・教員ブログ

私は校庭がとても好きです。200万都市の中心にこんな緑豊かな校庭のある学校で仕事ができるのはとても恵まれていると日々感じていいます。市内北一条西4丁目から現在の南4条西17丁目に本校の校舎が引っ越してきたのは、今から95年ほど前のことです。三度目の引っ越しで現在の場所になりました。この場所に引っ越すことが決まった時、「どうして札幌の街はずれのあんな場所に移らなければならないの?」という声があがったそうです。それほど今の場所に引っ越しした当時は、札幌の西の外れにあったのですね。約6000坪の土地を購入し、長い間願って来た校舎を当時札幌農学校で教鞭をとっていたスイス人マックス・ヒンデルの設計で建築されたのでした。ですから北星女子中高の校舎は今もどこか西洋風です。例えば校舎内の教室だけでなく多くの部屋の戸は、ほとんどが開き戸(ドア)で引き戸は殆どないことを在校生のみなさんは気が付いていたでしょうか。後になって約1000坪の土地を購入して、校舎が敷地にゆったり配置されている形になりました。先日来校した関西の名門中高の先生が本校の校舎と校庭を見て回った後、「何てゆったりした校舎と校庭何でしょうね。意地悪く言えば何と無駄が多いのでしょう」と羨ましそうに笑いながら話してくれました。私はそんな無駄のある校庭がとても好きなのです(校舎も)

校庭は4月から11月までの8か月間、花々が途切れることなく咲き続けます。校庭の雪が解けてしばらくすると、スイセン、ゆきやなぎ、桜(市内で一二番目に早く咲きます)。もくれん、チューリップが続き、リンゴ、梅。そして私たち女子中高のみんなが愛してやまないライラックが咲き始めます。校舎の中にいてもライラックの香りがかおる私たちにとって大切な季節、スミス先生ありがとうございますと声に出したい気分になります。

そして6月。校庭を散策すると、はまなす、ルピナス、どうだんつつじ、アザレア、ベニバナとちの木(ドイツ語でKerzenbaumと呼ばれています)、そして足元に咲く可憐なひな菊。本当に花々がきれいな季節です。その中を冬服から夏服にかわった生徒たちが登下校する姿は、校庭に咲く花々と共に初夏の訪れを知らせてくれます。

 

 

PAGE TOP