校長・教員ブログ
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強歩会の季節となりました。昨年は天候不良により実施できずにいたため、コロナ禍の影響も含め4年ぶりの実施となります。生徒たちは20㎞歩くこの行事に、少しマイナスなイメージを抱いているかもしれません。追い打ちをかけるように先生方に「昔はもっと長い距離を歩いた」などと言われ、ますます“どんな行事なの?”という雰囲気になっていきます。
私が北星の生徒だったのは30年ほど前のことです。当時の強歩会は地下鉄真駒内駅に早朝に集合し、そこからゴールの支笏湖までの国道をひたすら歩いていきました。
思い出といえば、支笏湖が見えてからゴールまでの道のりがとにかく長い!ということ。ゴール後の安堵とともに足に違和感を持ち、靴を脱いでみると靴下が赤くなっていたこと。次の日、筋肉痛になりながら登校したこと。(音楽科は土曜日も授業がありました。)一週間たっても足の水膨れが消えなかったこと。あれ?あまりいい思い出ではないような気が…。でも後味は決して悪いものではなく、この約33㎞を歩ききったからこその自信というか、達成感というか、何だか知らないけど、多少のことでも私は大丈夫!という気持ちになりました。何よりも、30年以上時が経過しても強歩会の話題で盛り上がれる元北星ガールズ。『どんどん無表情になっていた人』『体調不良でも完歩した』など、今でも話題に上ります。
友人に関わらず、同窓生に会うと「強歩会って今もあるんですか?」との質問を受けます。「ありますよ」と答えると“まだやってるのね”と驚きの半面、“まだ続いている!”という安心感も伝わってきます。続けて、「今は10㎞以上距離が短くなり、コースもなだらかです」と話すと、“なんですって!?”というリアクションが…。
久しぶりとなる今年の強歩会は、生徒たちにとって未知の世界への一歩です。ゴール後は疲れていると思いますが、そのことも含め時が経過しても友人と語り合える、良い思い出の一つになっていることを願っています。