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校長・教員ブログ

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 北海道はこの時期になると雪が降り、本格的に寒くなります。この季節に制服姿の高校生を見ていると自分が高校生だったころを度々思い出します。

 

私が高校生だったころ「タイツを履くのってなんかダサイ」と思っていました。それは私だけではなく、いわゆる「みんな」履いてないのが当たり前だったので「みんなと違うのは格好悪い」という思いが根底にありました。そして、おそらく当時制服を着ていた高校生の多くの共通認識だったはず…。そんな私の通学手段はバスでしたが、朝も帰りもバスが来るまでとにかく寒い…!冬はものすごく強い風が吹き、地吹雪のせいで視界が真っ白になるので「屯田ブリザード」と友人とふざけて呼んでいました。おまけにバスは1時間に1本しかないので、授業終わりや講習終わりは運が悪ければバスに乗れない。そんな時には吹きさらしの中でバスを待たなければなりませんでした。「タイツ、履いてたらあったかいだろうな」と何度も思いましたが、紺ソックスで3年間堪えしのいでいました。

 

時は流れて大学3年生のころ。冬になって黒いタイツを履く高校生が目立つようになりました。当時、「タイツを履くのはダサイ」と思っていた私は驚きました。「今時の女子高生は制服にタイツを履くの?!」と衝撃を受けたのです。もちろん、高校が違う友人も同じように衝撃を受けていました。「私たちが高校生だったころ、なんでタイツ流行らなかったんだろうね」と話し合ったことを今でも思い出します。北星女子の生徒たちは冬になるとタイツを着用しています。個人的にはセーラー服とよくマッチしているし、かわいいなと思って見ています。何より「しっかり防寒できているな」という安心感があります(冷えは万病のもとです!)。

 

「タイツ」に関わらず「周りの人と違うのは格好悪い、恥ずかしい」と思うモノが若いころには何かしらあると思います。年齢を重ねると「人と違う」ことの方が多いものです。その「違い」は「格好悪い、恥ずかしい」ではなく、その人の個性であり価値観です。大人になった今、「みんなと同じじゃなくてもいいんだよ」と紺ソックスで頑張っていた、高校生の私に教えてあげたいなと思うのでした。

 

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