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校長・教員ブログ

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今年もこの季節がやってきました。もはや、このブログを書くために、我が家は任務のごとく、家族旅行を計画し実行しております。今回も私の趣味満載の手作りしおりを娘や息子になかば強制的に読ませながら、4 月の始め、家族4人で桜が咲き始めた京都へ。

今回は3泊4日、京都の世界遺産をめぐる王道ルートです。初日は娘と私で外国人観光客でごった返す着物レンタル店で和装にお召しかえ。着物で八坂神社をまわります。この神社、「神武天皇祭遥拝式」の時期もあってか、たくさんの参拝者でした。圧巻な、祇園しだれ桜も。

 

必ず、行く先々で子どもたちに問題を出します。たとえば、清水寺で一番最初に目にするのが「仁王門」。でも、その門は地形的になぜか周りとそぐわない門の造りです。別名「目隠しの門」と言われますが、なぜそんな名前がついたのか。それは、本殿に足を運ぶうちに少しずつ謎が解けていくのですが、清水寺は見晴らしの良い場所に建ててあります。その本殿から京都の街並みを一望すると、京都御所が遠くに。そうなんです、「天皇を見下ろす」ということがあまりにも不敬だったのですね。だから、みなの目線を仁王門で遮りたかった。ほかにも、「清水の舞台から飛び降りる」なんて慣用句あるけど、実際は

80%の確率で生き延びることができたそうだから、願掛けにはちょうどよかったんだねー、など。

 

 

伏見稲荷神社では、鳥居をくぐる観光客の列を離れて、竹林の中へ。こちらは『竹取物語』の舞台となったと言われている「伏見神宝神社」で、息子は初めて見る竹に興味津々。東京出身の私は、「竹は家屋をダメにする」と家族が言っていたことを記憶していますが、まさに「破竹の勢い」です。息子も触って硬さを確かめていました。さらに、京都御所では当時使っていた乗り物の問題を。「ぎっしゃ」は、牛が引っ張っていたんだよ~。え、馬車じゃないんだ。当時は天皇の乗り物とされていて、格式を重んじていたんだね、などなど。まさに、修学旅行です。

我が家の旅は、行く先々で、その地の歴史を紐解く作業。が、しかしいにしえの都、京都。恐るべしです。情報量がありすぎて、紐解けないっ!でも、今回感じたことは、寺社仏閣にはそれぞれに長い歴史があり、また今でもその場所を大切に、後世に残そうと尽力されている方々が数えきれないほどいらっしゃることこそ、ロマンだなぁと。国語科の教員としては、仁和寺から石清水八幡宮に足を運びたいんですけどね。これは、いつの話になるのでしょう。 

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