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校長・教員ブログ

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星空を見上げるのは好きですか?私は晴れた夜、よく空を見ています。

最近はスマホアプリが進化していて、空に向けるとその方角にある星座をリアルタイムで表示してくれたり、流星が流れる方向を教えてくれたりするものもあるんです。これを使って、首がしびれるまで、星空を見るのが好きです。

138億年前、空間も時間も存在しない「無」から生まれ、今も遠いところでは光のスピードより速く広がっているとも言われている宇宙ですが、例えばペリドットという宝石の雨が降っている星があったり、1秒にワイン500本分のアルコールを噴きだし続ける彗星があったり…想像をはるかに超えた世界です。

人間はその昔から、宇宙に想いを馳せ、いろいろな想像や観察をして、宇宙を解きあかそうとしてきました。星を結んで星座とし、星の動きから地球の動きを考え、遠い世界にどんなものがあるんだろう、何がいるんだろうと長い間考えてきたのです。宇宙のどこかで、何かしらの生きものが、自分と同じように空を見上げているかもしれない、なんて思うとわくわくしませんか?ひょっとすると、生きものの定義も地球とは違うかもしれませんが、宇宙の誰かに向けて、人間は人の姿や太陽系の模式図を記録した金属板や、数字などの情報を載せた電波を送ったことがあります。1977年には、人間の生活の様子などを撮ったたくさんの画像や、様々な国の言語、それから音楽といったメッセージをレコードに詰め込んで、ボイジャーに載せて打ち上げました。地球にいる人間という存在を、どこかの星で生きている誰かに知らせ、コミュニケーションを図ろうとしたのです。まだ返事はないようですが、地球に一番近い、太陽以外の恒星に到着するまででさえも、4万年かかるほどに宇宙は広いので、遠い未来に私たちの子孫が、誰かからの返事を受けとってくれるかもしれませんね。

星空を見ながらそんなことを考えていると、私は宇宙のなかの自分という存在の小ささに、尚更はっきりと気づかされます。心が落ち着き、何だか荘厳な気持ちになり、癒される感じがしてくるのです。自分が夜空を見ているそのとき、どこかで誰かが同じように空を見上げているかもしれないし、遠い昔、自分がいるまさにその場所で、誰かが星空に想いを巡らせていたかもしれません。

皆さんも、今夜もし晴れたら、星空を眺めてみませんか?

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