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校長・教員ブログ

校長・教員ブログ  2020.09

 最近のニュースで、ネットでの誹謗中傷やコメントや発言に対しての炎上が話題になってきています。情報科教員として、なぜそのようなことが起きるのか疑問でした。

さまざまな理由が挙げられますが、そのうちの1つは「匿名性」です。車の運転に関して「車に乗ると人が変わる」という言葉を耳にしたことはありませんか?あれも同じ理由です。車の中にいると他人に、自分が運転していると認識されづらくなります。それによって気持ちが大きくなり、危険運転をしてしまうという訳です。ネットの世界でも同じことです。

2つ目は、「社会比較説」という理論が理由として挙げられます。この理論は他人の意見を知ることで、自分の意見に自信をもち、その考えがより強化されるというものです。

現代はネットにより、多くの人と簡単に関わる事が出来、自分と同じ意見の人を見つけることも容易になりました。集団の中で同じ意見の人が多ければ、その意見はより過激になるといわれています。

このような理由で炎上や誹謗中傷は起きてしまうのです。

私の生活の中でも「ネット」という存在はとても大きいものです。生活のさまざまな場面でなくてはならないものになっています。

ネットでは直接相手の顔を見る機会が少なく、ネットの先には人がいて、さらにおおくの人が関わっているという事を忘れてしまいそうになります。

だからこそ、生きている人が関わっているという事を再認識し、情報モラルをもって関わり、少しでもネットでの誹謗中傷、炎上がなくなればいいなと願っています。

コロナの影響で、旅行の仕方に変化が現れていますよね。海外はもとより、国内の旅行すら、誰もが思う存分行けない、楽しめない状況が続いています。私も、これまで年に数回旅行へ行くことが楽しみでもありました。

旅で何を一番の楽しみにしているかというと、食です。ここで「音楽」と格好よく言いたいところではありますが、食を楽しみに色々なところを旅していることがほとんどです。日本だと季節を感じられる食材を旬の時期に楽しむという習慣があり、地域ごとでさまざまな食文化・ご当地グルメがありますよね。海外だとすれば、歴史や気候、文化の違う土地で本場の雰囲気を味わいながら食べることが醍醐味です。味が想像できないような、少し苦手そうな食べ物だとしても、雰囲気にのせられて果敢に挑戦できたりもします。「これを日常の味と感じる生活ってどんなだろう」「くさいけど、これっておいしい…?」どうにかして現地の感覚に近づきたい!と踏ん張るのも楽しみのひとつです。おそらく、納豆を美味しそうに食べる私たちのことも、海外の方からはそのように見られているのでしょう。

そして旅の最中、たくさんの現地の音(音楽)にも耳を傾けます。聞こえてくる音は、やはり地域によって全く違い、街の喧騒や自然の音、人の話す言葉に耳をすませると、より自分がそこに存在していることを心地よく感じられます。また、音楽が地域の歴史を知るきっかけともなります。音は耳で聴くもの、というのも間違いではないと思いますが、音の振動を身体で感じることが、心に響く感動につながるのだと思っています。旅と音楽によって、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚の五感を最大限に使い、右脳が刺激され、感性を増幅させてくれるような気がします。最近は、旅をすることが苛まれ、生の演奏を見に行く機会や活動自体が足を止めていますが、正解なく進んでいかなければいけないときこそ「音楽でしょ!」と、この数か月はその思いが加速しっぱなしです。旅行や観光の楽しさや感動に音楽が寄り添い、癒しや活力を得られるまで、歩みを止めずに想像力を働かせましょう。

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 体育科の小倉と申します。私は、バスケットボール部の顧問をしています。中学校2年生の時にバスケットボールというスポーツに出会い、そのスポーツにずっと魅了されています。中学、高校、大学と選手として活動し、社会人になった今でも、仕事の合間に選手としてやっているほど、私はこのバスケットボールというスポーツが大好きです。よくバスケットについて生徒に話をすると、好き過ぎて話が長くなってしまうほどです。

 今回はこのバスケットボールについて皆さんも聞いたり、テレビで見たりしたことのある、一人の日本人バスケット選手について紹介したいと思います。

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この選手を皆さんはご存じでしょうか。八村 塁(はちむら るい、1998年〈平成10年〉28)は、日本の男子バスケットボール選手。富山県富山市出身。身長203cm、体重104.3kg、父親がベナン人、母親が日本人。ポジションはパワーフォワード/スモールフォワード。2019年のNBAドラフト一巡目でワシントン・ウィザーズより指名を受けました。NBAといえば、世界最高峰アメリカプロバスケットボールのリーグです。子供のころからNBAの選手たちのプレーに興奮し、憧れたものです。このドラフト一巡目での指名は、日本人初の快挙でした。この事実をニュースで聞いたときに、とても驚き、日本のバスケット界の進歩に喜びを感じました。

 

 どうして、この八村選手について紹介をしているかというと、八村選手はバスケットを始めたばかりの中学時代、あるコーチと出会い、そのコーチとの出会いが、この素晴らしい選手への成長の出発になったと思っているからです。その人は、八村選手が通っていた富山県の奥田中学校のバスケットボール部の外部指導者であった、坂本さんという方です。私は、北星の中学生が今年の初めに行った名古屋遠征の時に、この坂本さんのお話を聞く機会があったのです。坂本さんのお話では、八村選手は中学入学してからはどの部活にも所属しておらず、ゲームセンターへ毎日遊びの行くような生徒だったそうです。坂本コーチは、そんな八村少年がバスケットをやらせたらすごい選手へと成長すると確信しており、やる気のない八村少年にアイスクリームをあげて、バスケットボール部に誘ったそうです。高校、大学、日本代表、NBA選手として、素晴らしい経歴を持っている彼ですが、バスケットを始めたころはドリブルもまともにできない、へたくそな選手だったそうです。八村選手自身も上手くいかない自分のバスケットのことや、ハーフである彼の見た目から近所の子どもに馬鹿にされたこともありました。悩みも多く、辛い状況が続き、練習をさぼることもあったそうです。しかし、そんな彼を坂本さんは絶対に見捨てず、「お前はNBAプレーヤーになりなさい」と言い続けました。その言葉に八村選手は何度も救われ、夢を諦めず、バスケットを続けていたことによって、現在の彼が存在していると、お話ししていました。

 そのお話から「人との出会い」の素晴らしさを改めて感じました。バスケットやスポーツを頑張っている子どもたちも含め、たくさんの子どもたちが、その様な経験が出来ると良いなと感じ、また自分自身も生徒に夢を与えられるような教師、指導者になりないと強く感じました。皆さんも「人との出会い」大切にしてほしいです。

 

1週間の短い夏休みが終わり,1週間の授業を経て,今週は定期試験という目まぐるしい日々を過ごしました。残暑も厳しい中で,生徒たちは本当によく頑張りました。ご存知のとおり,このような事態になったのは,新型コロナウイルスが原因です。これにより,私たちの生活様式は大きく変えられ,また戻せそうな気配もありません。むしろ,最近では「アフターコロナ」や「ウィズコロナ」といった言葉も見受けられます。少なくともしばらくは新型コロナウイルスを意識して生活することになるのかもしれません。

 ところで,新型コロナウイルスやそれによる感染症が確認されて既に半年以上が経過したわけですが,皆さんはこれらについてどこまで知っているでしょうか。毎日,感染者数の推移や芸能人の誰が陽性であったか等のニュースは見ますが,新型コロナウイルスやその感染症についての情報は意識的に受け取らなければ,そこまで得られないような気がします。しかし先にも書いたように,しばらくは新型コロナウイルスを気にかけて生きていかねばなりません。必要な情報や知識を得て,自分で考え,納得した上で行動できるようになりたいものです。また,そのような能力を子どものときから練習し,身につけておくべきだとも考えます。

 遡ること約半年,新型コロナウイルス感染症が想像以上の猛威を振るい,残念ながら2月下旬から自宅学習期間になってしまったときに,授業を担当していた中学12年生(23年生)に以下のような課題を出しました。

 

どうすれば新型コロナウイルスの感染拡大を抑えられるか,

新型コロナウイルスに関して調べた上で,あなたなりの考えを論じなさい。

 

 

この課題の意図は上記の通りです。未だに私たち大人も悩んでいる「どうすれば新型コロナウイルスの感染拡大を抑えられるか」について自分ごととして考えてもらいたかったのです。そして,生徒たちは私の意図をしっかり汲んで課題に取り組み,それぞれが自分なりの答えを用意していました。「よく笑い,免疫力を高める」などのユニークな答えもあった一方,「よく食べ,よく寝る」,「手洗い・うがいをする」,「マスクをつけて外出する」などの私たちが普段当たり前にやっていることを書く人もいました。これらが答えとして出たことはとても意味があります。つまり,私たちがやっていることは間違っておらず,また必要なことだと納得することができたからです。人(例えば親)に言われて,何となくではなく,自分にとって必要だから行うので,しっかり行えるはずです。

 TVや新聞等が「〇〇をしましょう」,「〇〇は避けましょう」と伝えてくれたとき,その情報はどのような意図や考えを基にしているのでしょう。これからは,私たちもそのようなことを少し気に留めて,過ごしていきませんか。

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