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校長・教員ブログ

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1週間の短い夏休みが終わり,1週間の授業を経て,今週は定期試験という目まぐるしい日々を過ごしました。残暑も厳しい中で,生徒たちは本当によく頑張りました。ご存知のとおり,このような事態になったのは,新型コロナウイルスが原因です。これにより,私たちの生活様式は大きく変えられ,また戻せそうな気配もありません。むしろ,最近では「アフターコロナ」や「ウィズコロナ」といった言葉も見受けられます。少なくともしばらくは新型コロナウイルスを意識して生活することになるのかもしれません。

 ところで,新型コロナウイルスやそれによる感染症が確認されて既に半年以上が経過したわけですが,皆さんはこれらについてどこまで知っているでしょうか。毎日,感染者数の推移や芸能人の誰が陽性であったか等のニュースは見ますが,新型コロナウイルスやその感染症についての情報は意識的に受け取らなければ,そこまで得られないような気がします。しかし先にも書いたように,しばらくは新型コロナウイルスを気にかけて生きていかねばなりません。必要な情報や知識を得て,自分で考え,納得した上で行動できるようになりたいものです。また,そのような能力を子どものときから練習し,身につけておくべきだとも考えます。

 遡ること約半年,新型コロナウイルス感染症が想像以上の猛威を振るい,残念ながら2月下旬から自宅学習期間になってしまったときに,授業を担当していた中学12年生(23年生)に以下のような課題を出しました。

 

どうすれば新型コロナウイルスの感染拡大を抑えられるか,

新型コロナウイルスに関して調べた上で,あなたなりの考えを論じなさい。

 

 

この課題の意図は上記の通りです。未だに私たち大人も悩んでいる「どうすれば新型コロナウイルスの感染拡大を抑えられるか」について自分ごととして考えてもらいたかったのです。そして,生徒たちは私の意図をしっかり汲んで課題に取り組み,それぞれが自分なりの答えを用意していました。「よく笑い,免疫力を高める」などのユニークな答えもあった一方,「よく食べ,よく寝る」,「手洗い・うがいをする」,「マスクをつけて外出する」などの私たちが普段当たり前にやっていることを書く人もいました。これらが答えとして出たことはとても意味があります。つまり,私たちがやっていることは間違っておらず,また必要なことだと納得することができたからです。人(例えば親)に言われて,何となくではなく,自分にとって必要だから行うので,しっかり行えるはずです。

 TVや新聞等が「〇〇をしましょう」,「〇〇は避けましょう」と伝えてくれたとき,その情報はどのような意図や考えを基にしているのでしょう。これからは,私たちもそのようなことを少し気に留めて,過ごしていきませんか。

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