校長・教員ブログ
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先日家を片付けていたら『編みぐるみキット』が出てきました。いつか作ろうと思いながらすっかりその存在を忘れていたものです。久々にやってみよう!と道具を広げたものの、編み物の基礎が全くない私がそう上手くいくはずもなく…と同時に前回このキットを広げた時の事を思い出しました。初心者には難解で挫折 → 時間のある時にじっくり作ろう! → 記憶の奥底へ…となっていた訳です。
何事も“基礎から始まる”ことは、これまで音楽を学んできた経験上身をもって感じています。音楽科の行事に「実技試験」と「スケール試験」があります。「実技試験」については想像がつくと思いますが、「スケール試験」とは何か、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。これは演奏技術の基礎力の定着と向上を目的とした試験です。「スケール」とは音階のことで、「ドレミファソラシド」を2オクターブ~4オクターブ上って下りてくるのです。これだけ聞くとそう難しいことではないように思えますが、一定の速さで響きや音量もバランスよく演奏するとなると、難易度がぐんとあがります。私も高校時代、正しくスケールを弾くことに苦労していましたが、スケールの上達と共に、楽曲が安定した演奏へと変化していったように思えます。”基礎”を正しく知ることと、継続することが上達への一歩なんですよね。
さて、編み物の基礎が無い私が取り組んだ編みぐるみの行く末はどうであったかと言うと、失敗 → ほどいて編み直し → 失敗 → 編み直し、を繰り返しようやくゴールに辿りつきました。YouTube先生にもお世話になりながらレシピ通りに作ったつもりですが、お手本の写真とは「何か違う」仕上がりに。しかし、失敗を繰り返すことで基礎を知ることができたので、次はもう少し上手くできそうな気もしています。実はキットはまだたくさんあるのです!(少なくとも20体は作れます…)ようやく理解した” 基礎”を忘れてしまわない範囲で時間を見つけ、続きを作ってみようと思います。