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校長・教員ブログ

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「もう親の言うことなんて聞かないですよね。」「本当に言うこと聞かなくて困っています。」・・・保護者の方とお話をすると、よく聞く言葉です。

 でも、私は子どもが言うこと聞かなくて困った記憶が無い。あれ?うちの子どもたちはそんなに良い子なのか?・・・いやいや、特に上の子はとっても困った子で、忘れ物大将でプリント類はいつもどこに行ったか分からない。色々なものをなくしてしまう。などなど。

 ではどうして私は「子どもが言うことを聞いてくれない。」と悩まなかったのか。

  最近気がついた。私はそもそも子どもに言うことを聞かせようと思ったことが無かった。

忘れ物をして困るのは本人で、私ではなかった。だから本人がいつもランドセルをパンパンにして忘れないように全教科の道具を持ち歩いていた。市電に乗るときにウィズユーカード(今は懐かしい)の残金が無くて、困ったときには運転手さんに「次回2回分払います」と言って降ろしてもらったことが何度もあるそうで、そんなことできるのか?と思ってしまったが、何度も怒られつつも何とかなっていたようだ。

  私は貧血がひどく、たびたび「めまい」で倒れるとても頼りないママである。子どもたちは私が倒れないようにできるだけ家事を手伝ってくれている。お皿洗いもお風呂掃除も子どもたちが担ってくれている。お買い物にも付き合ってくれて、荷物は子どもが担当する。

私は子どもたちより早く寝る。毎晩私のベッドに子どもたちが入ってきて、ぼそぼそと話していく。お友達関係に悩んだ時、進路に悩んだ時、一緒になって泣くことも何度もあった。

私は〇〇をしなさい。とは言えない。自分が一番体力も無く、いつも子どもたちに助けられている存在だから。私が言えることは、生まれてきてくれてありがとう。いつもママを助けてくれてありがとう。ママはいつもあなたの味方で、どんな時でも応援しているからね。大好きだよ。ということ。

それで子どもたちは安心して自分で考えて行動してくれる。自分が何かやらかすと自分が困るし、ママも困るかもしれない。と思ってやらかさないように気をつけるようになるようだ。

 かくいう我が家の息子も私を心配しつつ妹に託して巣立って行った。苦労しつつも何とか自分で頑張っているようだ。大好きだよ!これからも応援してるよ~!

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