校長・教員ブログ
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〇色の見え方 形の美しさは、感受性によって様々なとらえ方がありますが、色には「膨張色」や「収縮色」という特徴を持つものがあります。広がって大きく見える色、逆に、圧迫感や小さく見える色のことです。
その他の特徴を挙げれば、「進出色」や「後退色」といったものがあります。これは、飛び出て見えたり、奥まって見えるなど、見え方に距離を感じさせる色が存在するのです。
今回は、公共の場や私生活の中で、【色の効果】によって、本来魅力あるものが、そうではなくなっているという問題について考えてみたいと思います。
今までは、自宅周辺の植栽の緑を目立つ環境づくりがしたい。その実現のために、黒っぽい車を選んできました。 自宅の外壁が黒に近いこげ茶色(ガルバリウム鋼板)であり、車庫備え付け住宅のためシャッターはなく、白の車を置くと車の白が、一番目立ってしまいます。
僕の追い求める理想の一つである、緑色の葉や草花(自然)を最良と言える状況で見る環境を創り出すこと。それが良い住宅環境であると考えているからです。
白色の車を置いた時、自宅の周辺の植栽の緑は目立たないでしょう。
それを防ぐために住宅に合わせて黒っぽい車がベターだと思ってきました。
国土交通省が策定したガイドラインを見ると、「ガードレール以外の道路附属物(遮音 壁、落下物防止柵、防雪柵、ベンチ、バス停上屋、視線誘導標、舗装・路面への表示など)などにも、景観上の配慮事項」などが規定されています。
景観を整える取組みについて、これからもっと考えていくべきだと思っています。
ちなみに、札幌の大通はこげ茶 や、ダークグリーンで統一しています。電柱もなく、自然が目立ついい取り組みをしています。
そうすると、配色などのバランスをうまく取りながら描くことができます。
こういったことから本校の絵画室は。天井、壁、床、棚、ド アが全てライトグレーで統一しています。反射光に色がつかないようにするためです。
絵画で言えば、完成にむけて、注目して欲しいと思うところの彩度を高めるように、今後は身近なところでより一 層、自然の魅力が伝わるような、街の景観を改善する必要があると日々感じるのです。