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校長・教員ブログ

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先月、カナダ語学研修引率のためバンクーバーに行ってきました。

レインクーバーの別名名高く雨の日が多いバンクーバーですが、研修の後半はお天気にも恵まれて透き通った青空と美しい紅葉を見ながら活動することが出来ました。今年は、現地でお世話になっている会社からのご厚意でアイスホッケーを観戦しました。迫力満点のプレーに生徒たちも大盛り上がり、まさしく「華の金曜日」を満喫しました。

 さて、私のカナダでの楽しみの一つは、スーパーマーケットでレアなお菓子を買うことです。今年もワクワクしながらハロウインムード一色の店内へ、いつものように買い物かごをゴロゴロ引きながらお菓子の陳列棚へ到着すると、そこには目を奪われる「KITKAT」が存在感たっぷりで並べられていました。「えっ!日本のスーパーマーケットでも普通に売っていて珍しくないよ」と思ったみなさん、いやいや私にとっては初めましてのハロウインバージョンのキットカット。今まで知っていたキットカットと言えば、ウエハースをチョコレートで包んだ2フィンガーバーの形状になった製品。でも、初めましてのキットカットは、ドラキュラとか魔女の形になったチョコレート菓子でした。馴染みの赤いパッケージには、5種類の形状があって、どれが出るかお楽しみと書かれていました。本当に一粒一粒が可愛い形になっているのか、心配でしたが帰ってから開けてみると、パッケージの写真通りの可愛いチョコレートが出てきて一人大喜び。そういえば日本でも長年馴染み深いキットカットですが、それもそのはず、1973年キットカット日本初上陸、1989年ネスレ社が国産キットカットを販売しました。その時は、日本人にとっては甘すぎる味だったようですが、徐々に日本人好みになっていったようです。甘いのは、イギリス生まれだから?1935年イギリスのロントリー社が開発、当時ここの工場で働く男性から「お弁当と一緒に職場に持っていけるチョコレートバーが欲しい」との要望からこの商品が誕生したようです。ロントリー社の社長はクリストファー・カットさん、幼少時のあだ名がキット、ここから現在も1秒間に700本売れる「キットカット」という商品名が誕生したんですね。戦時中は、チョコレートの大切な原材料の一つである牛乳の供給がままならなくなり、ロントリー社は、「キットカットチョコレートクリスプ」のレシピの変更を余儀なくされました。レシピおよび味の変更に伴う、消費者からの信頼を失うことを懸念したロントリー社は、「チョコレートクリスプ」という名前をパッケージから外して「キットカット」だけを残し、さらにこれまでの赤いパッケージから青に変更。「戦争が終わるまでチョコレートクリスプは作れません」と広告を打ちました。さらにパッケージには、「平和な時代に楽しんでいただいていたチョコレートクリスプは、牛乳不足のため作ることができなくなりました。この「キットカット」は、現在我々が提供できる、最大限味を近づけたレシピで作られた製品です。」と説明書きが付けられたそうです。戦争は、美味しいチョコレートも含めて、私たちから大切なものを奪うんですね。

 さて、日本では2000年ころから九州の方言がモチーフで「きっと勝つとぉ(きっと勝つよ)」の縁起物として受験生のみならず、大切な人への応援や感謝の気持ちを伝えるコミュニケーションツールとして用いられるようになりました。キットカットされどキットカット、私たちを長い間楽しませてくれているキットカットで忙しい毎日にちょっと一息入れましょうか。「Have a breakHave a KITKAT

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