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校長・教員ブログ

校長・教員ブログ  2021.05

 歴史は物語のような作り物ではありません。本当に起こったノンフィクションの世界です。今回は親子の愛情をテーマに、1つの話をしたいと思います。

時は戦国時代末期、場所は九州の大分県。話の主人公となる人物は、高橋紹運と立花宗茂の親子です。2人とも苗字は違いますが、血のつながった正真正銘の親子です。

高橋紹運は大友宗麟の部下で、同じく大友宗麟の部下であった同僚の立花道雪のことを、常日頃から尊敬していました。ある日、立花道雪は高橋紹運に、息子を1人養子としてもらい受けたいと相談を持ち掛けます。立花道雪には息子がいなかったため、このままでは立花家が断絶してしまうと考えたからでした。悩んだ末、高橋紹運は尊敬する立花道雪のためならばと、次男や三男ではなく、わざわざ長男を養子に出しました。この人物こそが立花宗茂です。

その後、立花道雪は亡くなり、養子の宗茂が立花家の家督を継ぎました。そんな中、南から島津の大軍が侵攻してきました。猛将である立花道雪はすでに他界しているため、北上する島津の軍勢と戦うのは、大友家の大黒柱であった高橋紹運と、その嫡子で立花家に養子に入った立花宗茂の親子でした。島津の大軍が侵攻してきたと聞いた大友宗麟は、すぐに大坂にいる豊臣秀吉に援軍を要請しました。秀吉は20万とも言われる大軍を動員してこれに応えます。対する島津軍の総大将である島津義久は、秀吉の大軍を迎え撃つためには、一刻もはやく九州を統一しなければならないと考えました。

当時、大友氏に残された領土は高橋紹運と立花宗成親子の守る岩屋城と宝満城だけでした。秀吉の援軍が来るまでは時間がかかります。そこで高橋紹運は、自ら進んで山の中腹にある小さな岩屋城に兵700余りを連れて入り、息子の宗茂には、山の頂上に建てられた堅固な城である宝満城に入るように命じました。立花宗茂は父親である高橋紹運に、岩屋城は捨てて宝満城に入って一緒に戦うように進言しますが、高橋紹運はそれを断ります。高橋紹運は、自分が息子の盾になることで少しでも時間稼ぎをし、秀吉の援軍が来るまでの間、息子のいる宝満城を敵に攻撃させないようにしようと考えたのでしょう。それが息子への最後の愛情でもあり、長男でありながら立花家に養子に行かせてしまった親としての贖罪だったのかもしれません。

 島津軍は4万余りの大軍で、岩屋城に攻め寄せてきました。高橋紹運は700人の城兵と共に奮戦します。そのため10日たっても岩屋城は落ちませんでした。これに焦った島津義久は、使者を立てて、降伏を勧めてきました。しかし、もとより死を覚悟している高橋紹運はこれを一蹴します。時間がたてば秀吉の大軍が九州に上陸します。ぐずぐずしてはいられない島津軍は、ついに総攻撃を開始します。城が包囲されてから2週間後、ついに岩屋城は落城しました。その際、高橋紹運は自害し、700余りの城兵は全員玉砕しました。しかしこの時間稼ぎにより、宝満城は島津勢を寄せ付けず、秀吉軍の上陸まで持ちこたえることができました。秀吉軍上陸の報を受けた島津軍は囲みを解いて撤退します。すると援軍の到着を待たずに、立花宗茂は城から討って出て、あっという間に岩屋城を奪取しました。この時に立花宗茂の脳裏を過ったのは、父の面影だったのではないでしょうか。

子の夢を自分の夢のように応援してくれる存在であり、子の身に危険が迫ったら自分の身も挺して命がけで守るのが親です。いつの世も、親が子を愛する姿は変わらないのかもしれません。

日中眠くなることが多く、夜の寝つきが悪かった。

深煎りコーヒー,コカ・コーラが大好きな私は、軽いカフェイン中毒だったのかもしれない。

妻の言うことに間違いはない。

妻の助言に耳を傾け、カフェインの過剰摂取を抑えることにした。

とりあえず大好きなコカ・コーラは11本とし、20時以降には飲まないことを決めた。20時以降に飲まないといっても20時までに口にした物は飲んでの良いと決めたので、実際は毎日19:55のアラームを合図に350ml缶を開けひとくち口にし、その後、心行くまで堪能するのが実態である。

部活動の遠征時に私の「コーラ20時ルール」のために部活動の生徒達を翻弄したことは言うまでもない。

それから8年間ずーっと守り続けている。

 

40歳を過ぎ私の体にも陸上では一切必要とされていない浮き輪がおなか周りについてきた。これはなかなか取れない代物だった。

201912月に100円ショップでアブローラの類似品である「腹筋ローラー」を購入した。

筋トレには自信があったので簡単に「立ちコロ」ができると思っていたが、びっくり、全くできないことが判明。それが悔しくて、1日おきに膝コロを30回程度、スロースクワットを40回程度することした。辛すぎて続かないと思った私は、そのご褒美を私にとって最高のご馳走であるコカ・コーラにした。どんどんハードルが上がる…。

要するに、毎日必ず筋トレ。やったときだけ20時までにコカ・コーラ。

それから、1~2か月後くらいに立ちコロができるようになった。

今も、腹筋ローラーと腕立て伏せを交互に行っている。

 

「継続は力なり」どこかで聞いた言葉だ。

 

多くの人はそのことを良く分かっている。でも継続が難しいのだ。

 

毎日、なぜ歯磨きを忘れないのだろう。

自分の目的の達成のために必要だから。

日々、自分自身の歯磨きスキルの向上を自覚しているから。

 

そんな人は珍しいであろう。

 

ただ、食事の後や寝る前にすると子供のときから習慣化されているから。

 

皆さんもなかなか続けられないことを継続するために次のようにしてみてはいかがでしょうか。この私でも継続できている方法です。

 

やり方はいたって簡単。「XしたらYする」と決めておくだけ。「【ifXしたら【thenYする」という形で計画するので、if-then プランニングと呼ばれている方法です。

 

例えば、19:30を過ぎたら筋トレを行う。

 

すぐにできる簡単な手法ですが、大きな効果を感じることができるはず。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

 

それでは19:00を過ぎたので今日も筋トレを始めます。

英単語を勉強していて、どうしても覚えられない単語を見つけたことはありませんか?頭の中で100回繰り返してみてください。声に出して言ってみたりもしましょう。その単語を使って文章を書いたり、記憶術を使ったりしても、いざその単語が必要になったときに、それでもその単語が出てこなかったりします。そのような場合には、もっと体を動かして覚える方法を試してみましょう。
 
TPR(Total Physical Response)とは、言語学習者に語彙や短いフレーズをジェスチャーと組み合わせることで、記憶力を助けるという教育方法で、通常、若い学習者に用いられます。人間は赤ちゃんの頃、言葉を発するよりもはるかに早く話し言葉を理解し、言葉を発声するよりもはるかに早く意味のあるジェスチャーをし始めます。多くの研究結果から、親が幼い赤ちゃんに手話を導入することで、より早い段階でのコミュニケーションが可能になることがわかっています。ジェスチャーを使ったコミュニケーションを学ぶと、声を出す言語の発達が遅れるのではないかと思うかもしれませんが、そうではありません。多くの場合、音声言語の発達も改善されることがわかっています。
 
くだらないと思うかもしれませんが、次に語彙の復習をするときに、それに相当する手話をアメリカ手話で探してみてください。適切な手話を使い、新しい単語を言ってみましょう。その語彙を頭で理解することを強化するだけでなく、新しいスキル(アメリカ手話)を学び、発展させることができるのです。アメリカ手話は独自の言語であり、独自の文法を持っていますが、英語やアメリカ文化と密接な関係があります。また、ろう者の文化についても学び、理解を深めることができます。アメリカ手話は、世界の多くの国で使用されている美しくダイナミックな言語です。
 
語彙の正しい手話が見つからない場合は、自分で作ってみましょう。言語は耳で聞くだけのものではありません。それはあなたが感じ、経験し、自分のものにしなければなりません。

 

Have you ever studied English vocabulary and found a word that you just can’t remember? You repeat it 100 times in your head. You say it out loud. You write sentences with it or use mnemonics but when you need the word, you simply cannot produce it. Maybe it’s time to try a more physical response.

 

Total Physical Response (TPR) is a method of education, usually used with young learners, that teaches language learners to pair vocabulary or short phrases with gestures to aid in memory. As babies, humans learn to understand spoken language much faster than they can produce it, and they begin to produce meaningful gestures much sooner than they vocalize words as well. The results of many studies show that parents can introduce Sign Language to young babies to help them communicate at an earlier age. You may think that learning to communicate with a gesture-based language would slow the development of a vocal one, but this is not the case. It has been shown in many cases to improve the development of spoken language as well.

 

It may feel silly, but the next time you are reviewing some vocabulary, try to find their equivalent signs in American Sign Language. Say the new vocabulary word while making the appropriate sign. Not only will you be reinforcing your mental grasp of that vocabulary, you will also be learning and developing a new skill: Sign Language! Although American Sign Language is its own unique language and so has its own grammar, it is closely connected to English as well as American culture. It will also give you the opportunity to learn about and better understand Deaf culture. American Sign Language is a beautiful and dynamic language which is used in many countries around the world.

 

If you cannot find the correct sign for your vocabulary word, create your own. Language isn’t only something that you hear. It should be something you feel, experience and internalize.

 今年度からHighコースの4年生で、学び方ワークショップを始めました。第1回は数学と英語の家庭学習をどのようにやるか、実践してみるという企画でした。数学は、その日の授業で学んだ内容を復習するための宿題が出ているそうですが、それを週末にやらず、なるべく学校で行うことを勧めていました。「土曜日に勉強しない。」という先生の言葉に生徒たちは驚いていました。すぐに解答を見ないで、教科書に戻る学習の仕方など、実践的な方法を学べました。英語は音声を聞きながら英文を読む学習方法を学びました。今はインターネットで音声を聞くことができるそうで、便利な時代になったと感心しました。

本校では中学1年生から高校3年生まで幅広く教える機会があるので、高校生になって必要となる力を中学1年生のころから段階的に見につけさせるようはたらきかけることができます。今年から始まった共通テストでは、覚えた知識を問われるのではなく、情報を読み取り、分析する力が求められました。また、分野ごとの出題にとどまらず、複数の分野を横断的に扱う問題も出題されていました。授業の目標やスタイルの変更が必要だと感じました。

私は生物が専門ですが、今年度は生物の他に、生物基礎と化学基礎を教えています。基本的に板書はしません。説明にどうしても必要なときは、黒板に図を描いたりはしますが、教科書に書かれたことを黒板に書いても意味がないと考えています。これまでは問いだけが書かれたノートプリントを配布し、教科書の読み取りを中心に授業を行ってきました。しかし、こちらで問い出しをすることで、生徒が自ら問いを発見する力を奪ってしまっているのではないかと考え、今年から基礎科目ではノートプリントもやめました。板書はしない、プリントもない、教材は教科書だけ・・・怠慢だと怒られそうです。それでも昨年度の共通テストの校内平均は80点以上(全国平均は約73点)、受験した生徒の8割が80点以上でした。なんとか新テストに対応できたかと少し安心しました。

私の授業は、教科書の作者の意図をどう読み取るかをひたすら練習しています。タイトルから扱いたいテーマを予測させ、図から何が読み取れるかを考えさせ、学んだ内容を図解させるというパターンが多いです。「この図の言いたいことは何ですか。」と質問していくばかりです。生徒が「わかりません。」というと、「教科書に書いてある。書いてあることしか聞いてない。」と答えます。予習していないと大変でしょうね。

『生物』を扱っているからといって、ありのままの生物について学んでいるわけではありません。人の目を通しています。だから、教科書を書いた人たちがどのような意図をもって書いたのかを読み取ることが必要だと考えます。しかし、それが必ずしも正解とは限りません。これを書いた人はそう考えた、その根拠はこういうことである、という話です。それが私自身の考えと違う時には、ここにこう書いてあるけど、私はこうだと思っている、その根拠はこういう実験結果や現象があるからだと付け加え、君たちはどう思うかと聞いたりもします。今の教科書が10年後も同じとは限りません。実際、私が就職してから良くも悪くもかなり教科書は変わりました。

 学び方ワークショップの話に戻りますが、第1回はいわゆる勉強の仕方を学びましたが、第2回は学びの視野をもう少し広げます。学びとは、自分の興味関心のあることや必要な知識を主体的に見につけていくことで、もっと自由度が大きく楽しいものであるはずです。そのような学びを経験した卒業生を招き、彼女たちの経験から学びとは何かをつかみ取ってほしいと考えています。広い目で見れば、生きて経験することすべては学びなのかもしれませんね。

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