校長・教員ブログ
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家にいる時間が長いので、久々に家でピアノを弾いてみようと楽譜を買いました。
最新のJ-POPとアニソンをピアノアレンジした楽譜集です。
よく耳にする曲なので雰囲気はわかっていましたが、いざ弾くとなるとなかなか…苦戦しています。
クラシックの楽譜では見ない、リズムやコード(和音)、そして♭と♯の数!!譜読みはそれなりにできるのですが、原曲のようなテンポで弾くとなるともう大変です。休符※やタイ※※が駆使されており、裏拍を感じながら弾くなんて…自分のリズム感の無さを痛感(-_-;)
そこで登場するのが、メトロノームです。
ここでちょっとメトロノームの話…
メトロノームには40~208までの数字が書かれています。数が大きくなるほど、テンポが速くなります。
楽譜の最初に「♩=82」という記号を見たことありますよね?
これは、「1分間に♩を82回打つ速さで演奏する」という意味です。
「♩=60」と書かれている曲があれば、それは秒針のカウントと同じなので、メトロノームの刻みを60回数えたところで1分が経過しています。
我が家にあるメトロノームは振り子式です。メトロノームの右側にネジ巻があり、左側に02346の数字が書かれたレバーがあります。4拍子の曲を練習する時は、4のところにレバーを合わせると、4拍毎にベル音が鳴る仕組みです。1拍目にベルが鳴るように弾き始めると、拍がずれた時すぐに分かります。
…話を戻します。
メトロノームは機械ですので正しい拍を打ち続けます。メトロノームと合わない!という時は、メトロノームが悪いのではなく、自分が原因です。麻の種をまいてジャンプ練習をしていた忍者の様に、メトロノームに合わせて少しずつテンポアップする練習をすることで、正確に速く弾くことができます。
(もちろん、音楽表現をする場合、全てがテンポ通りではありません。基本のテンポとリズムを把握することで、聴き手に心地よい自由な表現ができるようになると思います。)
J-POPやアニソンもメトロノームを使って練習すると、リズムの特徴やコードの変化を感じ取ることができ、複雑そうに思えたリズムも拍に合わせて刻めるようになりました。おうち時間の過ごし方の1つに久しぶりにピアノに集中する時間を持ててよかった、と感じています。
が、しかし!!
原曲のテンポで演奏できるにはまだまだ時間がかかりそうです。せっかく買った楽譜なので、できるだけ多くの曲を弾いてみたいと欲張ってしまい、中途半端に譜読みされた曲が現在増加中です…。
※
など
※※
同じ高さの音をつなぐ記号で
外出自粛が続く札幌市では、徐々にステイホームが人々のストレスになってきているように思います。人間は社会的な生き物です。外に出られないことというよりも、多くの場合、「人と会えないこと」が何よりもストレスになってくるのではないでしょうか? 少なくとも、私の場合はそうです。学校で生徒の皆さんや先生方と会って、授業をしたり、他愛もない話をすることに、いったいどれくらい救われてきたのか、このような状況下では考えさせられます。
ここで皆さんに紹介したいのが映画鑑賞の有用性です。映画は誰かの人生や出来事などについて90分から長くても150分程度でまとめられています。良い映画を見ると、大きな感動を得られますね。映画を見て涙するときなどは、知らぬ間に自分と登場人物とを重ね合わせ、感情移入しています。このとき、ある意味では、「自分が映画の登場人物になりきり、その人生を追体験している」ともいえるのではないでしょうか? 映画を見るとき、私たちは自然と、映画に出てくる人々の気持ちを理解しようとします。決して誰かとface to faceで話をしているわけではありませんが、「この登場人物はどんな思いなのだろう」と、自分の中でその人物の置かれた立場などに思いを巡らせ、誰かと対話しているのと同様(あるいはそれ以上)の対話体験をすることができるかもしれません。私は常々、このようにして映画鑑賞によってより多くの他者の気持ちを理解しようしていくことを、「自分の内なる他者と対話する」ということとして考えています。
さて、藤原は映画が大好きです。有名どころからマイナーな作品まで、ジャンルを問わず月10本ほど見ています。映画館に行くこともありますが、外出自粛の中で窓のない映画館に行くことはできませんから、休校期間中は時間さえあれば、DVDやAmazon Prime Videoなどの配信サービスで映画を見ています。今はコロナウィルスの影響で、私たち一人一人が課題に立ち向かい、できることをやっていかなければならない時です。このようなときには、自然と、私の見る映画も、「困難を克服する!」系の作品になってきます。ここで、何本か、私が最近見た中で、おすすめの映画を紹介します。もし興味があったら見てみてください♪
①Deep Impact
地球へ衝突するコースを進む隕石が発見され、みんなが団結してその回避や破壊のために努力する中で、愛する人々への思いが勇気ある行動の連鎖を生む物語です。涙なくして見られません。ちょっと古い映画ですが、音楽も耳に残る素晴らしいものです。
②ライフ!
同じような毎日にうんざりするマイケルが、ある雑誌の写真に出会ったことをきっかけに、すべてを打ち捨て、思い立って旅に出る映画です。見終わったらものすごく「旅に出たい!」という気持ちになっていること間違いなしです!
③LBJ ケネディの意志を継いだ男
ケネディ大統領が暗殺され、急遽アメリカ合衆国の臨時大統領代理となったリンドン・ジョンソン副大統領を描いたノンフィクションです。家族に支えられ、葛藤しつつも国のために何ができるのかを考え続けたリーダーの裏側を描いた作品です。
本校でも休校が続き、私たち教職員も在宅勤務の日が増えている。
毎日、9:00までに生徒にメッセージと問題集の解説動画を3~5本程度送る。9:00からは解説動画を撮りためる作業を夕方まで行う。19:00からは筋トレで20:00までには1日1本と決めている大好きなコカ・コーラを飲み、風呂に入る。20:00~20:30は毎日家族3人でUNO。こんな生活を例外なく続けている。
先日、小学3年生の息子がドロー4を出したところ、私、妻とドロー4返し。結局、息子が12枚を引くこととなり泣き出しそうになった。ルールにうるさい両親は、「ルールはルール。守れないならもうやらない…」。渋々カードを引きUNOは結局20:30まで続いた。
ちょっと待てよ???UNOのルールって本当はどうなっているの??
誰でも知っている有名なカードゲームなのに、他のカードゲームと違ってルールで揉める。これってUNOあるあるですよね。
うちのUNOは年代物で、もちろん説明書は無い。
ネットで調べてみたら驚愕の事実が!
UNO公式Twitterでドロー4を重ねて出すドロー4返しは禁止されているではないか。
また自分の経験則で子供に対応してしまった。
大人って理不尽ですね。
他にも間違えて運用していたルールの数々。
そこで今晩、ドロー4返しなどのローカルルールをなしにして家族でUNOをした。慣れ親しんだローカルルールが忘れられずに、家族そろって「なんか面白くないね…」。失礼ですね。すみません。
UNOはローカルルールの存在を理解していて、それに寛容なのである。
現在、オンラインUNOを推奨している公式Twitterでは、なんと「ローカルルールの確認も忘れずに♪」と書いてあるではないか。
さらに、最近のUNOには、好きなルールをなんでも書き込める「白いワイルドカード」なんてものもあるらしい…。
凄い会社ですね。
その寛容さこそ、アメリカの理髪店の店主が考案したカードゲームが50年近くも人気でい続ける秘訣なのかもしれませんね。
自分たちの考え(ルール)を押し付けるのではなく、プレイヤー自身が楽しむことが第一。
学校でも実践していかなければならない永遠のテーマです。
これからもUNOを利用して、自分たちで考えた新しいゲームを楽しみたいと思います。
ステイホームが続くゴールデンウィークでした。みなさんは“おうち時間”をどのように過ごし、楽しんでいますか? 家庭科教員の私は、料理はお得意でしょうと思われがちですが、決して得意ではありません。しかし美味しいものを食べることは大好きで、旅行先でも楽しみはいつも“食”です。おうちごはん第一弾、今回注目するのは「うま味」です。和食ではだしのうま味が味の決め手となります。
「うま味」とはどんな味なのだろう? そんなことを紹介していきたいと思います。
★「うま味」とは?
おいしさの一番大切な要素である「味」は、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つの基本味からなります。基本味とは、ほかの味を混ぜ合わせてつくることのできない独特の味です。
★「うま味」の発見
明治時代に入り、洋食を取り入れるなど食文化に広がりが生まれるなかで、さまざまな食品に共通のおいしさに寄与する味に注目する研究者がいました。東京帝国大学(現在の東京大学)の池田菊苗博士です。この共通の味に注目した博士は、一束のだし昆布から「うま味」を抽出する研究にとりかかり、昆布のうまみ成分がグルタミン酸であることを1908年に発見、このグルタミン酸をナトリウムなどの塩類にしたとき感じる独特の味を「うま味」と名付けたのでした。
★世界からも注目される「Umami」
基本味の概念は古くからいろいろな説(アリストテレスの7つの基本味、古代中国の「五味」など)がありました。「Umami」という用語が公式に用いられるようになったのは、1985年にハワイで開催されたうま味の国際シンポジウムがきっかけでした。そこでは、うま味が他の4つの基本味をいかに組み合わせてもつくることができない味であることや、うま味の情報を伝える特別な神経が存在することなど、うま味に関する多くの研究成果に基づいて、うま味が、基本味であることが広く国際的に認められたのです。
★代表的なうま味成分とそれを多く含む食品
グルタミン酸…昆布、トマト、チーズ、玉ねぎ、アスパラガス、ブロッコリーなど
イノシン酸…かつお節、かつお、いわし、鶏肉、豚肉、牛肉など
グアニル酸…干ししいたけ、乾燥ポルチーニなど
コハク酸…アサリなどの貝類
このほかにもいろいろな天然の食材に含まれています。
★うま味の相乗効果
うま味成分はそれぞれ単独でもうま味を示しますが、昆布や野菜などに多く含まれるグルタミン酸とかつおぶしや肉類に多く含まれるイノシン酸またはグアニル酸を一緒に使うと、うま味が飛躍的に増強されることが分かっています。昔からだしをとるときの組み合わせとして、日本料理では昆布とかつおぶし、中国料理では長ネギと鶏ガラ、西洋料理においても玉ねぎと牛肉などが使われていたのは、経験的にこの効果を知っていたからだと考えられます。
★調理例【うどん・こんにゃくとちくわの煮物(グルタミン酸+イノシン酸)】
昆布とかつおのだしが決め手。
煮物には、かつおぶしをまぶすことでさらに美味しさアップ。
うどんには冷蔵庫の残り物を入れて食品ロスゼロへ!(さつま揚げ・卵・水菜)
みなさんも「うま味」をうまく使って、身近な旬の食材で、毎日のおうちごはんを楽しんではいかがでしょう。
参考:生活情報シリーズ⑮うま味の知識(恒信社)
絵具の顔料成分を使い分けて描く!!
みなさんがよく使っている「絵の具」。
ご存知でしょうか?
【同じような色でも、顔料によって色が全く違うということ】
例えば、クロムイエローとカドミウムイエローでは彩度が全く違います。
後者の方が、圧倒的に彩度が高いのは確認しておきたいことの一つ。
今回は、大きさF30号のキャンバスに油彩画を描いてみました。
【下地+下描き】
いつもきまって、裏キャンバスにジェッソ(アクリル系下地材)を4層塗ってから始めます。次に半日乾燥させ、霧吹きで水を吹きかけながら耐水ペーパー(240番)で表面を平らにします。下描きは木炭を使用。木炭は鉛筆と違い、簡単に消すことができるので使いやすいです。下描きが完成したら、フィキサチーフで木炭を画面に定着させておきます。
【三原色で着彩】
ベース色は三原色(青コバルトブルー、黄オーレオリン、赤カドミウムレッド)+白とモノクロームチントクールで全体を塗っていきます。少し色のニュアンスを変えたいときは、赤の顔料に少し同系色を添架します。
例えばオーロラピンクやスーパーモーブを加えるといった感じです。
私の場合、顔を描くときは三原色を混色して黒を作り、目から塗ります。
髪や服の輪郭は質感を表現したいので、ぼやかすように塗っていきます。
【服+テーブル(特異な顔料を使う)】
骨炭を顔料として作られた絵の具を、皆さんは知っているでしょうか?
グレーオブグレーという絵の具で松田油絵具 株式会社さんが製造しています。
この絵の具を使い、服の陰部を描くことで、明らかに違う存在感がでるのです。
テーブルに伸びて写っている子供の影には、バーミリオンやカドミウムグリーンを使用するなどの工夫で、違いを魅せることができます。
【最後に】
顔料成分を理解したうえで特に注目させたいところには、色の使い分けが大切です。
絵具の部質感がより魅力的な作品を創り上げることとなるでしょう。絵の具のチューブには顔料成分が明記されているものもありますので、しっかりと確認/理解するところから絵画制作は始まります。今はご自宅で油絵の具の魅力を体験してみる良い機会です。
自分でつくりだす、自分だけの自由な世界を創ってみませんか?
参考作品 「陽射し」F30号 2020年制作 波田 浩司
立美会(2020年6/10水~6/15月・日本橋三越6階美術特選画廊にて展示予定)