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なぜ物事が起こるのか、不思議に思うことはないだろうか。空が青いのはなぜだろう?あるいは、過去にタイムトラベルすることは可能だろうか。あるいは、電気自動車はどれくらいのスピードで走ることができるのだろう?私はいつもそんなことを考えている。そして3年半ほど前、私はそれを突き止めようとし始めた。

3年半、つまり1,282日間、私は毎日1つのトピックを研究し、それについて書いてきた。物事を読んでも理解できないことが多いからだ。書くことですっきりすることもある。きっかけは、娘が私に質問し続けたことだった。娘は今12歳ですが、当時は質問攻めの時期でした。どうして?」「どうして?」「どうして?」と聞かれ続け、私は「わからない」「わからない」「わからない」と言い続けていた。そしてある日、ふと「わからないけど、わからないわけがない」と思った。

私たちはいつでも世界中の情報にアクセスできる。私の手元にある携帯電話には、これまでの人類の知識の総和が入っている。それは、私たちの時代以前には決して不可能なことだった。文明の初期には、周囲の人々の頭の中にあるすべての知識にアクセスすることしかできなかった。印刷機が発明された後は、手に入るすべての書物にアクセスすることしかできなかった。その後、大量生産された紙と図書館によって、図書館にあるすべての情報にアクセスできるようになった。あなたの祖父母は、図書館にあるすべての情報にアクセスすることしかできなかった。あなたは全世界の情報にアクセスできる。生きていることが信じられないような時代だ。

だから、私は自分の疑問に対する答えを見つけようと決めた。そしてね。答えが見つかれば見つかるほど、疑問も増えていく。そして、私は進み続ける。1,282日目だが、まだ疑問は尽きない。魅力的な旅だった。

私の記事をご覧になりたい方は、こちら: ilearnedthistoday.com 英語で読むことも、日本語に翻訳することもできます。もしかしたら、自分の疑問に対する答えを見つけ始めるきっかけになるかもしれない。

DeepL.com(無料版)で翻訳しました。

 

Do you ever wonder why some things happen? Do you wonder why the sky is blue? Or maybe you wonder if it’s possible to time travel into the past. Or maybe you wonder how fast an electric car can go. I wonder about these things all the time. And about three and a half years ago, I started trying to find out.

For three and a half years, or 1,282 days, I have been researching one topic every day and writing about it. I write about it to help me understand it because I don’t always understand things when I read them. Writing helps to clear it up for me sometimes. It all started when my daughter kept asking me questions. She is 12 now, but at the time she was going through her question phase. She kept asking me “why?”, “why?”, “why?”, and I kept saying “I don’t know”, “I don’t know”, “I don’t know”. Then, one day, I suddenly thought that I didn’t know, but there was no reason why I couldn’t find out.

We have access to all of the information in the world whenever we want it. I have a phone in my hand that contains the sum of human knowledge so far. That has never been possible before our time. In the early days of civilization, you could only have access to all of the knowledge in the heads of the people around you. Then, after the printing press was invented, you could only have access to all of the books you could find. Then, with mass-produced paper and libraries, you could have access to all of the information in a library. Your grandparents could only ever have access to all of the information in a library. You have access to all of the information in the entire world. This is an incredible time to be alive. 

So, I decided that I would start to find out the answers to my questions. And, you know what? The more answers you find, the more questions you have. And I just keep going. 1,282 days in and I haven’t run out of questions yet. It’s been a fascinating journey.

If you’d like to see my articles, they are here:  ilearnedthistoday.com  You can read them in English, or translate them into Japanese. Maybe it will inspire you to start finding the answers to your questions. 

去年の今頃「新しい出会い」として、私の“庭いじり”の話を書いた。あれから1年…多くの出会いがあったが、我が家の庭においても例外ではなかった。 

 私がいじりを始めたきっかけは“ドクダミ”“スギナ”との出会い。夢中になって根をほじくりまくった結果、なんと!昨年の夏はほとんど彼らと戦うことはなく過ごすことができた。その代わり、別の植物がどんどん根を張るようになってきた。強い種がいなくなると、次に自分の出番だと言わんばかりに、主張し始めた草たち…。彼らの名は“カタバミ”である。クローバーにも似た葉を茂らせ、可愛らしい花を咲かせている。 

 今更ながら“雑草”にも多くの種類があることに気付いた。書店の園芸書コーナーには“ガーデニング”“家庭菜園”の本と並んで“雑草辞典”なるものが置いてあった。『草取りが楽しくなる』とのキャッチフレーズがあり早速購入。庭にある雑草と見比べながら草取りに向かう日々に突入した。名前を知り、更に特性(地下茎が垂直に伸びる、地面を這うように伸びるなど)を知ることで、本当に草取りが楽しみとなった。1年前までは敵視していた草花にも愛着を感じ、「このあたりはドクダミを残そう」「ここはカタバミエリアで」と雑草を生かす道も考えるようになった。なんとなくガーデニングっぽくなってきたかな? 

 さて、雑草との付き合い方にも慣れてきたところでようやく他の植物とも付き合ってみようという気持ちになってきた。菊、アヤメギボウシ、コスモス、オニユリ…放置していると自由気ままに増殖している植物がたくさん存在している。次の雪解けからは、そちらにも目を向けていきたいな…と降り積もる雪の下の様子を想像しながらニヤニヤとカーテンを開けている。 

 

今年もまた庭先での新しい出会いを待ち望んでいる今日この頃である。 

大学生の頃、夏休みになると父が働いていたビール工場でアルバイトをすることがあった。大きくて大きな音がする機械が並ぶ暑い工場で、私の仕事はたいてい、foam-picking(泡拾いと呼ばれるものだった。ビールが詰まった瓶がベルトコンベアに乗って目の前を通り過ぎる。泡拾いの仕事は、泡が多すぎる瓶を見つけることだ。泡が多いということは、瓶の中に空気が入っているか、ビールに沈殿物が混じっている可能性があるためである。また、倒れている瓶を取り除くことも兼務しなければいけない。私はPhil(フィルという年配の男性にこの仕事を教わった。私は一本も不良品を見逃さないぞという熱意を持ち、何千本もの瓶がベルトコンベアの上を通過するのを注意深く見ていた。最初の1時間では、ひっくり返った瓶は2、3本しか見なかったし、泡が多すぎる瓶は1本も確認できなかった。不良品が少なかったので、この仕事はこんなにも退屈なものなのかとフィルに尋ねた。彼は笑って言った。「倒れている瓶を20本、泡が多すぎる瓶はその2倍は見逃しているじゃないか!」。 

私は信じられなかった。こんなにたくさんの瓶をチェックしなければならないのに、一体誰が見逃さずに見つかられるのだろうか私はフィルにアドバイスが欲しいかどうか聞かれた私は「もちろん、聞かせてほしい」と即答した。彼は私の肩に手を置き、ベルトコンベアから3歩後ろに引いた。突然、彼は私の学校について聞いてきた。私が何を勉強しているのか、クラスには何人の生徒がいるのか、先生をどう思っているのか。話をしながらベルトコンベアを眺めていたところ泡が多い瓶を見つけた。そしてその不良品をベルトコンベアから外し作業と会話を続けた。フィルが除けることもあれば、私が対応することもあった。さらに一時間が経過しところ、フィルは言った。あまり近くから見ていると、疲れてついていけなくなるよ。でも1歩下がって広範囲をみると、悪いものが目立つように見えるのさ」。その日が終わるころには、瓶を見逃すことはなくなっていた。フィルは満足して別のポジションに移動したが、私は彼のアドバイスに価値を見出した。一歩引いて全体を眺めるということは、この仕事だけではなく、様々なことに言えることでもあるからだ。 

問題には集中が必要なこともあるが、解決策を見出すために一歩引くことが必要なこともある。チェスの棋士は、次の一手を数分間考えることがあるが、手を打った1秒後には、それがとんでもない失策であったことに気づくこともある象の写真を30cm離れたところから撮ったところで一体どのくらいの人が「象だ!」と気が付くことができるだろうか 

常にズームアウトして問題に集中しろとは言わないが、時には問題から一歩離れて散歩に出かけたり、友人と話したりすることが助けになることもある。たくさんの生徒たちが、間違いをすべて直してほしいと私に頼んできた。英語の本を読み、知らない単語を片っ端から調べ、文法が完璧だとわからない限り文章を口にしない。その結果、英語に飽きてしまう。本を一冊読み終えることもなく、自分の英語に自信を失ってしまうのだ。 

3歩下がって見てみよう。会話の相手に意味が伝わったなら、あなたの文章は問題ないのである。本のページを最後まで読んで、すべての単語が分からなくても、何が起こったか分かったなら、そのページはうまく読めたことになる!そして、必要なときには、一歩離れて、昼寝をしたり、休息をとったりして、また戻ればよい。一歩離れている間も、あなたの脳はしっかりと取り組めているのだ 

全体像を捉えてみよう。あなたはコミュニケーションをとり、本を読み、学んでいるのです。 

When I was a university student, during my summer vacations I would sometimes work part-time at the brewery where my father worked. It was a hot factory with big, loud machines. Usually, my job there was called foam-picking. Bottles full of beer pass by you on a conveyor belt, and in a work shift you would see 400,000 bottles pass right in front of you. A foam-picker’s job is to see which bottles have too much foam. That could mean that air was getting into the bottle, or that some kind of sediment got into the beer. Also, if bottles tipped over, it was a foam-picker’s job to remove the bottle from circulation. I was trained to do this job by a much older man, named Phil. I was eager to do a good job, and I watched the bottles on the conveyor belt closely as the thousands of bottles passed by. I wanted to make sure I didn’t miss a single one. Within the first hour, I had only seen a couple of bottles that had tipped over, and I hadn’t identified a single one with too much foam. I asked Phil if the job was always so boring. He laughed and said, “Boring? You’ve missed about twenty tipped bottles and twice as many with too much foam!”  

I couldn’t believe it. How did anyone catch anything when there were so many bottles to check? Phil asked me if I wanted some advice. Of course I did! He put his hand on my shoulder and pulled me three steps back away from the conveyor belt. Suddenly, he was asking me about my school. He wanted to know what I studied, how many students were in my classes, and what I thought of my teachers. As we talked, I noticed the first beer with too much foam. I took it off the conveyor belt. Sometimes Phil would grab one, sometimes I would. After another hour he said, “If you stare at the bottles from too close, you’ll never be able to keep up with them. They’ll hypnotize you. If you step back and look at them all at once, the bad ones will stick out.” By the end of the day, I’d stopped missing bottles. Phil was satisfied, and went to work somewhere else, but I really saw the value in his advice.  

Sometimes, problems need focus, but sometimes they need you to take a step back in order to see the solution. A chess player will sometimes think of his next move for several minutes, but one second after he makes his move he will recognize that it was a terrible blunder. Try and take a photo of an elephant from 30 cm away, and see how many people can identify what it is. 

I’m not saying we need to zoom out all the time and never focus on a problem, but sometimes it can help to take a step away from a problem and go for a walk or talk to a friend. So many of my students have asked me to correct all their mistakes. They read English books, looking up every single word they don’t know, and they won’t utter a sentence unless they know the grammar is perfect. The end result of this practice is a person who quickly gets tired of conversing in English. It’s a person who never finishes a book, and it’s a person who loses confidence in their English.  

Take three steps back. If your conversation partner got your meaning, then your sentence was okay. If you got to the end of the page in your book and you know what happened, even though you didn’t know all the words, you read that page successfully! And when you need to, step away, take a nap, have a rest, then get back to it! Your brain is working on your problems even when you step away.  

Look at the big picture. You’re communicating, you’re reading, and you’re learning. 

 数年前から、我が家の日曜日夕方は、NHK大河ドラマを見る時間となっています(我が家ではBSで見ているため、18:00から視聴しています)。大河ドラマというと、「戦国時代」「明治維新前夜」のような、武士が中心となった時代劇という印象が強いと思います。しかし2024年は紫式部を主人公とした「光る君へ」、そして今年は蔦屋重三郎を主人公とした「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」が放映されています。どちらも、直接的には武士とは無関係な人物が主人公となっています。この二人、接点がないように見えますが、実は「文学」に携わったという点が共通しています。かたや平安時代中期に『源氏物語』を執筆して同時代以降の物語に多大な影響を与えた人物、かたや江戸時代の出版人で、蔦屋が手がけた出版物には浮世絵以外に戯作(江戸時代の通俗小説類の総称)があります。ちなみに、蔦屋重三郎とTSUTAYAは無関係という記事が、NHKHPで紹介されていました(「べらぼう」蔦屋重三郎とTSUTAYA(ツタヤ)の関係は? 大河ドラマ時代考証担当・鈴木俊幸さんが語る主人公の魅力、NHK首都圏ナビ)。閑話休題その一。

 さて、今回は二人が直接関わった文学作品について……ではなく、どうして1,000年以上前の本を現代の私たちが読むことができるのか? ということがテーマです。先ほど、蔦屋重三郎は江戸時代の出版人と紹介しましたが、江戸時代には木版印刷が普及し、多数の書籍が「出版」されていました。では、紫式部が活躍していた時代、彼女は『源氏物語』を手書きした後、印刷したのでしょうか? ちなみに、印刷技術自体は奈良時代には日本に輸入され、経典の製作方法として受け継がれてきました。なんと、現存する世界最古の出版物は日本にあります。770年に法隆寺などに納められた仏教経典「百万塔陀羅尼(ひゃくまんとうだらに)」が、それです。閑話休題その二。

 『源氏物語』は、紫式部が手書きした後、すぐに印刷されたのか? という問いの答えは×です。「光る君へ」では紫式部が『源氏物語』の一部を書き上げ、藤原道長がその原稿を受け取った後、「では、さっそく書き写させよう」というやりとりが描かれていました(道長の科白はうろ覚えのため、ちがっているかもしれません)。平安時代から江戸時代初期まで、物語のような書物が「印刷」されることはなかったのです。

では、どうやって『源氏物語』は広まっていったのかというと、「面白い」と思った人間が自分で手書きしたり、あるいは書き写させたりして複数の「写本」が生み出されたのです。

人間の手作業ですから、現代のように同じタイトルの本が一度に何万部も作られるわけもなく、そんなに数多くの本が書き写されたわけではないでしょう。しかも「紙」ですから、虫に食われたり火事で焼失してしまったりなど、本が生き残るには過酷な環境が数百年以上続いていたのです。なお、江戸時代には木版出版が普及と書きましたが、それでも1,000部を印刷・製本するには、かなりの労力が必要だったはずです(「江戸時代のベストセラー」もうひとつの学芸員室HP参照)。

 そんな過酷な環境で、多数の本が生き残ってきたのはなぜでしょう? 残念ながら、執筆はされたものの消えてしまった作品は、現存する古典作品の何倍、何十倍もあったはずです(「散逸物語」の研究、という分野が国文学にあるくらいです)。しかし、様々なアクシデントを乗り越え、今の世まで作品が残ってきたのは、ひとえにそれぞれの本を「面白い」と思い、「大切にしよう」と考えた一人一人の読者の熱意によって生み出された奇跡だと思います。

人は、時に『本』によって成長したり、癒やされたり、救われたりするものです。そんなステキな本との出会いを求め、「奇跡」を生み出す一人になってみませんか?

今年の夏に、第1実験室に長く住んでいたピラニアの『ピラコ』がお亡くなりになりました。休みの日に締め切った部屋の温度が30度を超え、お年を召したピラコには耐えられなかったようです。最近救急車の音をよく耳にします。お年寄りが増え、暑さ寒さや気温の激しい変化に耐えられなくなってきているのでは心配します。 

ピラコが北星に来て10年ほどになるでしょうか。最初は数センチの小魚でした。はじめは3兄弟(姉妹?)でしたが、休み中に自動エサやり機がうまく作動せず、2匹が食料となりました。最後に残ったピラコは他の2匹の命を授かっていると思い大切に育てました。銀色でピラニアらしさが感じられなかった小魚が、やがて赤い模様と金色のうろこを備えた美しいピラニアに育ちました。長期休み中のエサは、水が腐らないように生餌にしました。10日以上餌やりに来れないときは、金魚を10匹水槽に入れました。午前中に入れた金魚10匹が、その日の帰りに1匹もいなくなっていたときは驚愕しました。20㎝くらいの体のどこに10匹の金魚が入ったのでしょう。 

ピラコが来たばかりのころは、ピラニアを学校で飼うことに対して反発や不安の声がありました。ピラニアは怖い、危ないというイメージが強かったためです。実際のピラニアは、アマゾンでは食べる側より食べられる側に位置し、大変臆病な魚です。神経質で、はじめは草陰からじっとこちらの様子をうかがっていて、餌を上げてもなかなか出てきてくれませんでした。しかし多くの生徒たちに可愛がられ、水槽の手前に来て交流できるようにまでなりました。こちらが捕まえようとしたら、もしかしたら反撃するかもしれません。しかし10年間毎週のように水槽に手を入れて掃除をしていましたが、襲い掛かってきたことはありません。声をかけるとパタパタとからだを振ってこたえてくれるまで信頼関係ができたことをうれしく思いました。学校説明会では、見学ツアーで観光名所になっていました。ピラニアを飼っている学校はなかなかないのでしょう。不安に思う方もいましたが、ピラニアは臆病な魚で、いつも水槽に手を入れて掃除しても大丈夫ですと説明したら驚かれました。 

ピラコが水槽に沈んでいた時、多くの生徒が心配して声をかけてくれました。荒く息をしたまま1日頑張ったのですが、次の日の朝に動かなくなりました。ピラコがいなくなり、がらんとした水槽はひどく寂しく、いつのまにかピラコが大きな存在になっていたことに気づきました。 

生き物との関わりは不思議なもので、こちらが関わらないと相手もこちらに対して特に関心を示しませんが、こちらの関わり方によって思ってもいなかったような顔を見せてくれます。逆に言えば、人の影響力は計り知れないもので、その生き物の在り方まで変えてしまう力があるのかもしれません。いつも肩にのせて一緒に散歩していたインコ、夜中に起こしに来て、手に乗っていきたい方向を向くハムスター、可愛いと言われると可愛いポーズをとるウサギ、餌をもらうために頭を撫でさせに来るウーパールーパー…他の人から見ると信じられないような動物たちを多く目にしてきました。人も人との関わりの中でいくらでも変わっていける可能性を持っているのではないでしょうか。 

 12月に入り、街中でもイルミネーションが輝き、クリスマスの飾りつけが施され、クリスマスキャロルが流れ、今年もクリスマスシーズンがやってきました。

皆さんはどのようなクリスマスを過ごしますか?

 私はこれまで27年間、毎年クリスマス礼拝のページェントを担当しています。最初は衣装担当として、たくさんいらしたベテランの先生方に教えていただきながら、北星女子に代々受け継がれている衣装の着付けを担当しました。

 その後演劇部の先生と一緒にページェントのキャスト担当となり、演技指導も行うことになりました。私は演劇の経験がなく、ステージ用語も照明の種類もわからない中、話を聞きながら、生徒たちと演技を作っていきました。

 そして10年前、それまで担当されていた先生が突然退職され、ページェントを任されることになりました。その後衣装担当の先生方も次々と退職され、これまで教えてくださっていた方々がみんないなくなってしまいました。

 それでも毎年12月はやってきます。伝統的な北星女子のクリスマス礼拝ページェント。独特な演出もあり、卒業生の間で話題になることもある重要なポジション。毎年同じ演技をするのですが、キャストを行う生徒は毎年変わります。大きなガブリエルも、小さなガブリエルもいて、毎年個性豊かな生徒たちが集まってきます。

緞帳が上がってもキャストがまだ配置についていなかったり、ステージの袖が暗いので、ガブリエルが高い台の上から落っこちてしまったり、マリアが自分のスカートを踏んでしまって立ち上がれなかったり、栄光の光のタイミングがずれて戸惑ったり、ご挨拶をしている学者の冠が脱げてしまったり、長時間緊張して待っていた天使がステージ上で倒れそうになり、私がステージに駆け上がったこともありました。毎年色々なハプニングがあります。

 古くなった衣装を少しずつリニューアルしつつ、卒業生のイメージを崩さないよう伝統を継承し続けてきたページェント。今年はマリアと天使の衣装が新しくなりました!130年以上の伝統がどこまで受け継がれているのかわからないところもたくさんありますが、感染症により縮小を余儀なくされていた時期の短縮バージョンからも復活し、今年も思い出に残るクリスマスページェントになるように、心を込めて作っていきます。
 皆さん是非ご覧ください。そして最後にみんなで高らかにハレルヤコーラスをうたいましょう!

世界中の皆様に良いクリスマスが訪れますよう、お祈りいたします。

Merry Christmas❣❣❣

今年もクリスマス礼拝が近づいてきました。様々な行事がある本校ですが、私はクリスマス礼拝がとりわけ好きで、毎年この時期になるとワクワクしてきます。キリスト教にとってもっとも重要な日であるクリスマスを祝し、多くの生徒がかかわってつくりあげるクリスマス礼拝は、長い歴史の中でも変わらずに北星女子のシンボルであり続け、多くの人々に心の安寧を届けてきました。長い歴史の中で、平和な時も、困難な時もあったはずですが、礼拝は守り続けられてきました。卒業生が戻ってきても、彼女たちが生徒だった時と同じように、コロスを見たり、ハレルヤ合唱に参加することができます。 

「まだ」なのか、「もう」なのか、私は本校に着任して6年ですが、毎年のクリスマス礼拝では幾多の先輩たちが紡いできた歴史と、今年も変わらずにクリスマスを祝うことができる安心とを感じます。市民礼拝では卒業生と再会して思い出話に盛り上がることも多く学校とはやはり「帰ってこられる家」のような要素があると感じられる瞬間です。同時に、たくさんの生徒・教員の思いの詰まった本校の歴史を次の世代にしっかりと受け継いでいくことの大切さを再認識する時間でもあります。 

 時代とともに学校が社会において果たすべき役割も変わってきていますし、その流れに取り残されないように本校もバージョンアップしていくことが求められています。一方で、先輩方が大切にしてきた歴史をしっかりと紡いでいくことはとても大切です。卒業生の皆さんが帰ってきたときに、北星女子が変わらず皆さんのホームであり続け、さらに素敵になった姿を見せられるように、今日も、頑張っていきましょう!!!

母校に教員として戻り7年!最近は、来週3歳になる息子と、年明け2歳を迎える娘のパワフルさに翻弄されつつ… 

 いかに「毎日栄養バランスよく食べて心身ともに健やかに過ごすか」について、日々頭を悩ませています。 

そんな時、ふと思い出した昔の記憶。高校3年生の春、最後のインターハイ出場を目標に、人生で最も過酷なダイエットをしたな…。新体操という競技は、身体の美しさも重要な構成要素となります。しかし思春期…食事を抜くとか極端に量を減らすのでは心が満たされず、ただただつらい気持ちになるばかりでした。そこで考えました 

 そうだ“キムチ鍋”だ! 

土鍋にたっぷりの野菜と脂身の少ない鶏肉や豚肉を入れて、〆は雑炊でほっこり。なんとかモチベーションを回復し、練習に集中することができました。 

 さて、今年も新体操部員は、演技発表会に向けて頑張っています。 

1215()14時より第二体育館にて、71回目となる新体操部演技発表会を開催します。 

今年のテーマは「Ciel~空~ 

当日は支えてくれる方々への感謝の気持ちを込めて、練習の成果を出し切ってくれると思います。 

多くの方々のご来場を心よりお待ちしております。 

 

部員のみんな!しっかり食べて「一本集中!」 

 

以前このブログで、多読が外国語学習に効果的であることを書きましたが、今回は好きな海外ドラマや映画を見ながら楽しく外国語を身につける方法についてお話ししたいと思います。私は英語教員ですので、ここでは英語についてお話ししますが、この方法はどんな外国語についても当てはまります。例えば、韓国語に興味がある人は韓国語学習にも応用できますし、中国語に興味がある人は中国語学習にも応用できます。 

英語を学ぶモチベーションとしてよく耳にするのが、「洋画を字幕なしで見られるようになりたい」という願望です。確かに、映画館に洋画を見に行って、俳優の表情や演技に集中したいのに、字幕を読むのに忙しくてそれが上手く出来ないという経験はあると思います。もし字幕なしで俳優のセリフが理解できれば、それだけ深く映画を楽しむことが出来るでしょう。そこで、実際に海外ドラマや映画を見ながら効果的に英語を学ぶ方法を紹介します。 

それは、「Language Reactor(ランゲージ・リアクター)というソフトを使った学習です。そこで、このソフトの使い方を簡単に紹介します。 

(1)グーグルでlanguage reactorを検索し、クリックします。

(2)移動したページのCHROMEと書かれているアイコンをクリックします。

 

(3)移動したページの画面右上にある「Chromeに追加」をクリックします。

 

(4)「Language Reactorを追加しますか?」というウィンドウが開かれるので、「拡張機能を追加」をクリックします。

 

(5)するとこの画像のような画面が出てきて、Language Reactorの機能がChromeに追加されてセットアップ完了です。 

 

(6)続けてネットフリックスを開きます。すると「使用言語を選択してください」というウインドウが開かれるので、日本語を選択してOKボタンをクリックします。

好きなドラマや映画を選ぶと、この画像のように、英語字幕の下に日本語字幕も出てきます。

 

(7)画面右側には前後のセリフが出てきて、さらに分からない単語にカーソルを移動させると、その意味が出てきます。 

(8)画面右下のAPというアイコンをクリックしてオンにすると、セリフごとに映像が停止するので、意味がきちんと分かってから次に進むことが出来ます。

 

(9)APの下にあるアイコンをクリックすると、

この画像のようにウィンドウが出てきます。

下の方にある「再生スピード」は「通常(ノーマルスピード)」に設定されていますが、これをクリックするとスピードを変えることが出来ます(画像⑫)。

 

 

このアプリの優れているところは、まず英語字幕と日本語字幕が同時に出てくることです。DVDやブルーレイを使っても字幕は出てきますが、同時に2つの字幕が出てくることはないので、英語字幕でセリフを確認して、意味が分からないときはわざわざ日本語字幕に設定を変えなければなりません。その点このアプリをインストールすると同時に2つの字幕が出てくるので、学習がしやすくなります。次に、セリフの中に分からない単語や熟語があるとき、いちいち辞書を調べなくても、セリフの単語にカーソルを移動させるだけで意味が分かるので、とても便利です。最後に、スピードを変える機能があることです。ネイティブの話す英語は速すぎて聞き取りにくいことがあるので、スピードを遅くすることで聞き取りやすくなります。といっても50%まで下げてしまうとかなり不自然に聞こえるので、75%くらいが良いでしょう。 

 このアプリの残念なところは、今のところはネットフリックスとユーチューブにしか使えないことと、スマホでは使えないことです。ただ、本校の生徒は、それぞれ学校指定のパソコンを持っているので、その点では問題ないでしょうし、将来的に他の映像サイトやスマホでも使えるようになれば、もっと英語学習がしやすくなるでしょう。 

 私からのお勧めとしては、最初は1話完結のドラマからスタートすることです。というのも、映画だと通して見るだけでも通常2時間はかかり、意味を調べながらだとさらに相当な時間がかかってしまうので、英語学習が途中で挫折しかねないからです。その点、1話完結のドラマで短いものだと1話が30分程度で、学習時間を含めてもそれほど時間がかからないので、長続きしやすく、また達成感もあります。 

 ネットフリックスで見られる私のお勧め作品は、「ワンピース」「ヤング・シェルドン」「ギルモア・ガールズ」「ギークガール」「ストレンジャー・シングス」です。特に女子高生には「ギルモア・ガールズ」や「ギークガール」が親しみやすいと思いますので、是非チャレンジしてみて下さい私も最近、韓国ドラマにハマっているので、一度は挫折した韓国語学習を、このソフトを使って再学習したいと思っています!! 

 

 

  

  

 今年度、校内で「STEAM委員会」の一員として活動しています。その委員会、何?とお思いになる方も多いことでしょう。「STEAM教育」とは、Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Art/Arts(芸術/リベラルアーツ)Mathematics(数学)」の頭文字を組み合わせた言葉で、本校で現在力を入れている取り組みの一つです。委員会では「STEAM Challenge」と称して、生徒と一緒に活動を行っています。 

 STEAM教育はどちらかというと、理系の分野が多めで、新しい技術を活用する場面が多い印象があり、数学も科学も工学も決して得意ではない私には縁遠い活動…と思っていました。しかし、いろいろ調べていくと、日常生活のふとした瞬間に「すごい!」「なぜ?」と感じた「ワクワクする気持ち」から、実践してみたり試行してみたりすることがSTEAMの学びだ、ということがわかり、その実践や試行に数学や工学の知識が必要になった時に学べばよい(なんなら得意な人に助けを求めればよい)のなら、私も生徒と一緒に楽しめそう!と思うようになりました。 

 今年度の活動第一段として、前期は「TinkerCAD」を利用してデザインしたクッキーの型を3Dプリンターで印刷し、その型を使って自分でクッキーを焼く、というチャレンジを行いました。「3Dプリンター…興味はあるけど、CADを使ってデザインを作るなんて無理!」とやはり超文系の私は思って最初は尻込みしてしまいましたが、生徒たちはすいすいと作っていきます。それを見ていると、自分もチャレンジしてみたくなり、試しに作ってみたところ、簡単な型ならデザインすることができました3Dプリンターで実際に立体になって自分の考えた形が作られていく様子は、見ているととてもワクワクします。生徒に体験してもらうことが主目的ではありますが、自分自身が挑戦する前に諦めていることが多いことや、それでも新しいことに挑戦してみた時の達成感のようなものに気づくことができました。 

9月の前期終業礼拝の後、生徒たちと一緒に、学校の調理室でクッキー作りもしました。生地を作る過程にも試行錯誤しながら、自分たちのデザインした形をしたクッキーが焼き上がって喜んでいる生徒の様子を見て、「勉強って、教室で教科書を読んだり、覚えたりするだけではなく、様々な体験から学ぶものなんだよなぁ」と改めて思い自分たちで何かを計画して実際に試行してみたり、協力しながら何かを作ったりする時間のあふれる学校にしていきたいという気持ちが強くなりました。 

 私が子どもだった20世紀とは世界はどんどん変わっていて、子どもの頃にSF映画やマンガの中で憧れだったものが現実のものになってきていますそんな変化の激しい世界を生きていく生徒たちに、臆せず新しいものを創り出すための力を身につけられる活動に関わりながら、私も生徒と一緒に様々なことに楽しみながら挑戦を続けていきたいと思います。 

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