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校長・教員ブログ

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 現在の技術では、宇宙エレベーターは不可能ですが、そう遠くない将来、実現する可能性があります。

宇宙エレベーターの主なアイデアは、ケーブルが地表のどこかに固定されることです。ケーブルのもう一方の端は、約10万kmの高さにあるカウンターウェイトとして機能するハブに取り付けられます。重力と遠心力によって、ハブはその場に留まり、ケーブルは教え続けられる。36,786kmまでは重力が、そこから先は遠心力がケーブルに作用する。36,786kmは静止軌道の高さで、通信衛星が通常配置される場所です。その高さまでは重力で下に引っ張られ、それ以降は遠心力で上に引っ張られる。エレベーターでケーブルを上昇・下降させ、貨物を軌道上に放出することができるのです。

宇宙エレベーターのアイデアは、ロシアの科学者コンスタンチン・ツィオルコフスキーによって提起されました。彼はエッフェル塔を見て、軌道上まで伸びる同じような塔を想像したのです。というのも、それだけの重量を支えられる材料がないため、頑丈な塔は不可能だったからだ。1959年、ロシアのエンジニア、ユーリ・アーツタノフが、衛星をカウンターウェイトとして使い、そこからケーブルを吊るして地球に固定することを提案しました。これが、引っ張りケーブルの発想の原点です。 

宇宙エレベーターのようなものは、何十億円もかかる巨大な建設プロジェクトであり、技術の限界に挑戦することになる。では、どんなメリットがあるのでしょうか?

軌道に乗せるための費用が安くなる。2000年まで、スペースシャトルで1kgの物資を宇宙に運ぶには、約18,500ドルの費用が必要でした。それが、再利用可能な民間宇宙ロケットが開発されてからは、約2,720ドルにまで下がりました。今後も価格は下がり続けるでしょうが、宇宙エレベーターのような低価格にはならないかもしれません。計算上では、材料を宇宙に運ぶのに1kg50ドルという安さになる可能性があります。そうなれば、宇宙ステーションや恒星間宇宙ロケットの建設は、もっと手頃なものになります。スペースシャトルでは入りきらないようなものも送れるし、月面基地も作れる可能性がある。

では、人類が月面基地を建設することを阻んでいるものは何でしょうか?

まず、宇宙エレベーターが受ける大きなストレスが問題です。ケーブルに最も大きなストレスがかかるのは、静止軌道に乗った時点です。鋼鉄製のケーブルを使用した場合、その力は鋼鉄の引張強度の約60倍にもなります。地上と宇宙の端では応力が最も小さく、静止軌道上では応力が最も大きくなるため、ケーブルをテーパー状にすれば、長さ方向の応力をほぼ等しくすることができます。

しかし、ケーブルが鋼鉄製であれば、テーパーをつける部分が太すぎて合理的でなく、ケーブル全体の重量が重すぎて維持できない。

その解決策は?カーボンナノチューブ、つまりグラフェンです。これは、鉄の200倍の強度を持ち、6倍の軽さを持つ素材です。この素材は、ケーブルの材料として完璧なものです。ただ、必要な長さと量を作る方法がまだないのが一時的な問題ですが、この問題は解決されるでしょう。

2つ目の問題は、テザー(綱)です。高い応力に耐えなければならない。また、どこに設置するかという問題もある。陸上なら、どこの国か?宇宙までの距離を短くするために山の上に置くのか?海を利用したテザーにするのか?これらはすべて解決可能な問題です。

3つ目の問題は、エレベーターそのものです。地球上のエレベーターは、すべてケーブルにつながれて昇降しています。しかし、宇宙エレベーターは、ケーブルが動かないので、そのようなことはできません。そのため、自力でケーブルを昇降させなければならない。また、気密性が高く、人が乗っても安全なものでなければなりません。

4つ目の問題は、スペースデブリ(宇宙ゴミ)です。NASAは現在、50万個のスペースデブリを追跡しています。ロケットや宇宙ステーションは、これらの破片を回避することができますが、静止型宇宙エレベーターはそうはいきません。そこで、エレベーターを海中につなぎ、移動できるようにすることが考えられます。しかし、このような巨大な物体を移動させるのはかなり困難な作業であり、すぐにできるものではありません。そこで、レーザーを使ったターゲティングシステムが考えられます。スペースデブリをターゲットにして、その片側を過熱するのです。そうすると、わずかな減圧が起こり、スペースデブリがどちらか一方に押しやられてしまう。そうすれば、宇宙エレベーターを守ることができますし、宇宙の浄化にも使えます。

宇宙エレベーターが直面する問題の多くは、すでに解決されているか、あるいはもうすぐ解決されるでしょう。日本の会社は2050年までに宇宙エレベーターを作ると言っていますし、中国の会社はさらに上をいって2045年を約束しています。宇宙エレベーターはもうすぐできるのでしょうか?おそらく今後10年間は無理でしょうが、25年以内には?その可能性は十分にあります。

今から15年ほど前、当時恵泉女学園理事長を務め、神学者でもあった一色義子先生のお宅にお邪魔したことがありました。先生は東京世田谷にある古い洋館にお住まいでした。「こんな古い洋館が珍しいそうで、映画の撮影にも使われたのよ」と義子先生が笑いながら話してくれたのを覚えています。先生はわざわざご自分で紅茶を入れてくださり、本やひと時代昔の映画などからしか見聞したことのない、とても興味深いお話をしてくださりました。今思い出してもそれは歴史の重みが詰まった貴重なひと時でした。

その時、私たちの学校の始まりであるスミス女学校(正式名称:札幌長老派伝道教会女子寄宿学校)に最初に入学した7名の生徒の一人で、後に日本YWCAの総責任者を務め、恵泉女学園を創立した河合道先生や、河合道先生を友として同志として支えた一色義子先生の母親一色ゆり先生に関わる話などを伺うことができました。その話の中で義子先生が、「自分は子供のころスミス先生の膝に抱かれたことがある」という話をされました。それはスミス先生が日本を去る前、教え子の河合道先生のもとを訪れた際、遊びに来ていた義子先生をその膝の上にに抱いてくださったというお話でした。3才頃だったそうです。自分を膝に乗せて抱いてくれたスミス先生の手はゴツゴツしていたのを覚えているそうです。

スミス先生の手の話を聞いて思い出したことがありました。先生は花々がとてもお好きだったことが学校に残された記録から知ることができます。銭函で行われていた日曜日の教会学校の帰り、道端で目に留まった綺麗な草花を学校に持ち帰り校庭の花壇に植えていた話が残っています。

大正時代の本校の卒業生が、校庭に咲く花々の名前を書き残しているのを思い出しました。「老木の桜、白木蓮、ピンクのウツギ、シジミ花、つつじ、雪柳、枝垂桜、真赤なボケ、ボタン、藤、黄バラ、花かいどう、枝垂柳、ニセアカシヤ、モミジ、ライラック」。校庭の花々に関して生徒が記録したのは大正時代。創立から25年以上が経っていたはずです。そこからスミス先生に続く他の宣教師たちの先生も同じように花々を大切に育てていたことがわかります。今も校庭には多くの花が咲き続けています。

卒業生の書いた文章に次のようなのもが残っていました。

「先生の手の爪にはよく黒土が挟まっていました。」

 〇色の見え方 形の美しさは、感受性によって様々なとらえ方がありますが、色には「膨張色」や「収縮色」という特徴を持つものがあります。広がって大きく見える色、逆に、圧迫感や小さく見える色のことです。

その他の特徴を挙げれば、「進出色」や「後退色」といったものがあります。これは、飛び出て見えたり、奥まって見えるなど、見え方に距離を感じさせる色が存在するのです。

今回は、公共の場や私生活の中で、【色の効果】によって、本来魅力あるものが、そうではなくなっているという問題について考えてみたいと思います。

  1.【車の色】 先日、車を中古で買ったのですが、これまでにはまず選ぶことのなかった白色の車を購入しました。

今までは、自宅周辺の植栽の緑を目立つ環境づくりがしたい。その実現のために、黒っぽい車を選んできました。 自宅の外壁が黒に近いこげ茶色(ガルバリウム鋼板)であり、車庫備え付け住宅のためシャッターはなく、白の車を置くと車の白が、一番目立ってしまいます。

僕の追い求める理想の一つである、緑色の葉や草花(自然)を最良と言える状況で見る環境を創り出すこと。それが良い住宅環境であると考えているからです。  

白色の車を置いた時、自宅の周辺の植栽の緑は目立たないでしょう。

それを防ぐために住宅に合わせて黒っぽい車がベターだと思ってきました。

 2.【ガードレールの色】 ドライブが好きなのでよく山道を走るのですが、ほとんどのガードレールが未だに白色です。雄大な自然の中で、このガードレールだけが浮いて見えてきます。ただ、ガードレールを目立たせるといった意味では役割を果たしているのです。

 国土交通省が策定したガイドラインを見ると、「ガードレール以外の道路附属物(遮音 壁、落下物防止柵、防雪柵、ベンチ、バス停上屋、視線誘導標、舗装・路面への表示など)などにも、景観上の配慮事項」などが規定されています。

景観を整える取組みについて、これからもっと考えていくべきだと思っています。

ちなみに、札幌の大通はこげ茶 や、ダークグリーンで統一しています。電柱もなく、自然が目立ついい取り組みをしています。

 3.【アトリエの色】 学校の絵画室で100号以上のキャンバスに描くとき、キャンバスの後ろにポスターやプリント類が貼ってあったり、棚に小物や本が置いてある時があります。その場合に、その色と形が邪魔してどうしても描きにくいと感じてしまいます。そのため壁面にあるものをすべてよけて、何も無い状態にしてから描くのです。

そうすると、配色などのバランスをうまく取りながら描くことができます。

こういったことから本校の絵画室は。天井、壁、床、棚、ド アが全てライトグレーで統一しています。反射光に色がつかないようにするためです。

  4.【洗面所の色】  例えば歯磨き粉を薬局に買いに行ったとき、何を基準に選びますか?僕は商品を選ぶのに、時間がかかってしまいます。扉のない我が家の棚は、商品が家のインテリアになるからです。派手な色で効果など文字で表現しているものではなく、出来るだけ控えめで、膨張しない色を選びます。

  〇【まとめ】  色を無差別に配置することによって、見せたいものが逆に見えなくなり、魅力あるものがそうではなくなることが多々あります。色を統一することで、景観が良くなることもあります。色はそれだけ主張するものであるということです。

絵画で言えば、完成にむけて、注目して欲しいと思うところの彩度を高めるように、今後は身近なところでより一 層、自然の魅力が伝わるような、街の景観を改善する必要があると日々感じるのです。

幼少期からピアノを習っていた私は、コンクールに出たあと、ご褒美がありました。当時大好きだったディズニーなどのVHS(生徒のみなさんVHSってご存じですか?)、コンクールが無事に終わるたび、買ってもらっていたのを思い出します。誕生日やクリスマスに買ってもらったものを合わせるとものすごい数になりました。人によっては、「モノで釣って意欲を引き出すのは邪道だ」と思われてしまいそうです。大人になった今は、それも一理あるし、そちら側の気持ちも十分に分かります。音楽ってその人を彩る飾りではなくて、もっともっと深く考え、本質を突き止めていくべき崇高なもの。

 幼少期のピアノへの向き合い方を振り返ってみると、「大好きなもの」と言えるほどの気持ちには至っていなかったように感じます。生まれたころから姉のレッスンへ連れられていた→ハイハイができるようになったら姉のレッスン中にピアノの下を歩き回っていたらしい→気がついたら姉ととなりのトトロを連弾して遊んでいた→レッスンに行くようになっていた→発表会やコンクールの本番を経験していた。全て自分の意思とは関係なく、自動的に私のピアノ人生は始まっていたのです。だからといって、それが嫌だと反発するわけでもない私は、静かに本番を迎え、「冬は発表会、春からはコンクールの時期」毎年の恒例行事になっていました。

 大きな声では言えませんが小さいころ練習熱心ではなかった私は、弾けるようになるために練習をするというよりは本番のために練習をする生徒でした。それでも本番が終わるたびに少しは成長して、達成感を得て、好きなVHSも増えていく、また次はどんな曲が待っているのか…。曲の難易度が上がっていくと、少しは曲の本質に目を向けるようにもなり、あっという間に今ここにいます。ちょっとしたお楽しみや遊び心があったことで、自分の機嫌をとりながら到達できたことも多かったように思います。メリーポピンズやサウンドオブミュージック、ライオンキングなどの数々の作品は、その時がんばった自分の記憶を呼び起こせるご褒美です。

校庭に咲春の花々登下校や部活動で校庭を往来する私たちの目を楽しませてくれなした校庭残雪の塊融け始めるとフキノトウクロッカスの花を皮切りにコートのまわりで冬を越し融雪の中から顔を出した数個のテニスボール煉瓦(レンガ)歩道に沿って咲く水仙(すいせん)の黄色い花とともに本格的な春の到来を私たちにしらせてくれます 

水仙が咲き始めるとチューリップや連翹(れんぎょう)躑躅(つつじ)が一斉に咲きはじめ北星の校庭が「様々な草木の花々が同時に咲き誇る札幌の春を私に思い出させてくれま。今年は桜の開花が例年より早かったようで講堂に向かう渡り廊下横の満開の桜が一般公開の英語劇を見に来校したみなさんやご家族を出迎え年英語科の素晴らしいパフォーマンスを祝福してくれました 

連休前イースター礼拝が守られた日のお昼休みには好天の中多くの生徒が校庭でエッグハン楽しみましたイラック会の皆さん、準備ありがとうチョコエッグをゲットして教室に戻ってくる生徒の笑顔私も元気をもらいました。色づき始めた紫丁香花(はしどい・ライラック)のつぼみたちもエッグハントに興じる生徒の歓声に目を覚ませたのか日に日に花を咲かせています。と白ライラックの花が連休明けに登校する皆さんの目を楽しませてくれ3年生と6年生は満開のライラックを背景に個人写真を撮る時期になりました。 

忙しい学校生活の中、登下校や校庭での部活動の合間に少しだけ手と足をとめ校庭に咲く花を眺める気持ちの余裕樹木の剪定、花苗の植え替えなど日々校庭を手入れしてくださっている皆さんへの感謝の気持ちを忘れずに初夏の校庭をみなさんと楽しみたいと思っています。 

 

最後にひとつ質問です。写真の花梨(カリン)の花は校庭のどこにあるでしょう?

強歩会の季節となりました。昨年は天候不良により実施できずにいたため、コロナ禍の影響も含め4年ぶりの実施となります。生徒たちは20㎞歩くこの行事に、少しマイナスなイメージを抱いているかもしれません。追い打ちをかけるように先生方に「昔はもっと長い距離を歩いた」などと言われ、ますます“どんな行事なの?”という雰囲気になっていきます。

私が北星の生徒だったのは30年ほど前のことです。当時の強歩会は地下鉄真駒内駅に早朝に集合し、そこからゴールの支笏湖までの国道をひたすら歩いていきました。

思い出といえば、支笏湖が見えてからゴールまでの道のりがとにかく長い!ということ。ゴール後の安堵とともに足に違和感を持ち、靴を脱いでみると靴下が赤くなっていたこと。次の日、筋肉痛になりながら登校したこと。(音楽科は土曜日も授業がありました。)一週間たっても足の水膨れが消えなかったこと。あれ?あまりいい思い出ではないような気が…。でも後味は決して悪いものではなく、この約33㎞を歩ききったからこその自信というか、達成感というか、何だか知らないけど、多少のことでも私は大丈夫!という気持ちになりました。何よりも、30年以上時が経過しても強歩会の話題で盛り上がれる元北星ガールズ。『どんどん無表情になっていた人』『体調不良でも完歩した』など、今でも話題に上ります。

 北星の思い出は沢山ありますが、行事に対する関わり方がそれぞれという点で、友人と自分の思い出の濃さに差があります。しかし、皆が同じゴールに向かって歩く強歩会の思い出は、それぞれの心に同じように残っていると感じます。

友人に関わらず、同窓生に会うと「強歩会って今もあるんですか?」との質問を受けます。「ありますよ」と答えると“まだやってるのね”と驚きの半面、“まだ続いている!”という安心感も伝わってきます。続けて、「今は10㎞以上距離が短くなり、コースもなだらかです」と話すと、“なんですって!?”というリアクションが…。

 かつて「北星の先生方は毎年大変そうだな」と思いながら参加していた行事にまさか自分がその立場で歩くとは…と思いつつ、心構えができているという点で(さらに距離が短くなっていることもあり!)強歩会は私の中で少し楽しみな行事でもあります。

久しぶりとなる今年の強歩会は、生徒たちにとって未知の世界への一歩です。ゴール後は疲れていると思いますが、そのことも含め時が経過しても友人と語り合える、良い思い出の一つになっていることを願っています。

第二言語を学ぶと、脳内では何が起こるのか?海馬と大脳皮質が大きくなる。脳の灰白質は密になり、白質は増えます。これらの変化は、幼少期から第二言語を学ぶ子どもに顕著に現れますが、大人になってから第二言語を学ぼうとする人にも見られます。

人類が言語を発達させたのは、約20万年前という説がある。その証拠に、言語を持っていなければできないような抽象的で象徴的な行動が描かれた洞窟画が存在する。また、顔の筋肉を動かして言葉を発するための遺伝子「FOXP2」が、ネアンデルタール人が持っている遺伝子と異なることも証明されています。つまり、私たちは共通の祖先から分かれた後、約20万年前に言語を発達させたはずなのです。というのも、人類が世界中に拡散し始めたのが7万年前ですから、すべての人類が同じ言語を持つには、すでに言語を持っていたはずだからです。

私たちは皆、まだ子宮の中にいるときに最初の言語を手に入れ始めます。生まれたばかりの赤ちゃんは、その言語特有のメロディーとイントネーションで泣きます。これは、子宮の中から聞いていなければできないことなのです。そして、赤ちゃんは真似をしたり、練習をしたり、試行錯誤しながら学んでいきます。言語を習得するにつれて、脳のさまざまな部分が成長し始めます。言語は、脳の3つの部分で処理されます。最初の部分は、左半球にあるブローカ野です。ブロカ野は、左半球にあり、音声を作り出し、考えを明確にするのが仕事です。話し始めると発火しますが、話し続けるうちに消えていきます。聞くときも同様ですが、聞き覚えのある単語であれば、すぐに消えてしまいます。しかし、私たちが知っている単語であれば、すぐに消えてしまい、知らない単語であれば、長く発火します。2つ目の領域は、ウェルニッケ領域で、上側頭愛部後方にあります。ブローカ野とつながっていて、理解力を司る。最後の領域は角回で、聴覚、視覚、感覚信号を処理する領域の近くにあります。その仕事は、言葉をイメージ、感覚、アイデアに結びつけることです。

新しい言語を学ぶと、脳のこれらの部位が変化しますが、言語を学ぶ時期によって変化の仕方が異なります。例えば、両親が異なる国籍の場合、子供の頃に第二言語を学ぶと、2つの言語があたかも1つの言語のように脳の中で発達します。ブロカ野が大きくなるだけで、1つの言語しか学ばなかった場合よりも大きくなります。しかし、彼らの脳は、1つの言語を話す人にはない変化を遂げます。脳はより多くのニューロンと樹状突起(ニューロン間の結合)を成長させ、脳の灰白質の部分をより密にします。また、脳の異なる葉をつなぐ白質にも影響があります。白質は強化され、脳はより効果的に葉の間を行き来するようになります。より多くの繊維が成長し、白質の体積が増加します。また、前帯状皮質にも変化が見られます。これは、注意の配分、意思決定、倫理、道徳を司る脳の部分です。バイリンガルの子どもでは、どの言語が話されているかを監視し、脳内で使用する言語を切り替えることに大きく関与するため、より密度が高くなります。

大人になってから第二言語を学ぶと、また違ったプロセスがあります。母国語を扱う脳の部分はすでに決まっていて、変更することはできません。バイリンガルの子どもたちのように、第二言語をそこに混ぜることはできません。大人が第二言語を学び始めると、その処理のほとんどは前頭葉で行われます。練習を重ね、第2言語をより流暢に話せるようになると、処理は第1言語の処理に使われる脳の部位に移ります。しかし、子供の場合は混ざり合うのとは異なり、大人の場合はまったく新しい領域が作られます。ブローカ野に、第二言語を扱う第二の領域ができるのです。しかし、灰白質はより濃く、白質はより多いという利点は変わりません。脳は処理能力に優れ、第二言語の学習は人生の他の部分にも影響を及ぼします。第二言語を話す人は集中力が増し、記憶力が向上し、認知症の発症を4年以上遅らせることができるのです。

誰しも人生で、つらいこと・大変なことにぶち当たることがあります。

そういう時に、ぶれず、曲がらず、折れずに立ち向かい、目標に向かって努力し続けることできる力を、英語では“Resilience”といいます。

生まれつきフィジカルもメンタルも鋼のように強い人もいるかもしれませんが、そんな人だけではありません。私も含めて、みんな、日々学びつつ、誰かに助けてもらいながら、頑張ることができているのだと思います。

 私は、「もう大変だ!」という壁にぶち当たったときのために、自分自身を助け、鼓舞してくれるような言葉・歌・動画などのアイテムをストックしておくようにしています。

今回のブログのタイトルにも書いた『誰かを楽しませなければ、生きている意味がない』という言葉もその一つです。これは、日本を代表するアニメ制作者である宮崎駿さんの言葉です。仕事をするうえで、自分のやり方が正しいか迷うことは多々あります。教師という仕事は、成長の途中にある生徒たちと多くかかわる職業ですから、自分の言動に今ひとつ自信が持てなくなることも少なくありません。そんな時は常々この言葉を思い出し、「自分の言葉は誰かをハッピーにできただろうか」とか、逆に「自分の言動によって誰かが悲しくならなかっただろうか」と自問するようにしています。それが自分の価値基準をより鮮明にしてくれますし、これからやるべきことに向けて背中を押してくれたり、逆に思いとどまらせてくれるものです。

たくさんの言葉のシャワーを浴びることは、人生を豊かにしてくれるものだと言われます。ぜひ、生徒のみなさんも素敵な言葉のシャワーを浴びて、人生をより楽しいものにしてほしいと思います。いい言葉があれば教えてくださいね! Have a nice life!

私たちの手は、他の動物と何が違うのでしょうか?私たちは、親指が反対になっています。私たちは両手に4本の指と親指を持っています。これだけの指を持つ動物は私たちだけではありませんし、親指が反対になっているのも私たちだけではありませんが、親指のリーチがあることが私たちを際立たせています。

5本指の腕は五指肢と呼ばれ、5本の指は例外ではなく、むしろ普通である。哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類のほとんどに5本の指があるのは、私たちの共通の祖先が5本の指を持っていたからです。私たちは皆、約4億2千万年前に生きていた祖先を共有しています。海から上がってきて、ヒレが手足になり、それぞれの手足に5本の指が生えたのです。その動物は繁殖することができ、5本の指は未来のすべての動物に受け継がれました。しかし、何らかの理由で、5本の指を持つ生物と同じように、6本や7本の指を持つ生物、さらには13本の指を持つ生物も存在しました。その理由は誰にもわからない。

5本の指がこれほど広く普及するには、進化的に有利でなければならないが、その有利さが何なのかは誰にもわからない。5本の指がないように見える動物にも、5本の指がある。馬は両足に1本ずつ指があるが、胎生期には5本あり、生まれる前に融合して1本になる。コウモリは翼に5本の指があり、クジラもヒレに5本の指の跡がある。しかし、他の化石を見ると、陸上で生きていくことができなかったようです。肋骨が弱くて呼吸ができなかったり、肩や股関節のせいでまともに歩けなかったり。これは、桁の数と関係があるのでしょうか?誰にもわからない。ただ、指の数を決めるSOX9という遺伝子は、胎生期の体の発達を担っています。もしかしたら、その遺伝子が原因で桁数が増えても、その過程で他の何かを狂わせてしまうかもしれない。もしかしたらそれは、将来的に人が知ることになるのかもしれません。

もし、私たちが持っている指の数が他の動物と違うのでなければ、何が違うのでしょうか?それは、親指の可逆性です。親指は一般的に第5指のことで、他の指とは違う方向に曲がり、物を挟んだり握ったりするのに使います。親指を持つのは、私たちだけではありません。ほとんどの霊長類には親指があります。パンダ、コアラ、オポッサムにも親指があります。カメレオンやカエルの1種にも親指があります。しかし、その仕組みは少し違います。

パンダの親指は曲がりません。パンダの親指は曲がりません。これは、パンダが竹を握って食べやすくするために使う余分な指です。コアラとオポッサムは、後ろ足の指が反対になっています。これによって、より小さな枝をつかむことができます。ほとんどの霊長類は、親指が反対になっており、これを使って枝を掴んで登ることができます。また、簡単な道具を操作するのにも使うことができる。しかし、ほとんどの霊長類は、私たちと同じように道具を操ることができません。この点が、私たちの手の主な違いに由来しています。私たちは、他のどの動物よりも、手に対して親指が長いのです。親指は回転して伸びるので、親指の先で手の他のすべての指を触ることができます。この長さは、複雑な道具を手で操作するのに十分な器用さを与えてくれるのです。

なぜなら、長い親指は木に登る霊長類にとって邪魔になるからです。木に登る動物の多くは、短い親指と長い指を必要とします。しかし、動物を狩るために道具の使い方を覚えた陸棲の霊長類にとっては、長い親指は有利なのです。より器用な手を持つ初期の人類は、より多くの動物を殺し、より多くの肉を手に入れ、より多く繁殖することができただろう。手先の器用さは受け継がれた。より多くの肉が手に入ることで、脳の拡張に必要なタンパク質やエネルギーも供給されるようになりました。親指が長いので、親指の腹を人差し指の腹に当てて、物をつまむことができる。これは、石器を作る際に非常に役立つ技術で、この動作によって能力が継承されたのかもしれません。

親指のようなものは、それだけで進化したわけではありません。親指が進化した時点で、私たちは石器を使い始め、より多くの動物を殺し、より多くのタンパク質と脂肪を摂取し、より大きな脳を進化させ、言語を獲得し、学習し、記憶し、計画を立てるようになったのです。これらの一つひとつが他のものを強化し、私たちが今日の地点まで進化するのを助けてくれたのです。しかし、私たちの手を他の動物と違うものにしているのは、親指が反対になっていることです。

猫はなぜそんなに寝るの?猫はエネルギーを節約するために、これほどまでに眠るのです。私たちが見習うべきことかもしれません。今日のテーマではありませんが、意図的に睡眠を制限する動物は人間だけなんです。

猫は1日に16時間から20時間眠ります。しかし、そのすべてが深い眠りというわけではなく、昼寝をすることが多いのです。

猫がこれだけ長く眠るのは、狩りをするためのエネルギーを温存するのが主な理由です。家庭で飼われている家猫は、明らかに野生の猫の子孫であり、今でも本能が染み付いているのです。ライオンなどの大型猫も、野生では16~20時間くらいは寝ています。

猫は狩猟民族ですから、餌を捕らえるにはスピードが必要です。そのためにはエネルギーが必要で、猫がたくさん寝ないと、そのエネルギーが確保できないのです。しかし、猫が家畜化されて約9000年、600万年の進化を経て今の姿になったわけではありません。

もう一つの理由は、涼をとるためです。猫は暑い気候の中で生活するために進化してきたため、寝ることは涼をとるための手段です。昼間は寝ていて、夜、涼しいときに活動するのです。

猫がよく眠る3つ目の理由は、基本的に「眠れるから」です。ライオンやトラは頂点捕食者であり、誰も彼らを捕食することはできません。まあ、人間を除けばですが。食物連鎖の頂点に立つ動物には、好きなだけ眠れるという贅沢がある。寝ている間に何かが襲ってくるという心配もない。家猫は頂点捕食者ではありません。家の中で、家猫が長時間眠るのは、安全だからです。野生では、野良猫はコヨーテのような動物に捕食されることがあるので、室内猫のように長く眠ることはできません。小さな穴や木の上で寝るので、家猫が高いところや箱の中で寝るのが好きなのはそのためです。このようなことから、猫はそのような睡眠パターンを進化させてきたのです。

猫は1日16時間寝ているように見えるかもしれませんが、私たちのような寝方をしているわけではありません。睡眠時間のうち、約4分の1はレム睡眠です。これは、脳が充電し、自己を修正するための深い眠りの時間です。残りの4分の3は、「徐波」睡眠と呼ばれる浅い休息をとっています。うとうとしていますが、五感はまだ警戒しています。猫が眠っているときに、音で耳が動いたり、匂いで鼻が動いたりしたら、この徐波睡眠に入っているのです。この状態から数秒で完全に覚醒することができるのです。寝ている猫がソファから落ちたら、地面に叩きつけられる前に目が覚めて、体を起こしているはずです。

レム睡眠は約5分、徐波睡眠は約15分と、2つの状態を行き来しています。つまり、猫の睡眠時間は1日4時間程度で、残りの12時間は居眠りをしていると言えます。

また、猫は蛇行性の捕食者でもあります。つまり、夜明けと夕暮れ時には基本的に起きているのです。これは、獲物が起きている時間帯であり、暗闇で見る能力を最も生かせるからです。   

動物の種類によって、眠っている時間は異なります。一般に、肉食動物は獲物(草食動物)よりも睡眠時間が長くなる傾向があります。獲物である動物は、警戒心を保つために短時間しか眠らない傾向があります。鳥類は脳の片側ずつで眠りますが、実は目をどれだけ閉じるかで脳の眠り具合をコントロールできるのです。 しかし、捕食者ではない動物の中には、寝る場所を工夫することで、長時間眠ることができるものもいます。コウモリが長時間眠るのは、一般的に捕食者が近づくことができないからです。ヒメコウモリは1日に20時間くらい寝ます。また、サルの中にも、木の上なら安全だからと長時間眠るものがいます。

一方、あまり深く眠らない肉食動物もいます。ワニは獲物が近づいてくるのを警戒するため、脳の片側ずつを使って眠ることが多い。イルカも、眠っている間に呼吸を続ける必要があるため、脳の片側ずつで眠るのです。

つまり、猫が長い時間眠るのは、それが進化した姿だからです。充電するため、涼むため、そしてほとんどの大型猫は安全だからそうしているのです。家猫も危険から逃れるため、たくさん眠ることができます。しかし、猫が眠っているように見える時間のうち、実際に深い眠りについているのは25%程度です。残りはただの猫の昼寝です。そして、これが今日私が学んだことです。

I learned this today. Cats sleep as much as they do to conserve energy. Something we should probably learn from. Not that it’s today’s topic, but humans are the only animals that intentionally restrict their sleep.

Cats sleep between 16 and 20 hours a day. However, not all of that sleep is deep sleep and they tend to nap a lot.

The main reason that cats sleep for so long is to preserve energy in order to be able to hunt. Domestic house cats are obviously descended from wild cats, and they still have the same ingrained instincts. In the wild, lions and other big cats also sleep for about 16 to 20 hours.

Cats are hunters and they have to be fast to catch their food. Bursts of speed require energy and if cats didn’t sleep a lot, they wouldn’t be able to find those bursts of energy. Domestic cats obviously don’t need to hunt, but the 9000 years or so that cats have been domesticated isn’t enough to eradicate the 6 million years or so of evolution that has made them what they are.

Another reason is to stay cool. Cats evolved to live in hot climates and sleeping is a way of staying cool. They sleep through the day and are active at night, when it is cooler.

A third reason that cats sleep so much is basically because they can. Lions and tigers are apex predators, which means that nothing preys on them. Well, if we discount humans, that is. Animals that are at the top of the food chain have the luxury of being able to sleep for as long as they want. They have no fear that something will attack them while they are sleeping. Domestic cats are not apex predators. In the house, domestic cats sleep for a long time because they are safe. In the wild, feral cats cannot sleep as long as indoor cats because they are sometimes preyed upon by animals like coyotes. They sleep in small holes or up in trees, which is why your house cat likes to sleep up on high and in boxes. Because of this, cats have evolved the sleep patterns that they have.

Cats may appear to be sleeping for 16 hours a day, but they are not sleeping in the way that we sleep. About one fourth of the time that they sleep is REM sleep. This is the deep sleep time when the brain is recharging and fixing itself. The other three quarters of the time, they are in a shallow rest called “slow-wave” sleep. They are dozing, but all of their senses are still alert. If your cat is asleep and their ears move at a sound or their noses twitch at a smell, then they are in this slow-wave sleep. They are able to come fully alert from this state in seconds. If a sleeping cat fell off the sofa, they would be awake and have righted themselves before they hit the ground.

They switch between the two states spending about five minutes in REM sleep and then 15 minutes in slow-wave sleep. So, you could technically say that cats sleep for about 4 hours a day and doze for the other 12 hours.

Cats are also crepuscular predators. That means they are basically awake at dawn and dusk. This makes sense because it is when their prey is awake, and it makes the most use of their ability to see in the dark.    

Different kinds of animals sleep for different amounts of time. In general, predators (carnivores) tend to sleep more than prey (herbivores), for obvious reasons. Prey animals tend to sleep for short periods of time in order to keep alert. Birds sleep with one side of their brain at a time, and they can actually control how much of their brain is asleep by how much they close their eye.  However, some animals that are not predators can get by sleeping a long time because of where they sleep. Bats sleep for a long time because it is generally impossible for predators to get to them. Brown bats sleep for about 20 hours a day. Some monkeys also sleep for a long time because they are safe in the trees.

On the other hand, there are predators that don’t sleep very deeply. Crocodiles tend to sleep with one side of their brain at a time in order to stay alert for approaching prey. Dolphins also sleep with one side of their brain at a time because they need to keep breathing while they are asleep.

So, cats sleep for a long time because it is how they have evolved. They do it to recharge their batteries, stay cool, and most big cats do it because they are safe. Domestic cats are also safe from danger and can sleep a lot. However, only about 25% of the time that your cat looks asleep is actually deep sleep. The rest are just cat naps. And this is what I learned today.

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