校長・教員ブログ
検索 OPEN/CLOSE
校長・教員ブログ
先週の土曜日の朝、北星学園女子中学高等学校の校長として初めての学校説明会を迎えるにあたって、準備はしつつも、これから私自身を待ち受けているものが何なのか、よくわからないまま学校に到着しました。まずは、暑くなるという天気予報にしたがって、校舎に空気が流れるように、窓を開けながら廊下を歩きました。(エアコン設置のための工事が来週の月曜日から始まりますが、今年は、自然の風と扇風機、スポットクーラーに頼っています。)
このブログでは、インスピレーションが自分に与えてくれる影響について触れてきましたが、インスピレーションの素晴らしさの一つは、たとえこちらが探していないときであっても、インスピレーションの方が私たちを見つけ出してくれることです。この日も、生徒とその家族を迎え、親になった元生徒に挨拶し、日本での女子教育の将来に対する私のビジョンを語り、模擬授業や学校見学を通じて生徒、家族、教師が互いに交流するのを観察していると、インスピレーションが私の心にやってきました。
本校での新しい発見があるたびに、生徒や家族が自分たちの将来に希望を抱き、自分たちの将来を想像しているのが見てとれました。生徒や家族が見学している間、私も廊下を歩き、生徒や家族を観察し、挨拶をしました。見学が進むにつれて、生徒たちの顔が新しい自分を発見し、生き生きとしているのに気づきました。一人ひとり、自分がどの道を選ぶかによって、どんな人間になるかを想像していました。見学の初めは静かだった生徒たちも、帰る頃には私と目を合わせ、挨拶をし、会話をしてくれるようになっていました。
一日が進むにつれて、私は色々な出会いによりますます刺激を受けていることに気づきました。学校は、窓から入ってくる涼しい風だけでなく、教室に座り、廊下を歩き、明るい新しい未来を想像する少女たちや家族一人ひとりから生まれるエネルギーと可能性の熱量で満たされていました。生徒たちが徐々に勇気を引き出していくのを見て、私は感銘を受けました。話す勇気、一歩踏み出して質問する勇気、新しいことに挑戦する勇気、新しい未来を想像する勇気です。
改めて、ご来校いただいた皆さまに心から感謝します。私たちが教員として成長し、挑戦を忘れずに努力する力を与えられる機会の一つが、このような日です。私たちはありのままの皆さんを歓迎し、皆さんと一緒に学び、皆さんから学ぶことを楽しみにしています。皆さんの希望に満ちた明るい未来への夢を共有しながら、お互いが本当の自分になるために努力できる未来に向けて、一歩ずつ、一日ずつ…歩みを進めましょう。
皆さまにまたお会いできるのを楽しみにしています!!
Inspiration is Contagious #3
Karen Bessin, Principal, Hokusei Gakuen Girls’ Junior / Senior High School
Last Saturday morning I arrived at school, not sure of what to expect as I prepared for my first school Open House as principal of Hokusei Girls’ Junior / Senior High School. In Sapporo in this season, the weather still varies widely from day to day, but last Saturday the predictions were for heat, so I went around the hallways in anticipation, opening the windows to get the air moving through the building. (Construction for air conditioning vents starts next Monday, but for this year, we are still relying on windows, fans, and spot coolers.)
One of my favorite things about inspiration is that it can find us when we aren’t looking for it. As I went about my day, welcoming students and their families, greeting former students now turned parents, laying out my vision for the future of girls’ education in Japan, and observing students, families, and teachers connecting with each other through model classes and school tours, inspiration found me.
With each new encounter, each new experience, I could see girls and families building enthusiasm for their futures, imagining what the future might hold for them. While students and families were touring, I walked the halls too, observing and greeting students and families. As the tours progressed, I noticed students’ faces coming alive with self-discovery, each girl imagining the person she might become depending on which paths she will choose. Students who were quiet at the beginning of the tours were making eye contact, saying hello, and having conversations with me by the time they were ready to go home.
As the day progressed, I found myself increasingly inspired. The school was filled not just with the cool breeze entering the windows, but with the warmth of the sparks of energy and potential that came from each girl and each family that sat in our classrooms, walked in our halls, and imagined a bright new future. I was inspired as I saw students gradually draw on their own courage: the courage to speak, to reach out and ask questions, to try new things, and to imagine a new future.
And so, I want to thank you for visiting. You have inspired us to become the best educators we can be, changing and growing to be the school that can challenge and support you in turn. We see you. We stand ready to learn with you and learn from you. We share your dreams for a bright future, a future in which we can all strive to become our true selves, one step at a time, one day at a time.
Thank you for bringing your light and energy into our school to inspire us! We can’t wait to see you again!!
今週末は高校学校祭です。「笑顔満祭」をテーマに,この数週間生徒も教員も準備をしています。今年度はアトラクションと体験だけでなく,コロナ禍を乗り越えて2019年以来の飲食が復活します。例年通り,保護者の方々のご協力をいただき,バザーも行います。さらにさらに!キッチンカーが来てくださり,ファミリーマートも出店し,ファミッペも遊びに来てくれる予定です。6日(土)の9:30~13:30に足をお運びくだされば幸いです。
私自身の高校学校祭を思い出してみると,高校3年生のときに飲食をやりました。食べ物に何を売ったかを思い出せないのですが,ドリンクメニューにカルピスがあったことだけは覚えています。売り上げたら売り上げた分だけ,利益になるので,カルピスの原液を購入し,パッケージに書かれている推奨の割合(4~5倍希釈)から始めてどれだけ薄くしてもカルピスとして成立するか,を実験しました。当日は7~8倍希釈で売った気がします。高校生が学校祭で売ったことなので,許してくださる(?)行為な気がしますが,大人になった今,購入してくださった方々への懺悔の気持ちも込めて,ここに記そうと思います。
大人になったときに思い出して懐かしい気持ちになれる,皆にとってそんな学校祭になってほしいと思います。
今年も教育実習の季節がやってきました。若々しい実習生に会うと自分もこうだったのだろうか?と思います。今回はこの若々しさにちなんで、「庄助さん」をご紹介しようと思います。
庄助さんは短編集『茗荷谷の猫』(木内昇・文春文庫)に登場する大学生のあだ名で、同時にその物語のタイトルでもあります。芸術を学ぶ大学生の彼は、若さあふれる熱意をすべて映画に注ぎ込み、ある浅草の映画館に通い詰めます。そのあまりの熱心さからそこで働くまでになった彼は、「僕は、いずれ活動写真の監督になりますので」と口癖のように語ります。
しかし「庄助さん」の主役は庄助さんではありません。それは彼を雇った映画館の支配人です。庄助さんからはおっさんと呼ばれ辟易する支配人でしたが、同じ時間を過ごすうちふたりは心を通わせ、おっさんは奥底にしまい込んでいた過去を語ります。この支配人も、かつては庄助さんのように芸で身を立てようともがきつつ、かなわなかったのです。
そのおっさんのもつ泣き笑いを映画に昇華しようとする庄助さんに、おっさんの思いが重なります。そしてふたりの思いが開花しかけたそのとき、突然庄助さんは姿を消してしまいます。失意に沈むおっさんでしたが、再会した庄助さんに彼は言葉を失うのでした…
…
この物語からは、若い庄助さんの一途さや熱意があちこちににじみ出ていますが、そのエネルギーの大きさが強く印象に残るのは、むしろそれが失われる瞬間です。その喪失感こそが、庄助さんが持っていたものがどれほど大きく貴いものだったかを感じさせます。だから、おっさんは発したことばを言い切ることができなかったのです。
青春の情熱と哀惜、そして喪失までぎゅっと詰まったこの珠玉の一遍は発表から10年以上たった今も全く古びません。興味を持たれた方はぜひ、この『茗荷谷の猫』を手に取っていただければと思います。
先日の高校の強歩会は、生徒たちと多くのインスピレーション(やる気、元気、感動)を共有することを楽しみに参加しました。 最初の校長ブログでも書きましたが、私は同僚や生徒たちから日々インスピレーションをもらっています。 強歩会が行われた週、私は同僚たちの精神的な強さや、生徒たちの好奇心とユーモアから刺激を受け、たくさんの活力をもらったので、できればこの日に何かお返ししたいという気持ちでいました。
強歩会にはちょうどよい天気のもと、私は最初の 8 km を生徒たちと一緒に歩き、その後は同僚の賢明なアドバイスに従って、バスで移動、生徒たちがゴールに到着したら迎えられるようにしました。 最初にゴールする生徒たちは体力的にも余裕があり、自信に満ちた顔です。でも、20キロメートルを歩き切るのはそんなに楽な人ばかりではありません。私は歩き疲れて気持ちまで落ち込んでしまった生徒たちを元気づけるために何ができるだろうかと考えました。そこで、 ゴールから歩いているルートをたどって生徒たちに会いに行き、頑張っている生徒には激励と称賛の言葉を送り、疲れているように見える生徒とはゴールまで一緒に歩き、最後は一緒に写真を撮って20キロ完走を祝うことができました。
たくさんハイタッチをし、たくさんの楽しい会話と楽しい写真撮影ができた、素晴らしい一日となりました!
A few days ago, we held our annual WalkStrong event, where high school students walk 20 km from Chitose to Lake Shikotsu. At that event, I decided to see if I could share some inspiration with students. As I wrote in the first principal blog, I continue to get daily inspiration from my colleagues and our students. This week, I have been inspired by the resilience of my colleagues and the curiosity and humor of the students, so I wanted to give something back.
I walked the first 8 km of the WalkStrong course and then, at the wise advice of my colleagues, took a bus to the goal so I could welcome students when they arrived there. I didn’t want to get in the way of the top finishers celebrating their success, so I waited until the line of finishers was starting to thin out. I asked myself what I might do to bolster students up at a time when they might be feeling down. I walked up the hill from the goal to meet students, offering encouragement and praise to those who were finishing strong and escorting those who seemed tired back to the goal, where we could take a picture together to celebrate their completing the 20 km walk.
I gave a lot of high fives, had a bunch of great conversations with students, and even got a few fun pictures at the finish! All in all, it was a great day!
先日,スタディーラウンジから見える電柱の上に,カラスが巣を作っていました。足場?の悪いところに,上手に枝や針金を重ねて作っていました。カラスには申し訳なかったですが,あの場所で子育てをされると,登下校の生徒や通行人が大変なことになってしまうと思い,北電に連絡しその日のうちに駆除してもらいました。
鳥はどんな理由で巣の場所を決めているのでしょうか?実は我が家の玄関の屋根にある小さな隙間に,数年前からスズメが巣を作るようになりました。最初は気付かずに過ごしていましたが,玄関の下に小さな枝が落ちていたり,鳥の「落とし物」が多くみられるようになりふと見上げてみるとスズメがちょうど帰宅してくるところでした。調べてみるとスズメは鳥獣保護法により,ヒナのいる巣は駆除できないと書いてありました。そこで,子供が巣立つのを見届け,親もいなくなったようなので巣を取り出し,入口をふさぐことにしました。しかし翌年の春、詰めていたものをどかし、また巣を作り始めてしまいました。このままではまた落し物が…。ということで,本格的に対策をすることにしました。材料を探しに百円ショップへ行き,入口をふさぐネットと,足場となる屋根に置くとげとげを購入し設置しました。これでもう安心と思った今年の春。家の周りに諦めたスズメさんがいるのかなと思いきや,ちょっとしたネットの隙間から出入りをするスズメさん…。とげとげの隙間に止まるスズメさん…。どうしてもこの場所が良いようなので,今後は同居する方法を考えようかなと思っています。
終戦の年に生まれた私の母は喜寿を過ぎましたが、耳が遠くなったのと歩くスピードが落ちたことを除けば、変わりなく我が家の家事を支えています。そんな母の突然の引退宣言「もう庭仕事はしない!」 いや、正確には突然ではなく、ここ数年「草取りがつらい」とか「庭どうしよう」とか「もう無理」とか呟いているのは知っていたのですが、そのたびに私は聞き流してきたのでした。
10年以上前、母と同居するにあたって、何か家でできること、土が感じられる生活…と、家も庭も狭いながらも、戸建てに引っ越しました。その時から、庭仕事は母のテリトリーという感じで、任せっきり。私と娘たちは窓から眺める季節の移ろいや、果実の収穫、おいしいところだけを享受してきました。
「庭どうする?つぶす?コンクリートで。」「いやいや、つぶせないでしょ。」「じゃあ誰やるの?」「誰って…」
というわけで、今シーズンからは私の担当です。4月、雪がすっかり解けると、まずは枯れ葉の掃除から。はいはい、枯れ葉を拾えばよいのねと始めましたが、やってみるとビニール手袋の中はびしょびしょ、汗だくになります。大して広いスペースでもありませんが、枯れ葉は次から次に出てきて、芽吹きだした植物と絡まり、キリがありません。これ以上やったら、いやになる!と思い、90分で打ち止め。でも、普段はあれこれ考えるばかりで身体を動かすことが少ない私にとって、無心に作業する時間は爽快感につながることを教えてくれる、久しぶりの体験となりました。
そもそも、枯れ葉を掃除するという過程も私の認識にはなかったもので、維持すること、自然に触れること、何かと向き合うこと…いろいろと考えさせられます。これは、「卵焼き」に続く大事な作業になるかもしれない!(以前のブログで毎朝の「卵焼き」作りは人生の教訓につながることを書いています。)次は草取りだ!何事も形から入ってしまう私は、さっそく草取りグッズをAmazonで検索し、ぽちっとしたのでした。
ここ数年で、自分の「おでこ」の髪の毛の両端から少しずつ後退してきたことが気になっています。毎日、効いているのかわからない育毛剤を塗りながら、マッサージをして、手入れをしています。スキンヘッドの友人からは「全部そったらいいやん」と言われますが…とてもそんな気持ちにはなれません。まだ44歳、諦めはつきませんが、諦めるのではく、髪は薄くなってもポジティブな髪形をしていたいなあと思っています。
小学生の頃、キリスト教の教会に通っていた時に「ひかりひかり」という讃美歌をよく歌っていました。3番はこのような歌詞です。「ひかりひかり わたくしたちは 光のこども ひかりのように 正しいこども いつもただしく はげみましょう」
「ひかりひかり」に、「励みましょう」と歌うわたしの隣には、光る頭の年配の人が一緒に歌っていました。小学生だったわたしは讃美歌の歌詞から「禿げ」を連想せずにはいられませんでした。それ以来、失礼ながらこの讃美歌を歌うと禿げた人を思い出すようになりました。
けれども、いざ自分自身の髪の毛が薄くなる「当事者」になってみて、小学生の自分の姿を振り返ってみると、自分がいつか禿げるなんて思ってもいなかったことがわかります。
実は、旧約聖書の列王記下2章23節~24節にも「はげた人を笑う」という物語が出てきます。預言者エリシャの頭が禿げていたのでしょうね。坂を登っていくエリシャの頭を見て、「はげ頭、上って行け。はげ頭、上って行け」と後ろから子どもたち馬鹿にして笑いました。いつの時代も変わらない子どもの姿があります。するとエリシャは激怒して、振り向いて子どもたちを睨みつけます。まあ、ここまではよかったのですが、そのままエリシャは神の名によって呪いの言葉を口にすると、森の中から二頭の熊が現れて、こどもたちのうち42人を引き裂いたと言います。
突っ込みどころ満載の物語です。
いやいや、いくら腹が立ったとしてもやりすぎでしょ。こどもたちの内、42人が引き裂かれたということはその場にはもっと子どもたちがいたはず。いったい子どもたちはどれだけ多くの人数でエリシャのことを馬鹿にして笑ったんだろうか。
聖書はいわゆる史実を記載しているわけではありません。史実も交えながら、神を信じるという信仰の立場から書かれている書物ですから、解釈を加えて読むことが必要です。でも、ここの箇所は聖書の中でも解釈が難しい箇所だと思います。今回は解釈はしません。
とにかく、エリシャは腹が立ったのでしょうね。
エリシャの「はげ頭」はスキンヘッドなのか、M字禿げ(おでこの両端から)、O字禿げ(頭頂部から薄くなる)、U字禿げ(M字とO字の両方)だったのかは聖書の記述からはよくわかりません。
それぞれの禿げ方には似合う髪型があるそうですよ。M字禿げの人の場合はショートレイヤー、ソフトモヒカン、おしゃれ坊主。O字禿げの場合はベリーショート、ナチュラルモヒカン、オールバック。U字禿げの場合はベリーショート、坊主、ショートツーブロックが似合うそうです。エリシャにもこうした選択肢があったなら、馬鹿にされてもそこまで怒らなくてもよかったのかもしれないなあと勝手なことを思っています。わたし自身も髪形だけではなく、人生には様々な選択肢があることを心に留めながら前向きに生き続けたいです。
今年もこの季節がやってきました。もはや、このブログを書くために、我が家は任務のごとく、家族旅行を計画し実行しております。今回も私の趣味満載の手作りしおりを娘や息子になかば強制的に読ませながら、4 月の始め、家族4人で桜が咲き始めた京都へ。
今回は3泊4日、京都の世界遺産をめぐる王道ルートです。初日は娘と私で外国人観光客でごった返す着物レンタル店で和装にお召しかえ。着物で八坂神社をまわります。この神社、「神武天皇祭遥拝式」の時期もあってか、たくさんの参拝者でした。圧巻な、祇園しだれ桜も。
必ず、行く先々で子どもたちに問題を出します。たとえば、清水寺で一番最初に目にするのが「仁王門」。でも、その門は地形的になぜか周りとそぐわない門の造りです。別名「目隠しの門」と言われますが、なぜそんな名前がついたのか。それは、本殿に足を運ぶうちに少しずつ謎が解けていくのですが、清水寺は見晴らしの良い場所に建ててあります。その本殿から京都の街並みを一望すると、京都御所が遠くに。そうなんです、「天皇を見下ろす」ということがあまりにも不敬だったのですね。だから、みなの目線を仁王門で遮りたかった。ほかにも、「清水の舞台から飛び降りる」なんて慣用句あるけど、実際は
80%の確率で生き延びることができたそうだから、願掛けにはちょうどよかったんだねー、など。
伏見稲荷神社では、鳥居をくぐる観光客の列を離れて、竹林の中へ。こちらは『竹取物語』の舞台となったと言われている「伏見神宝神社」で、息子は初めて見る竹に興味津々。東京出身の私は、「竹は家屋をダメにする」と家族が言っていたことを記憶していますが、まさに「破竹の勢い」です。息子も触って硬さを確かめていました。さらに、京都御所では当時使っていた乗り物の問題を。「ぎっしゃ」は、牛が引っ張っていたんだよ~。え、馬車じゃないんだ。当時は天皇の乗り物とされていて、格式を重んじていたんだね、などなど。…まさに、修学旅行です。
我が家の旅は、行く先々で、その地の歴史を紐解く作業。が、しかし…いにしえの都、京都。恐るべしです。情報量がありすぎて、紐解けないっ!でも、今回感じたことは、寺社仏閣にはそれぞれに長い歴史があり、また今でもその場所を大切に、後世に残そうと尽力されている方々が数えきれないほどいらっしゃることこそ、ロマンだなぁと。国語科の教員としては、仁和寺から石清水八幡宮に足を運びたいんですけどね。これは、いつの話になるのでしょう。
最近再確認できたことですが、インスピレーションというものは伝染するのです。私にとってはこれはとてもラッキーなことです。校長になったばかりの私にとっては毎日なれない事ばかりで時間を過ごしていますから、周りの人からインスピレーションを受けることによって助けられていることがあります。自然の美しさからインスピレーションをもらうこともあって、雪をかぶっている山や夕日で桃色になっている空やずっと眠っていた枝の先っぽに出てきている若緑によって気持ちが和らぐ事もよくあります。でも、私にとって最も刺激を受けるのは人間です。その中でも、一番心に響くのは一緒に過ごしている人たちから受けるインスピレーションです。
今週、私の心を高揚させてくれたのは周りにいる生徒や教員の言葉でした。月曜日に新入生のプログラムで学校の歴史について講演をすることになりました。北星女子が大切にしている価値観の一つとして「つながり」がありますから、生徒が学校の歴史と個人的繋がりを感じることができる活動をしようと思いました。北星を形作った宣教師の先生方について、それぞれの先生が何をしたかだけではなく、それぞれの行動から伝わってくる先生方の性格についても話しました。その話の中で、新入生には自分と一番近いつながりを感じる先生はどれでしょうかという質問について考えてもらいました。その関連性は今の自分と似ているということでも、その先生のようになりたいということでもいいと説明しました。生徒の書いたことを読んで、スミス先生とモンク先生とエバンス先生のことを新たな目で見ることができました。
特に印象的な生徒の回答としてはこんなのがありました:
● スミス先生…誰かのために努力をして結果を出していたのが凄いと思った。私もこんな風に誰かのためになることをしてみたい。
● スミス先生…目的地がどんな場所か分からなくても、自分がやりたいことに全力になれて、それを実現させているのが尊敬できる。
● モンク先生のようになりたい。誰もが嫌がることでも大切なことだからと自分で積極的に行動するという。周りを思いやる、支える姿勢が素敵だと思った。また、世の中を知るためなど、自分の目的に向かって努力できる人になりたいと思った。
● モンク先生のような人間になりたいと感じた。一度何かに挑戦して失敗したら、何度も再挑戦してみることの重要さを再認識させられた。
● エバンス先生の活発なところが自分と似ているかなと思いました。厳しさよりも愛情の方を大事にしていきたい。他人のために愛のある行動をとれるようになりたい。生徒のこういう声を聴いて、それぞれが学校の歴史とのつながりを見つけて、そこから自分の未来に向けて頑張る力を得たことに、教員として感動しました。
これを読んで、私もいろいろ頑張りたくなりました。皆さんにとっては、どれが一番感動的でしょうか。
今年度から一つ新しい取り組みを始めました。先生方が忙しい中でさらに仕事が増えるようなお願いをすることは気になりましたが、校長として一番大切な役割の一つは教職員一人ひとりの活躍を支援することだと考えると、一人ひとりが頑張りたいところが分からなければ、その役割を果たすことができないと考えました。そこで先生方の今年度の個人目標を書いてもらうことにしました。上がってきた個人目標を読むと、それぞれの立場から学校の課題が見えてくるだけではなくて、それぞれの先生から、今年度、生徒のため、学校のためにできる大切なことを教えてもらっている気がします。一人一人が学校の改善についていろいろと考えてくれて、各々が一生懸命に取り組みたいところの説明を読んでいると、私まで感動して、もっと学校のため、先生方のため、生徒のために頑張りたくなるのです。
北星の先生方は今年こんなことに取り組もうとしています。
● 自律した生活習慣を身に付け、自治の精神が根付いた集団作りを行う。
● 女子単学の環境を生かし、自己を受け入れ挑戦できる土壌を構築する。“
● 生徒主体の授業をできる限り取り入れる。教員が話す時間を1授業あたり10分を目標にしたい。
● 日々の声掛け(授業では1時間につき最低10人にあてる
● 生徒たちみんなが楽しく、生き生きと前向きに学校生活を送ることが出来るように努力する。
● 思考/判断/表現力を高める授業の研究、個別最適な学びの研究、ICT活用の研究
このように、一人ひとりの教員の、自分が鍛えたいところ、生徒のために工夫したいところを見ると私自身も難しいこと(大変なこと)に取り組む意欲がわいてきます。日本語でブログを書くように精一杯頑張らなければという気にもなり、久しぶりにSNSに取り組むことを決心しました。生徒や教員からの言葉に触れることによって、元気をもらうだけではなく、自分自身、教員(教育)として働くことができる機会を与えられていることが光栄なことだということに気が付きました。学校で働いていると毎日周りの人からインスピレーションをもらう出会いの可能性があります。その日その日の日常的な交流から刺激や元気をもらうことができます。そのために周りに目を向けて、しっかりと色々な人の声を聴き、心を込めて質問をし、その答えを心にとめておかなければならないと感じます。
毎日交流してくれる生徒たち、先生たち学校関係者の皆さまに改めて感謝したいと思います。皆さんは私が毎日仕事に来る理由になっています。皆さんからもらうインスピレーションの火花のおかげで、毎日少しずつ、皆さんが必要としているこの場所、皆さんが毎日元気よく楽しく通うことができる今の時代に合った学校の校長になれるように精一杯頑張りたくなります。力を合わせて、輝く未来に向けて一緒に頑張りましょう!
Inspiration is contagious – which is good for me, because I need all the inspiration I can get! I am in a new position, one that builds on the work I have been doing for years as an educator. While I do get inspiration from natural beauty – snow-capped mountains, pink sunsets, budding trees – for me, people are always the source of my inspiration. More specifically, I am inspired by people I know.
Recently I have had two chances to be inspired by those around me, and since I work in a school, the sources of my inspiration have been students and teachers. Earlier this week I was scheduled to speak to the student body for an hour about the history of our school. I was to give the second of three hour- long presentations. I have been a classroom teacher for 35 years, and I love the energy I get back from students, so I wanted to find a way to give the presentation that would energize both me and the students. I decided to tell stories about the three teachers who played a key role in our school’s past and challenge students to connect personally with one of the three teachers, to find someone they felt was similar to them or someone they wanted to become like.
I was inspired by the students’ responses:
● I thought it was amazing that Sarah Smith worked so hard to achieve things that would benefit others. I would also like to do something useful for others like this.
● I admire Miss Smith. Even though she didn’t know what her destination was, she put her all into everything she did so she could realize her goals.
● I want to be like Alice Monk. She took the initiative to engage in tasks that no one else wanted to do because she understood how important they were. I was impressed by how considerate and supportive she was of people around her. Like Miss Monk, I want to become someone who can strive towards my own goals, such as learning about the world.
● I want to be like Miss Monk. I was reminded of the importance of trying again and again even if I fail the first few times.
● I thought Elizabeth Evans’s active personality was similar to mine. She valued love more than strictness. Like her, I want to be able to act lovingly for others. From these responses, I could see that students were really trying to make a personal connection to our school’s past – to look to our shared past to find inspiration for their own futures.
I have also asked teachers to take on a new initiative this year – to set a personal goal for the year. I am hesitant to ask teachers to do something extra at a time when they are already so busy. At the same time, I believe that the most important thing I can do as principal is to support teachers in the things that matter most to them. By reading teachers’ goals, I get insight into what matters to them. And because I know how busy they are, I am all the more inspired by this insight into how each teacher saw themselves as an invaluable cog that keeps our school running through their unique contributions.
Here are a few of the responses that inspired me:
● Help students develop independence and build a class grounded in student autonomy.
● Take advantage of the all-girls’ environment to create an atmosphere where students can accept themselves and take on challenges.
● Incorporate student-centered classes as much as possible. I would like to aim to talk for only about 10 minutes per class. I also want to call on students more in class (so they have more chances to participate in the learning).
● Strive to ensure that all students experience school as fun, lively, and positive
● Research classes that improve thinking/judgment/expression skills; research optimal individual learning, and effective uses of technology in the classroom
When I see these examples of people challenging themselves, pushing themselves to do more, it inspires me to try things that are hard – things like publishing a blog in Japanese and diving back into social media to share my everyday inspiration with others. It also helps me to realize how lucky I am. Working in a school, I am surrounded every day by people who can be a source of inspiration to me, if only I take the time to look around, to listen, to ask questions, and to care about the answers.
In closing, I want to offer sincere gratitude to the teachers and students I work with every day. You are the reason I come to work each day, and your sparks of insight push me to become a better version of myself day by day as I strive to become the principal who will make you want to come to school every day. So, thank you! I couldn’t do it without you!!!
最近、私は茶髪より白髪が多い。なぜ髪は白くなるのか?
私たちの髪の毛は、毛根にある色素細胞で作られるメラニンによって着色されています。メラニンは私たちの肌にも色をつけています。メラニンはメラノサイトと呼ばれる細胞で生成され、メラニンの量や種類が異なると、髪や肌、目の色が変わります。太陽の下にいて褐色になるのは、体が紫外線から身を守るためにメラニンを多く分泌しているのだ。
メラニンには主に3つの種類があり、それぞれ微妙に色が異なる。これらはすべて体内に存在するが、皮膚や髪にすべて存在するわけではない。ユーメラニンは暗褐色です。髪がこげ茶色なら、ユーメラニンがたくさん含まれていることになる。フェオメラニンは黄赤色。あなたの髪が赤ければ、フェオメラニンが多く含まれていることになります。ニューロメラニンは非常に濃い茶色。脳だけに存在し、神経伝達物質を保護する働きがある。パーキンソン病の治療薬になるかもしれないということで、研究が進められている。
髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンでできている。私たちの爪と同じ材料で、同じように成長する。私たちが目にすることができる髪の毛は、皮膚から突き出ている部分だけである。残りの毛髪は皮膚の表皮層の奥深くに隠れている。皮膚から突き出ている毛は死んだ細胞でできているが、毛の下の部分はまだ生きている。毛の根元は毛球と呼ばれる部分にある。これには血液が供給され、神経が通っている。だから髪を抜くと痛いのだ。毛球の中で毛母細胞が成長し始め、それが増殖するにつれて、その上の細胞をさらに押し上げる。また、毛球には筋肉がつながっており、筋肉を収縮させると髪を立たせることができる。寒いと毛が立ち、鳥肌が立つのはこのためだ。
髪を着色する色素は、メラノサイトで作られるメラニンに由来する。メラノサイトは毛球の上、毛が皮膚の上層に達する位置より下にある膨らみにある。メラノサイトはメラニンを生成し、毛球の下部まで移動し、そこで新しいケラチン細胞と結合して成長し、毛髪となる。メラニンの種類と量が違えば、髪の色も違ってくる。ユーメラニンの量が違えば、黒髪からブロンドまで、フェオメラニンの量が違えば、ユーメラニンと混ざったさまざまな色合いの赤毛ができる。髪の色は遺伝子によって決まるので、どうすることもできない。しかし、太陽の光によってメラトニンが脱色されるため、季節によって髪の色が変わることはある。
では、なぜ年をとると髪が白くなるのか?基本的には、メラトニンを作るメラノサイトが死んでしまうからだ。髪はもともと白い。爪もケラチンでできているが、髪に色をつけるのはメラニンである。私たちの体内の細胞はすべて死滅し、新しい細胞が生まれてくる。しかし、時間の経過とともに一部の細胞は死滅し、新しい細胞は生まれない。これが毛根のメラノサイトで起こる。メラノサイトが徐々に死滅すると、メラニンの生成量が減り、白髪が透けて見えるようになるため、髪の色がわずかに明るくなる。メラノサイトが死滅すればするほど、髪は白髪に近づいていく。まだ若干の色は残っているが、多くはない。メラノサイトが完全に死滅し、髪を着色するメラニンがなくなると、髪は完全に白くなり、着色されていない髪の色となる。
人によって白くなる時期は異なり、人種によっても白くなる時期は異なる。加齢に伴う自然な現象だが、加齢だけが原因ではない。ビタミンB12が不足すると、メラノサイトがメラニンを生成しなくなることがあり、また、いくつかの病気でもメラニンが生成されなくなることがある。ストレスが必ずしも人を白髪にするとは限らないが、喫煙はその可能性がある。喫煙者は非喫煙者に比べ、30歳までに白髪になる可能性が2.5倍高い。タバコの煙は白髪を黄色くすることもある。
白髪を抜けば問題が解決するか、問題が悪化するかのどちらかだと考える人がいるが、そのどちらでもない。問題は毛根のメラニン不足にあり、白髪を抜いても、その場所に別の白髪が生えてくるだけなのだ。そして、これが今日私が学んだことである。
Recently, I have more white hair than brown hair. Why does hair turn white?
Our hair is colored by melanin that is produced by the pigment cells in each hair follicle. Melanin is what colors our skin as well. Melanin is produced in cells called melanocytes and different quantities or types of melanin can alter the color of your hair, skin, or eyes. When you are out in the sun and you go brown, it is your body releasing more melanin to protect you from the UV rays.
There are three main types of melanin, and each one is a slightly different color. They are all found in the body but not all in the skin or the hair. Eumelanin is a dark brown color. If your hair is dark brown, then it has lots of eumelanin in it. Pheomelanin is yellow-red. If your hair is red, then you have a lot of pheomelanin in it. Neuromelanin is very dark brown. It is only found in the brain, and it works to protect neurotransmitters, although people are not sure why. Research is being done with it because it could be a treatment for Parkinson’s disease.
Hair is made of keratin, which is a type of protein. It is the same material that our nails are made of and grows in a similar way. The part of the hair that we can see is only the bit that pokes out through our skin. The rest of the hair is hidden deep in the epidermis layer of the skin. The hair poking out through the skin is made of dead cells, but the lower part of the hair is still alive. The very root of the hair rests in something called the hair bulb. This has a blood supply and nerve endings. That is why it hurts to pull your hair out. The hair cells begin to grow in the hair bulb and as they multiply, they push the cells above them further up, which is how the hair grows. There is also a muscle connected to the hair bulb, which can make the hair stand up when it is contracted. This is what makes our hairs stand up when we are cold and why we get goosebumps.
The pigment that colors our hair comes from the melanin which is made by the melanocytes. The melanocytes are located in a bulge that is above the hair bulb, but below where the hair reaches the upper layer of skin. The melanocytes produce melanin and it travels down to the bottom of the hair bulb where it is combined with the new keratin cells that are growing and becoming hair. Different types and different quantities of melanin make the hair different colors. Different quantities of eumelanin can make hair from black to blond, and different quantities of pheomelanin mixed with eumelanin can make different shades of red. The color of our hair is determined by our genes and there is nothing we can do about that. However, hair color might change with the seasons because sunlight can bleach the melatonin.
So, why does our hair go white when we get older? Basically, because the melanocytes that make the melatonin die. Hair is naturally white, as are your nails, which are also made of keratin, and it is the melanin which gives hair its color. All of the cells in our bodies die and new ones are born. However, over time, some cells die, and no new ones are created. This happens with the melanocytes in the hair follicles. As they slowly die, they produce less melanin, which means the color of the hair gets ever so slightly lighter because more of the white is showing through. The more melanocytes die, the closer the hair becomes to grey. There is still some color, but not a lot. When the melanocytes have completely died and there is no melanin coloring the hair, it is completely white, which is its color without coloring.
Different people go white at different times and different races of people also go white at different times. It is a natural part of the aging process, but it doesn’t only happen because of aging. A lack of vitamin B12 can stop the melanocytes from producing melanin, as can some diseases. Stress doesn’t necessarily make people go grey, but smoking can. Smokers are 2 and a half times more likely to have white hair before they are 30 than nonsmokers. The smoke from the cigarettes can also make the white hair go yellow.
Some people think that pulling out a grey hair will either fix the problem or will make the problem worse, but it will do neither. The problem lies with the lack of melanin in the root of the hair and if the hair is plucked out another grey one will simply grow in its place. And this is what I learned today.