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校長・教員ブログ

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猫はなぜそんなに寝るの?猫はエネルギーを節約するために、これほどまでに眠るのです。私たちが見習うべきことかもしれません。今日のテーマではありませんが、意図的に睡眠を制限する動物は人間だけなんです。

猫は1日に16時間から20時間眠ります。しかし、そのすべてが深い眠りというわけではなく、昼寝をすることが多いのです。

猫がこれだけ長く眠るのは、狩りをするためのエネルギーを温存するのが主な理由です。家庭で飼われている家猫は、明らかに野生の猫の子孫であり、今でも本能が染み付いているのです。ライオンなどの大型猫も、野生では16~20時間くらいは寝ています。

猫は狩猟民族ですから、餌を捕らえるにはスピードが必要です。そのためにはエネルギーが必要で、猫がたくさん寝ないと、そのエネルギーが確保できないのです。しかし、猫が家畜化されて約9000年、600万年の進化を経て今の姿になったわけではありません。

もう一つの理由は、涼をとるためです。猫は暑い気候の中で生活するために進化してきたため、寝ることは涼をとるための手段です。昼間は寝ていて、夜、涼しいときに活動するのです。

猫がよく眠る3つ目の理由は、基本的に「眠れるから」です。ライオンやトラは頂点捕食者であり、誰も彼らを捕食することはできません。まあ、人間を除けばですが。食物連鎖の頂点に立つ動物には、好きなだけ眠れるという贅沢がある。寝ている間に何かが襲ってくるという心配もない。家猫は頂点捕食者ではありません。家の中で、家猫が長時間眠るのは、安全だからです。野生では、野良猫はコヨーテのような動物に捕食されることがあるので、室内猫のように長く眠ることはできません。小さな穴や木の上で寝るので、家猫が高いところや箱の中で寝るのが好きなのはそのためです。このようなことから、猫はそのような睡眠パターンを進化させてきたのです。

猫は1日16時間寝ているように見えるかもしれませんが、私たちのような寝方をしているわけではありません。睡眠時間のうち、約4分の1はレム睡眠です。これは、脳が充電し、自己を修正するための深い眠りの時間です。残りの4分の3は、「徐波」睡眠と呼ばれる浅い休息をとっています。うとうとしていますが、五感はまだ警戒しています。猫が眠っているときに、音で耳が動いたり、匂いで鼻が動いたりしたら、この徐波睡眠に入っているのです。この状態から数秒で完全に覚醒することができるのです。寝ている猫がソファから落ちたら、地面に叩きつけられる前に目が覚めて、体を起こしているはずです。

レム睡眠は約5分、徐波睡眠は約15分と、2つの状態を行き来しています。つまり、猫の睡眠時間は1日4時間程度で、残りの12時間は居眠りをしていると言えます。

また、猫は蛇行性の捕食者でもあります。つまり、夜明けと夕暮れ時には基本的に起きているのです。これは、獲物が起きている時間帯であり、暗闇で見る能力を最も生かせるからです。   

動物の種類によって、眠っている時間は異なります。一般に、肉食動物は獲物(草食動物)よりも睡眠時間が長くなる傾向があります。獲物である動物は、警戒心を保つために短時間しか眠らない傾向があります。鳥類は脳の片側ずつで眠りますが、実は目をどれだけ閉じるかで脳の眠り具合をコントロールできるのです。 しかし、捕食者ではない動物の中には、寝る場所を工夫することで、長時間眠ることができるものもいます。コウモリが長時間眠るのは、一般的に捕食者が近づくことができないからです。ヒメコウモリは1日に20時間くらい寝ます。また、サルの中にも、木の上なら安全だからと長時間眠るものがいます。

一方、あまり深く眠らない肉食動物もいます。ワニは獲物が近づいてくるのを警戒するため、脳の片側ずつを使って眠ることが多い。イルカも、眠っている間に呼吸を続ける必要があるため、脳の片側ずつで眠るのです。

つまり、猫が長い時間眠るのは、それが進化した姿だからです。充電するため、涼むため、そしてほとんどの大型猫は安全だからそうしているのです。家猫も危険から逃れるため、たくさん眠ることができます。しかし、猫が眠っているように見える時間のうち、実際に深い眠りについているのは25%程度です。残りはただの猫の昼寝です。そして、これが今日私が学んだことです。

I learned this today. Cats sleep as much as they do to conserve energy. Something we should probably learn from. Not that it’s today’s topic, but humans are the only animals that intentionally restrict their sleep.

Cats sleep between 16 and 20 hours a day. However, not all of that sleep is deep sleep and they tend to nap a lot.

The main reason that cats sleep for so long is to preserve energy in order to be able to hunt. Domestic house cats are obviously descended from wild cats, and they still have the same ingrained instincts. In the wild, lions and other big cats also sleep for about 16 to 20 hours.

Cats are hunters and they have to be fast to catch their food. Bursts of speed require energy and if cats didn’t sleep a lot, they wouldn’t be able to find those bursts of energy. Domestic cats obviously don’t need to hunt, but the 9000 years or so that cats have been domesticated isn’t enough to eradicate the 6 million years or so of evolution that has made them what they are.

Another reason is to stay cool. Cats evolved to live in hot climates and sleeping is a way of staying cool. They sleep through the day and are active at night, when it is cooler.

A third reason that cats sleep so much is basically because they can. Lions and tigers are apex predators, which means that nothing preys on them. Well, if we discount humans, that is. Animals that are at the top of the food chain have the luxury of being able to sleep for as long as they want. They have no fear that something will attack them while they are sleeping. Domestic cats are not apex predators. In the house, domestic cats sleep for a long time because they are safe. In the wild, feral cats cannot sleep as long as indoor cats because they are sometimes preyed upon by animals like coyotes. They sleep in small holes or up in trees, which is why your house cat likes to sleep up on high and in boxes. Because of this, cats have evolved the sleep patterns that they have.

Cats may appear to be sleeping for 16 hours a day, but they are not sleeping in the way that we sleep. About one fourth of the time that they sleep is REM sleep. This is the deep sleep time when the brain is recharging and fixing itself. The other three quarters of the time, they are in a shallow rest called “slow-wave” sleep. They are dozing, but all of their senses are still alert. If your cat is asleep and their ears move at a sound or their noses twitch at a smell, then they are in this slow-wave sleep. They are able to come fully alert from this state in seconds. If a sleeping cat fell off the sofa, they would be awake and have righted themselves before they hit the ground.

They switch between the two states spending about five minutes in REM sleep and then 15 minutes in slow-wave sleep. So, you could technically say that cats sleep for about 4 hours a day and doze for the other 12 hours.

Cats are also crepuscular predators. That means they are basically awake at dawn and dusk. This makes sense because it is when their prey is awake, and it makes the most use of their ability to see in the dark.    

Different kinds of animals sleep for different amounts of time. In general, predators (carnivores) tend to sleep more than prey (herbivores), for obvious reasons. Prey animals tend to sleep for short periods of time in order to keep alert. Birds sleep with one side of their brain at a time, and they can actually control how much of their brain is asleep by how much they close their eye.  However, some animals that are not predators can get by sleeping a long time because of where they sleep. Bats sleep for a long time because it is generally impossible for predators to get to them. Brown bats sleep for about 20 hours a day. Some monkeys also sleep for a long time because they are safe in the trees.

On the other hand, there are predators that don’t sleep very deeply. Crocodiles tend to sleep with one side of their brain at a time in order to stay alert for approaching prey. Dolphins also sleep with one side of their brain at a time because they need to keep breathing while they are asleep.

So, cats sleep for a long time because it is how they have evolved. They do it to recharge their batteries, stay cool, and most big cats do it because they are safe. Domestic cats are also safe from danger and can sleep a lot. However, only about 25% of the time that your cat looks asleep is actually deep sleep. The rest are just cat naps. And this is what I learned today.

これを読んでいる人の中には、私のことをご存知の方もいらっしゃるかもしれません。私の名前がジョーであること、57歳であること、アメリカのマサチューセッツ州出身であることをご存じかもしれません。動物、オートバイ、旅行、読書が好きなこともご存知かもしれませんね。しかし、私がとても繊細な人間であることは、皆さんにはあまり知られていないかもしれません。例えば、私の娘のオリビアは11歳です。今年、彼女は通う中学校を決めます。私はどんな気持ちでいるのだろう。普通に生活していることが嬉しい反面、とても不安です。小学校の時よりも大変な思いをするのではという不安。もうひとつは、「悲しい」という感情です。ウクライナの戦争について読むと、ウクライナの人々だけでなく、戦争に参加したくないロシアの兵士たち(たくさんいます)にも深い悲しみを感じます。不要な死、世界の不平等、女性の権利、トランスジェンダーの平等、飢餓など、私を難しい感情の渦に巻き込む状況はほんの一部です:怒り、恐怖、苦痛、フラストレーション、無力感。オリビアをコントロールすることは、金正恩をコントロールすること以上にできないのです。では、どうすれば自分の過敏さに対処できるのか。私は誰かに世界をコントロールさせるのです。この極めて重要な責任を誰に委ねればいいのか。神だ。重要なことも、些細なことも、すべて神様に決めていただく。毎朝毎晩、祈りを捧げるとき、神様と話をするとき、必ず「私ではなく、あなたの意志が行われるように」という言葉を入れています。これは簡単なことのようですが、神様の御心に従うことで、アフリカの軍師やオリビアの成績など、私が感情的になってしまうようなことに対して、私は一切の責任を負わずに済むのです。世界の運命に身を任せるということではなく、できることから行動しますが、その結果にはあまり執着しないようにしています。神様の思し召しだと思うことで、感情的になっても大丈夫です。

昨日は卒業礼拝でした。私は本校に着任して現在4年目ですが、昨日卒業した専門英語科6年生は、私にとって着任後初めて送り出す卒業生であり、同時に本校で初めて担任をしてきた生徒たちでした。お別れは本当に寂しいものでしたが、それ以上に、これから待っているよりエキサイティングな経験に向けて、彼女たちひとりひとりを応援したいです。

  思えばコロナとともにあった3年間でした。様々な期待をして入学したものの、入学後1週間で休校となり、その後数度のリモート授業を経験した生徒たちでしたが、できないことを嘆くよりも、できることを模索して実践しようとする姿は教師をも動かし、教職員一同、前向きに頑張ることができたと思います。

  強歩会、従前の学校祭、スキー学習、そして全員留学。できなかったことを上げればきりがありません。しかし、東京研修旅行、ハイブリッド型英語劇、スポーツフェスティバル、半年留学…。実施できたプログラムを思うと、コロナ感染拡大とのにらみ合いの中で少なくないリスクを乗り越えての成功は、感動も大きなものでした。何よりも日々の何気ない会話が、どれだけかけがえのないものであったかと、今はしみじみと思います。昨日の卒業礼拝ではその思い出一つ一つが蘇ってきて、どれだけ泣いたかわかりません。本当に、本当に、素敵な時間でした。卒業生の皆さんには感謝しかありません。ありがとう! 卒業生の皆さんの将来が素晴らしいものであることをお祈りしています!

子供のころ、私の実家は生き物にあふれていました。都心に近い住宅街で、狭い庭に小さな菜園を作り、ウサギ、モルモット、鶏、アヒル、犬、猫(勝手に住んでいた)、ネズミ(屋根裏に勝手に住み着いていた)などと一緒に暮らしていました。鬱蒼とした木々の間から鶏の鳴き声や犬の遠吠えが聞こえてくる我が家は、友人たちから住宅街のジャングルと言われていました。両親は東京の小学校の先生で、ちょっと変わった両親だったと思います。

夏休みに、父が勤務している小学校のアヒルを一時預かることになりました。都会の小学校の飼育小屋はコンクリート張りで土がなかったそうです。そのせいか、都会のアヒルはコンクリートの軒下から出ようとせず、土に触れるのを嫌がっているようでした。一方我が家のアヒルは野生的で、畑の土をひっくり返してミミズを漁り、自家製の池に潜って遊んでいました。都会のアヒルは泳げませんでした。今まで水場はコンクリートの小さなくぼみにたまった水しか見たことがなかったからです。池で泳がせようとしたら溺れかけました。都会のアヒルは偏食で、あまり餌を食べようとしません。普段学校では、パンとキャベツしか食べていなかったそうです。なんでもおいしそうに食べる野生化したアヒルたちを奇異な目で見ていました。

そんな都会のアヒルに転機が訪れます。少しずつパンとキャベツ以外も食べるようになったころ、アヒルたちにミミズを与えました。他のアヒルたちは狂ったようにミミズに襲い掛かります。都会のアヒルはそれを怯えたように見ています。そこで、他のアヒルを遠ざけ、都会のアヒルだけにミミズを与えてみました。他のアヒルたちがおいしそうに食べるのを見て興味をもったのでしょう。恐る恐るくちばしを伸ばしました。そして食べた瞬間、彼女の目の輝きが変わりました。庭で育った天然のミミズは、1匹のアヒルの世界観を変えるほどのインパクトがあったようです。よほどおいしかったらしく、もっと出せと私の後をついてきました。それから彼女は変わりました。他のアヒルと一緒に泥に頭を突っ込んでミミズを漁り、全身泥だらけになって遊ぶようになりました。忘れていた野生を取り戻したのだと思いました。

夏休みが終わり、彼女は都会の学校へ帰っていきました。その後、彼女がどうなったのかは知りません。住み慣れた我が家に戻りほっとしたのか、泥だらけの日々を恋しく思い出していたのか。今でも都会のアヒルを時々思い出し、今の自分はどちらだろうかと考えます。みなさんは野生のアヒルでしょうか、都会のアヒルでしょうか。

私が新卒で勤務した高校で出会った女子バスケ部の顧問の先生が言っていた言葉をずっと忘れられないでいます。

 その言葉は「ラッキーポイント」という言葉です。これは、自分が貯めてきた運、例えば「廊下に落ちているゴミを拾った」という「人のためにした行動」が自分の「ラッキーポイント」になって返ってくるという仕組み(考え方)です。これを女子バスケ部の生徒が本当に真面目にやっていて、廊下や体育館、大会会場など様々な場所でごみを拾っているのを見てきました。

私も皆と同じように、色々な場面でラッキーポイントを貯めるための行動をするようになりました。ごみを拾ったり、掃除をしたり、物を整頓したり…

ちなみにラッキーポイントは、思わぬタイミングで使われるらしいです。例えば、「今日は赤信号にひっかからずに通勤できたな…」とか「今日のスタバのクリーム少し多めだな…」とか。そういう小さいラッキーで使われると聞きました。そして、その小さいラッキーが起きた時、「あ、今ポイント使ったしまたポイント貯めなきゃな~」となる感じです。

 ごみを拾い始めた時は、自分のラッキーポイントのためだけに始めた行動でしたが、この行動には色々な利点があると考えています。

・廊下や体育館など色々な場所がきれいになる。

・皆がきれいな環境で過ごせる。

・いい気持ちでいられる。

・人のために動けるようになる。

・人のために動ける自分がいいなと思える。

・小さな変化に気付けるようになる。

・細部にこだわれるようになる。

など…これは私が考えた利点ですが、この考え方を教えてくれた先生の真意はほかにもあるかもしれません。ただ単にごみを拾うという行動ですが、意味を持ってやってみると人としての成長も見込める素晴らしい行動だと思っています。

ちなみに初めて自分がコーチをしたバスケ部の子に同じ話をして、同じように皆でごみを拾うようになったんですが、生徒に「廊下に落ちているゴミ拾いだしたらきりがなくて前に進めません、どうしたらいいですか?!」と言われたことがあります。(笑)

 北星はありがたいことに、いつも廊下などは清掃員の方がきれいにしてくれているので逆に拾うポイント(ごみ)がない…!ということもあるかもしれませんが、もし、興味があれば皆さんも一緒にラッキーポイントを貯めてみませんか?

我が家の家族構成は、夫・私・娘(1)・息子(4)です。必ず毎年、長期休みを利用してささやかな家族旅行を楽しんでいます。コロナ禍の中ではstayhomeが続きましたが、昨年からまた我が家の家族旅行も復活しました。

家族で旅行する際に私が必ず用意するものに、「旅行のしおり」があります。短い宿泊の中で、めいっぱい家族には楽しんでもらいたいので、タイムスケジュールや宿泊するホテルの様子、現地での食事のメニューなど、出発する前からわくわくするようなページを作っています。その中には、学びの要素も少し入れたい・・・という親のエゴも盛り込んで。

学びの要素とは、ずばり、その地域の歴史です。必ず、現地の重要文化財に触れてもらいたくて、多少距離があっても実際に足を運んで子どもたちの目で見て、手で触って、何かを感じてもらえたらと思っています。










 

名古屋では、まだ小さい息子のレゴランドが目的でしたが、足を延ばして名古屋城へ。ちょうど本丸御殿がリニューアルしたことで、金をふんだんに使った当時のふすまや欄間の装飾、やぐらを支える石積みや、天守閣の金のしゃちほこの煌びやかを実際に観てもらいたくて。

沖縄では、ビーチで遊ぶことが目的でしたが、まず、ひめゆりの塔にお参りし、おきなわワールドで伝統芸能を肌で感じたり、首里城の異国情緒あふれる雰囲気に堪能してもらいたくて。

大阪では、ユニバが目的でしたが、大阪城や仁徳陵古墳まで足を延ばし、長い歴史の中でどれだけたくさんの人々が先代の築き上げた遺産を大事にしてきたかを感じてもらいたくて。

 

さながら、家族の修学旅行のようですが、我が子どもたちに伝えたいことは、自分たちの国っておもしろいよね!という気持ちです。これからますますグローバル化される中、いい意味でのナショナリティをもつことで、多文化との比較ができ、共生への道を模索できるのではないか?なんて、思ってしまうわけです。そんな我が家は、次の行き先を広島にしました。もちろん厳島神社と原爆ドーム!・・・私だけです、わくわくしてるの。

もう1月も終わり、今日(2/3)は節分です。時間はあっという間に過ぎていきますね。

さて、今の暦で考えると完全に時季外れではありますが、お雑煮の話題をしてみたいと思います(暦の話は、これはこれでとても複雑で面白いものです。『古今和歌集』には「年のうちに春はきにけりひととせを去年とやいはむ今年とやいはむ」という有名な和歌があります。新年になる前に立春を迎えた、という内容ですが、今の暦では考えられないですよね。ちなみに2/3は旧暦では1/13になります)。

さて、最近では、お正月でも特におせちやお雑煮を食べないというご家庭も増えているようですが、今まで一度もお雑煮を食べたことがないという人は、まだ少数派だと思います。さあ、ここで思い出してみてください、あなたの家のお雑煮は、どのようなものですか?

 ・お餅は入っていますか? それとも入っていませんか?

 ・お餅は四角い形ですか? それとも丸い形ですか?(丸餅のご家庭では、小豆餡は入っていますか?)

・お餅は焼きますか? それとも焼きませんか?

 ・おつゆは醤油仕立てですか? それとも味噌仕立てですか?

 ・具材には何が入っていますか? 鶏肉? 鰤? 鮭? 人参? 牛蒡? 三つ葉? ほうれん草?

  お雑煮のような、「ハレ」の食事には、それぞれの地域性が色濃く出ます(「ハレ」は民俗学などの用語で、お祭りや年中行事が行われる「非日常」という意味です)。東日本では四角い形の餅で醤油系のすまし汁、西日本では丸い形の餅で白味噌の汁という雑煮が一般的なようです。ただ、北海道は本州各地から入植してきた人々が多いため、同じ場所であっても様々な雑煮が残っている、とても面白い地域です。私は北海道の十勝地方出身で、正月は地元に帰省しています。十勝には「十勝毎日新聞」という地方紙があり、いつも正月には特別号として様々な記事が紹介されるのですが、数年前、「十勝のお雑煮 ルーツ各地に」という特集ページがありました。そこには、本当に様々な見た目や味のお雑煮が紹介されていて、驚いた記憶があります。同時に、伊藤家のお雑煮の由来もわかってうれしかった覚えもあります。我が家のお雑煮は、①醤油仕立てのすまし汁、②四角い餅をそのなかで煮込む、③具はほうれん草と削り節(大量にかけます)、というとてもシンプルなもので、この話をすると、とても驚かれることが多いのです。「そんなに珍しいのかな?」と思っていたのですが、先ほどの特集によると、岐阜地方のお雑煮がまったく同じ作り方をしていました。そう! 伊藤家は岐阜から北海道に入植してきていたのです。

 何気ない生活の中にも、文化は存在しています。それぞれの人の「当たり前」が、実は当たり前ではないということは、なかなか気づかないかもしれませんが、それこそ「当たり前」の事実です。特に食に関わることは、地域やそれぞれのご家庭の文化が色濃く反映しているものです。

そんな「当たり前ではないこと」を楽しむ姿勢が、多様性を尊重する、ということにつながるのかもしれません。

2022年中東カタールでサッカーワールドカップが開催された。多くの人々と同様に筆者も、テレビの前で日本代表選手を応援していた。ハーフタイム中のコマーシャルから懐かしいメロディーが流れてくる。

 

負けない事 

投げ出さない事 

逃げ出さない事 

信じ抜く事 

駄目になりそうな時

それが一番大事

 

負けない事 

投げ出さない事 

逃げ出さない事 

信じ抜く事 

涙見せてもいいよ

それを忘れなければ

 

https://www.youtube.com/watch?v=K_CA3rhbcM4

(みずほフィナンシャルグループ サッカー日本代表:CM「届け、僕らの代表へ。」編(60秒)より)

 

皆が歌える歌はそれだけで素敵だと思うし、ただ根性論で頑張る事だけを歌っていない部分も共感できる。今回は、サッカーの話ではなく、英語科教員として、英語の勉強法について、研究からわかっていることと私見を交えて述べてみたい。

 

筆者は、英語学習者であり、英語教師である。中学から学校の授業として英語を学び始めた。その時は、I am Kumi.という単純な英語が理解できずに、4つ上の姉を相手に「私 です 久美」というのは意味が通じないではないかと、泣き叫んでいた。そんな筆者も何があったか、英語教員を15年ほど続けている。英検1級、TOEIC980, IELTS7.0など英語の資格試験を取得してきたが、それでも英語という言語を学び続けている。おそらく、一生続くのだろう。

 

冒頭に紹介した歌は、大事MANブラザーズバンド「それが大事」という歌である。若い読者の方々はあまり馴染みがないだろうが、1990年代を代表する曲の一つであると筆者は思っている。英語学習という観点で紹介した部分の歌詞を考えてみたい。

 

「負けない事」
:誰かと比べるのではなく、自分に負けない事。You Tubeなどの誘惑に打ち勝ち、英語学習をする時間を確保すること。結局は、やらないと英語に限らず何事もできるようにはならない。

 

「投げ出さない事 逃げ出さない事」

:投げ出す時があっても、逃げ出す時があっても良いと思う。そうして、少し距離を取ると、もう一度英語をやってみようと思える時が来るかもしれない。英語学習というのは、長期戦である。数日で英語ができる様になっているなんてことはあり得ない。ドラえもんの暗記パンのような便利道具はない。続ける意志というよりは、やめない事が大事である。語学教育研究には、「動機付け」という分野があり、多くの論文が発表され続けている。「動機付け」というのは、言い換えると、やる気である。やる気が出る時もあれば、出ない時もあるのが人間である。まして、日常生活の中で英語を喋らなくても生活できる環境(EFL環境とも言います)に入れば、学習の必然性というのを感じにくいというのも理解できる。「英語は必要だからやりましょう!」という言説も正しいが、「この課題は面白そうだからやりたい」ということでやる気が出ることもある。これをタスクモチベーションという。ある課題を解決したら面白そうと思えたら、それに対するやる気が出てくる時もある。

 

「信じ抜く事」 

:言い過ぎかもしれないが、誰かが薦めるやり方に踊らされるのではなく、自分にとって良い・効果的だと信じられるもの(先生)をやることである。個人個人で好みの学習スタイルというのがある。音・動き・視覚情報についての好みは人それぞれなので、誰かにとって有効な学習方法はまた別の誰かにとっては有効ではないかもしれない。

 

「涙見せてもいいよ それを忘れなければ」

:北星女子高等学校専門英語科では、これまで数多くの生徒を留学に送り出してきた。留学した生徒のほとんどは、留学先で辛い思いをしたはずである。涙で枕を濡らした夜もあったことは想像に難くない。留学というのは、英語学習において有効な手段の一つである。英語が日常生活を送る上で必要な言葉である環境(ESL環境とも言います)に身を置き、学校に通い、生活することは圧倒的な体験となります。留学を通して全般的な英語力が身につくことも多いとは思いますが、適切な言葉使い(専門的には「語用論的能力」と言います)が身につきやすいと言われています。Could you open the window?という英語の意味は「あなたは窓を開けることができますか」という言葉通りの意味以外に、「窓を開けてもらえますか」という頼み事をしていることの方が多いでしょう。実際に英語を使って、伝わった喜び、伝わなかった悔しさを経験することはきっと一生の財産となります。

 

最後に具体的な学習ツールを少しだけ紹介して、終わりたいと思います。

 

リーディング:

じゃれマガ

http://catchawave.jp/jm/

非常に短い英語で、読みやすいです。一例をあげておきます。

もし記事が気に入れば、購読申し込みをしてみてはどうでしょうか。

料金はかかりません。(2023126日現在)

 

2023126

Why are there so many fires in winter? One reason is heating. People use heaters to keep warm, but sometimes they put things near the heater, and those things catch fire. Fires burn fast and spread quickly in winter because the air is drier than in summer. I am a little worried because there have been two fires in my area of Nagoya this month. The first one was about 2 kilometers away. It was a big fire, and nine buildings burned down. Luckily, no one was badly hurt. Then, yesterday, there was another fire much closer to my apartment. One house burned down, but this time someone died. Be careful of fires this winter!

 

 

リスニング:

NHK ニュースで学ぶ現代英語

https://www2.nhk.or.jp/gogaku/gendaieigo/

NHKの国際放送を元にした番組です。

 

ライティング:

Write & Improve

https://writeandimprove.com/workbooks#/wi-workbooks

AIによる自動添削機能を利用した、ライティング練習ツールです。

 

スピーキング:

TED Ed

https://ed.ted.com/lessons?direction=desc&sort=featured-position

教育的に配慮がなされた映像を見ながら、字幕を出して、一緒に音読してみましょう。

 

発音:

Tim’s Pronunciation Workshop

https://www.bbc.co.uk/learningenglish/english/features/pronunciation

丁寧な解説と実例が非常にためになります。

 

 

 

日本は資源のない国だと思われてきましたが、近年になって日本の南鳥島周辺にレアアースが海底に大量に眠っていることが明らかになってきました。私はそのニュースに、日本の将来の希望の一部を見たような気がします。

レアアースとは何に使われるかというと、風力発電や高性能磁石、燃料電池などで必要とされていて特に、今後は電気自動車が普及してきた場合、とても大切な資源となります。そのため、円安などの影響で石油などの燃料を高く輸入している現在の日本にとって安定的な確保が急務です。

2018年に、南鳥島周辺の特に有望な海域 (2,500 km2) におけるレアアース資源量が世界需要の数百年分にも達することが明らかとなりました。南鳥島とはどこにあるかと

いうと、日本の最東端にある島で東京から南東に1950kmも離れています。この小さな島の周辺になぜレアアースが多量に存在することになったかをつきとめたのが、東京大学のグループでした。彼らの研究によると、まずレアアースがどれくらい昔のものかを調べたところ、およそ3450万年前にできたものだということが分かりました。この時代は、地球全体が温暖な気候から寒冷な気候へと急激に切り替わった時期として知られています。恐竜が絶滅した6,600万年前から現在までの新生代と呼ばれる時代のうち、前半は北極や南極にも氷床が存在しない「温室地球」でした。そして、3,400万年前頃を境に南極大陸に大規模な氷床が発達し、現在のように両極に氷床が存在する「寒冷地球」へと、地球の気候モードのシフトが起こりました。超高濃度レアアース泥の生成は、その最初の南極氷床拡大の時期と一致します。その温かく豊かな海だった南鳥島周辺にいた大量の魚が「寒冷地球」へと向かったときに大量に死骸となり、その骨に

海水に含まれていたレアアースが高濃度に蓄積していったと考えられます。

 レアアースは地球が有限であるために、石油や他の資源と同様にいつかは資源が枯渇してしまいます。そのことによって、紛争や貿易摩擦、戦争が起きています。しかし、全世界の人々は「宇宙船地球号」という巨大な一つの船に乗っていることを自覚しなければなりません。なぜなら、人間は非常に弱い存在であり自然の力には勝てないからです。6600万年前には、あの強い恐竜までもたった1個の隕石によって滅亡したのですから。

 

昔のアニソンや懐メロ特集のテレビ番組を見ていると、「修学旅行で歌った!」「友達にCDを貸してもらったな~」など懐かしさと同時にその当時の記憶が戻ってくることがあります。音楽の持つ力の一つに過去の記憶を蘇らせるというものがあり、特に10代の頃に聞いていた音楽は人生で最も記憶に残っているそうです。

言われてみると、高校時代に練習したピアノや声楽の曲は、すぐに思い出すことができますが、大人になってから練習した曲については細部まで自分の中に留まってはいないと感じます。最近はもっと酷く、1年前の発表会で演奏した曲の記憶すら危うい状況…年齢を積み重ねたせいでしょうか。

 昨年秋に、高校時代の友人と声楽の恩師のコンサートを聞きに行く機会がありました。同じ門下生で伴奏をし合う仲だったこともあり、コンサート前からレッスンの思い出話で盛り上がっていました。コンサートが始まり、うっとりと先生の声に聴き入っていましたが、数曲目に演奏されたイタリア歌曲を聴いた途端!『高校時代に先生にレッスンしていただいた曲』であることを思い出してしまい…それに付随する様々なエピソードがどんどん蘇ってきました。あの時、先生が熱心にご指導してくださったこと、当時の自分はどれだけ理解していたのか…先生ごめんなさい(涙!)

色々な思いが溢れる中、演奏が終わり隣に座っていた友人に「過去を反省したよ」とつぶやくと「私も」との答えが。楽しいことも大変だったことも共有できる友がいる喜びと共に、音楽の持つ力を強く感じた瞬間でした。

 思いもよらない場面で音楽と共に蘇る記憶は、10代の自分と今の自分を繋げてくれるものであると思うと、次はどのような音楽で何時の記憶が蘇ってくるのか、少しだけワクワクする自分に気付かされた出来事でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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