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英語科の短期留学レポート

英語科の短期留学レポート

My Aussie Life   吉田 智穂

 

7月19日、大きな荷物と大きな期待を抱え、アデレード空港に到着しました。留学が始まる前、オーストラリアで生活することが楽しみで楽しみで仕方がなく、不安なんて何一つありませんでした。アデレード空港では、フィリピン人のホストマザーが温かく迎えてくれました。

  私が一か月過ごした家には、ホストマザーのVangieと6歳の弟のJovanieと中国人留学生のYinが居ました。家族はみんないつも私に親切で した。ホストマザーは私が落ち込んでいた時は、親身になって悩みを聞いてくれて、泣きながら相談したこともありました。Jovanieは本当の弟のよう で、一緒に遊んだりREADINGやSPELLINGの勉強を手伝ったりしました。Jovanieは空手を習っていて、日本文化に触れてくれていることが とても嬉しかったです。週末には、家族が海や山やショッピングに連れて行ってくれました。家族と一緒にいた時間は本当に楽しく、毎晩部屋に戻るのが嫌で嫌で仕方がなかったです。

  私が留学中に通っていたSeaview High Schoolは、家からバスで40分ほどのところにありました。オーストラリアではバスの乗降の時、「Hello」「Thank you」と運転手に挨拶をします。そういう小さなことも、見習いたいです。学校では、いつもLanguage centreというところにいました。そこには、たくさんの留学生が居たのでさまざまな国の話を聴くことができてよかったです。いろいろな国の留学生と友 達になれたのも、オーストラリアに留学できたからだと思います。日本人と白人と黒人が一緒に楽しそうに英語で会話しているのを見て、「なんて幸せなことな のだろう」と何度も思いました。授業の中では、Japaneseが一番好きでした。なぜなら外国人が日本語や日本文化を知ろうとしてくれていることを、と てもうれしく感じたからです。そして授業を通して、「日本語や日本文化を海外に伝える日本語教師になる」という夢に確信が持てました。

  Seaview H.S.で学んだことは、努力は必ず報われる、ということと、友達はいつも自分の頼れる存在である、ということです。英語の授業は、私にはとても難しく、 そこで自分の英語力の無さを痛感し、とても落ち込みました。そのことを中国やインド、ドイツから来た留学生の友達に相談したら、「智穂なら乗り越えられ る。少しずつでも成長しているよ。英語なんて大した問題じゃないよ。」と言って、励ましてくれました。その時は大泣きして、仲間がいて本当に良かったと思 いました。それから、学校では電子辞書は使わないようにして、分からなければ先生や友達に聞いたり、言いたいことは自分の知っている単語で説明したりしま した。家に帰ってはTEDのプレゼンテーションを聴いて英語で要約したり、日記を英語で書いたりして、留学中にも嫌になるほど英語の勉強をしました。そし て、最後の英語の授業のとき、突然先生に「この留学がどうだったか発表して。」と言われ、留学で学んだことついて思いつく限りのことを発表しました。

すると、厳しかった英語の先生が「智穂は話す内容も素敵だし、一か月で随分成長しました。独りでこの学校に来ることを選んで、よく頑張っ たね。」と褒めてくれました。そしてなにより、留学前よりも失敗を恐れずに自分の言いたいことを口に出せるようになったと実感できたことには、これまでに ない嬉しさや達成感を感じました。

  このように、たくさんの学びを得ることができたのも、留学先の家族やSeaview H.S.の友達、先生方、北星女子の先生方のおかげです。また、留学を応援してくれて、いろいろと準備してくれた家族にも感謝したいです。本当に本当にありがとう。

  一か月間の留学で学んだことは常に心に留めて、今後に役立てていきたいです。

2014短期留学生のレポート(33)

※過去の記事を掲載しており、レポート作成時期と公開日は異なっています。

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