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英語科の短期留学レポート

英語科の短期留学レポート

英語と、絵と、それから私。 5年F組18番 岡村 美玖

 

外国、それは言葉の通じない、文化も全く異なる所。そのイメージのおかげで荷物よりも重い緊張を抱えていた私は、丸1日かけてアデレードに向かいました。自信がなく、自分の夢も曖昧で、自分自身もろくにわかっていなかった私が、1ヶ月後にこの荷物の代わりに自信と夢という希望に満ちたお土産を持って日本に帰るなど、想像もしていませんでした。

 

私は、アデレードの中心街からかなり離れた小さな街のとある家に滞在していました。車通りも少なく、静かでゆったりした街は私の緊張をほぐしてくれました。ものづくりが趣味のmotherが主に私の世話をしてくれ、すぐに仲良くなることができました。fatherはとても穏やかな人で、日本の話を興味津々な顔で聞いてくれました。学校はスクールバスで20分ほどかかる高校に通っていました。自由奔放な校風で先生と生徒、友達同士共に個性を尊重し合える素敵な学校でした。

 

言いたいことがうまく伝えられない中、ホストファミリーや学校の友人たちと仲良くなる為に、私は特技である「絵」を描きました。有名人の似顔絵や色々なキャラクター、自分のオリジナルの絵など様々なものでしたが、みんなとても称賛してくれました。また、美術の授業であるDesignとVisual artでは先生方に多くの指導をしていただけた他、Dramaという演劇に関する授業では衣装デザインを担当させてもらい、3役分の衣装をデザインさせていただきました。学校で一番仲のよかったMicaelaは、私の絵をとても気に入ってくれ、私は休み時間のたびに彼女に新作を見せてはそれについて談笑し、ついには私に絵の依頼をくれました。また、マザーも私に、自作雑貨の販売のときに使う名刺のデザインをしてほしいといってくれました。

 

これらの出来事を通して、今まで「絵を描いたりデザインを考えたりするのは好きだけれど仕事にできるほどじゃないだろう」と考え、趣味の範囲で留めようと思っていたのが、仕事にしたいと思うようになり、この先の進路をはっきりと決定することができました。

 

さらに、自信が極端になく、いつも優柔不断だった私が決定に迷うことも少なくなり、自分の発言や考えに自信が持てるようになりました。これは、「Yes」「No」をはっきり言わなくてはならない英語圏の文化が影響したのだと思います。

 

最後の日、空港の駐車場で「初めて会ってここで会話した時より、ずっと成長したと思うなぁ」と私が呟くと、motherは「本当にそう思うわ。あなたのこれからも絵も楽しみにしているわ。」と言ってくれました。

 

お洒落で凛とした女性のmotherと心優しいfatherと過ごせたこと、Micaelaをはじめとする素敵な友達に出会えたこと、素晴らしい先生方に学べたこと、そのすべてが私を成長させてくれました。Thanks for my host family, my lovely friends, nice teachers, my parents and my sister.

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